エスワティニ王国という国について、エスワティニの国そのものの概要や現状と台湾との関係を詳しく紹介します。
エスワティニと聞いて、即座にスワジランド王国が頭に浮かび、エスワティニがどのような国なのかが分かる方はどれくらいいるでしょうか?
少なくても、私がエスワティニという国の概要も地理的な位置関係も全く分かりませんでした。
注目ポイント
- エスワティニとはどのような国なのか?
- エスワティニはどこにある国なのか?
- エスワティニが国名変更をして改名した理由は?
- エスワティニを観光をすることは出来るの?
- エスワティニの通貨は何?
- エスワティニの歴史は?
- エスワティニの現地の治安は?
- エスワティニと台湾の関係は?
エスワティニという国が全く分からなかったため、台湾との関係を含めて、詳しく調べてみました。
この記事を最後まで読んでいただくと、エスワティニという国のアウトラインと台湾との関係について少しは理解が深まることでしょう。
エスワティニの概要
国名 | エスワティニ王国 |
---|---|
首都 | ムババーネ |
元首 | 国王・ムスワティ3世 |
人口 | 1,087,200人 (2018年) |
GDP | 34億米ドル |
GDP/人 | 2,611米ドル |
通貨 | リランゲニ (SZL) 南アフリカランド |
公用語 | スワジ語、英語 |
民族 | スワジ人、その他 |
エスワティニはどこにある国なのか?
エスワティニは南アフリカ共和国の北東部のアフリカの内陸に位置しています。
隣国の南アフリカ共和国とモザンビークに挟まれる形の地理的環境にあります。
エスワティニが国名変更をして改名した理由は?
2018年4月19日、国王は「スワジランド王国」から「エスワティニ王国」に国名変更をしました。
なぜ、国王はエスワティニに国名を改名したのか気になるところですね。
1968年9月6日にイギリスより独立した際の国名はスワジランド王国で、これは「スワジ人の国」という意味から付けられた。しかし現地語である「スワジ」と英語の「ランド」を掛け合わせた言葉であるために一部の国民からの不満があったことを受けて、2015年からスワジ議会でも国名変更について審議された。
(引用元:ウィキペディア)
なるほど!他国に押し付けられた国名がイヤ、だから自分達の言葉で国名を改めようということなのですね。
後ほど述べる、台湾の状況と少し相通じる部分がありますね。以前は、中正国際空港だった国際空港の名称が、桃園国際空港へ変更になったりしていますからね。
ちなみに、エスワティニの国名は台湾での中国語では「史瓦帝尼王國」となります。
エスワティニを観光をすることは出来るの?
日本人がエスワティニを観光することはできるのか?
結論を言うと、下記の通りとなっています。
- 観光の場合のビザは30日以内の滞在は不要
- パスポートは入国時に90日以上の残存有効期限が必要
さらに、観光時に現地で必要な情報をまとめておきます。
- 渡航方法:南ア・ヨハネスブルグ→マンジニ
- 言語:スワジ語、英語
- 電気・電圧:230V、50Hz、B/B2/E
エスワティニの歴史は?
- 1902年:イギリス高等弁務官領となった。
- 1921年:ソブーザ2世が白人からの土地奪回を図るも失敗。
- 1963年:イギリス高等弁務官領から自治領となった。
- 1967年:保護領となり内政の自治を得た。
- 1968年:9月6日スワジランド王国として独立した。
- 1986年:4月25日には息子のマホセティベ王子がムスワティ3世として即位。
- 2018年:4月19日、ムスワティ3世により、国名をエスワティニに改名した。
イギリスの影響力が強くなった時代以降の歴史上の大きな流れをまとめると、上記のような出来事と背景があります。
エスワティニ王国という国名の通り、王様が国を統治している国になりますので、国王は国民から崇められているのだろうと推測できますが…。
国民から慕われているという一面もありますが、政治上は少し気に掛かる点もありました。それは国王が野党を禁止しているということ。
王国とは言っても、政治上に民主的な制度が整備されていなければ、独裁国家となり、かつての台湾のように、あるいはどこかの社会主義国のように民意が反映されない国家になってしまいます。
また、国王の放蕩ぶりが指摘されている情報もありましたので、国王が一人で国を抱え込む、あるいは統治するという典型的な非民主主義国家の雰囲気も感じます。
エスワティニの現地の治安は?
エスワティニの治安が気になるところですね。
エスワティニ王国の犯罪発生率は,周辺国と比較すれば高くありませんが,南アフリカやモザンビークと国境を接しており,両国の麻薬犯罪の中継地点になっていると言われています。南アフリカやモザンビークとの国境地帯では,麻薬取引,違法銃器所有,車の盗難等の犯罪が問題となっており,特に夜間の通行は避けるべきです。また,都市部では強盗,空き巣,暴行,強姦などの犯罪は注意する必要があります。夜間の住居侵入強盗事件が発生し,暴力を受ける被害も報告されていますので,遭遇した際には抵抗しないで,鍵がかかる部屋に避難して警察に連絡するなどしてください。
(引用元:外務省)
上記のポイントをまとめると、下記のようになります。
- エスワティニ国内の犯罪率は高くない。
- モザンビークとの国境では麻薬取引などの可能性。
- 都市部では強盗,空き巣,暴行,強姦などの犯罪に注意。
- 夜間の住居侵入や強盗から身を守るためセキュリティーの高い施設がおすすめ。
エスワティニと台湾の関係は?
エスワティニと台湾は国交関係があります。本来、台湾は国連に加盟していないため、国際社会では国家と承認されていません。
このような状況にもかかわらず、台湾とエスワティニの二国間には国交が締結されており、台湾側からすれば、数少ない国交締結国になります。
台湾とエスワティニ(旧スワジランド)は1968年に国交を締結しています。
≫≫ 台湾との国交締結国(17カ国)から分かる台湾と台湾人のスタンス
台湾とエスワティニとの国交に関する協定を調べてみると下記のようなものがありました。
1. 中華民國政府與史瓦濟蘭王國政府投資促進暨保護協定(1998)
2. 中史避免所得稅雙重課稅及防杜逃稅協定(1998)
3. 中華民國政府與史瓦帝尼王國政府經濟合作協定(2017.12.27)
どのような内容なのかをポイントだけ挙げると、台湾とエスワティニの両政府は両国の経済を促進するための協定を結んでいます。具体的な協力分野は下記のようなものになっていました。
- 貿易協力
- 投資協力
- 加工特区協力計画
- 技術協力
- 人的交流と協力
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