花蓮の年間の天気（気温・湿度・降水量）｜太魯閣観光の基点都市の気候は?

台湾東北部の都市・花蓮の気温、温度、降水量について、台湾現地からレポートします。

台湾の主要都市は西海岸に集中しています。そのため、台湾島での人口分布も西海岸に偏っているため、台湾の西海岸の主要都市の人口密度は非常に高くなっています。

一方、台湾の東海岸の主な都市は北から南に、宜蘭、花蓮、台東になります。その中でも、日本人にとって観光スポットとして人気がある都市が花蓮になります。

花蓮は、台湾の特徴的な渓谷や原住民文化などで有名な太魯閣（タロコ）国家公園への起点となる都市でもあり、花蓮空港もあり、東海岸の美しい景色など、多くの見所がある都市でもあります。

花蓮の天気（気温・湿度・降水量）

※台湾気象局の過去30年間（1981-2010）の気象データを元に作成

気象に関する上記データから、花蓮の気候についての特徴をまとめておきます。

上記の通り、台湾の他の都市と同じように、夏の時期は非常に暑く、冬の時期は比較的温暖な気候で過ごしやすそうです。

他の都市と異なることは、降雨量に注目すると、他都市と2ヶ月程度、雨の降る時期が遅くなっています。つまり、西海岸の都市では6月～8月が降雨量が多くなりますが、花蓮では9月と10月の降雨量が多くなっています。

これらの降雨量と関係があると思われることは台風の影響でしょう。特に、東海岸の都市は、地理的な条件から、常に台風の影響を受けやすいエリアになります。そのため、台風シーズンには花蓮観光は避けたほうがよいかもしれません。

花蓮を旅行する場合も、他の都市と同じように、3月になると徐々に気温が高くなり、4月以降は急激に高くなります。

そのため、5月～10月頃までの旅行の際は、Tシャツ一枚の日本では真夏の装いで問題ないでしょう。

ただし、台湾の東海岸では太平洋からの風が強いため、気温が少し下がると涼しく感じることも多くあります。

また、タロコ渓谷などの標高が高い山間部の観光を予定している場合は、夕方以降や朝晩はヒンヤリと寒く感じることもありますので、長袖の装いが必要でしょう。

花蓮を旅行する場合に、もう一つ注意すべきことは、地震です。実は、台湾の地震の頻度は非常に多く、花蓮という地域は、台湾有数の地震エリアになります。

地震を体感するかどうか、震度の大小はありますが、ほぼ毎日、地震が発生している状況です。そのため、タロコ渓谷を観光する場合は、山崩れや崖崩れなどに十分注意する必要があります。

特に、大雨が降るような天候が悪い時期は、避けたほうが賢明かもしれません。台湾のニュースでは、偶に、タロコまでの街道で崩れた落石の下敷きになっている車が報道されています。

花蓮や太魯閣国家公園、あるいは緑の陸と青い海のコントラストが美しい東海岸の景観を楽しむためには、天気のよい時期を選んだ方が楽しめることでしょう。

台湾の主要都市の季節ごとの気温と服装