台湾の8月の気温は?雨が心配?気候と天気の現地状況とセットで解説

みなさん、夏の休暇のスケジュールはもう決まりましたか?

お盆休みに帰省する方もいれば、大型連休を利用して旅行へ出かける方もいることでしょう。

国内旅行も良いですが、交通渋滞が気になりますね。それでは、海外旅行なんて、どうでしょうか?

最近、テレビ番組などで話題になっている台湾への旅行であれば、3日間もあれば十分楽しめますよ!

そこで、台湾現地はどんな感じなのか…

ココに注目

  1. 台湾の8月の気温は何度くらい?
  2. 台湾の8月の天気は良い?悪い?
  3. 台湾の8月の天候は変わりやすい?
  4. 8月の台湾では雨は大丈夫なのか?
  5. 台湾の8月の気候はどれだけ暑い?
  6. 8月の台湾旅行での注意点は何?

はじめて8月に台湾旅行へ出掛けられる方は、上記のような疑問を持っているのではないでしょうか?

そこで、以下では台湾在住の私が台湾の8月の気温、気候、天気、天候、雨の状況、現地での旅行中の注意点について全て詳しく案内します。

 

台湾の8月の気温

8月台北台中高雄台南花蓮台東東京
最高気温33.8 32.6 31.9 32.532.032.230.8
平均気温29.2 28.328.728.828.228.726.4
最低気温26.125.126.126.025.225.923.0

上表は8月の台北、台中、高雄、台南、花蓮、台東の最高気温(℃)、平均気温(℃)、最低気温(℃)で、日本との違いが分かりやすいように東京と比較しています。

あれっ!台湾の気温は東京とあまり変わらない!?と思われた方もいるかもしれませんね。

実際に台湾で暮らしていても、8月の台湾現地の気温は東京などの都市と比べて、それ程大きくは違わないという実感があります。

実は、台湾の暑さは気温には現れない雨の影響や湿度や風などにより全く異なり、体感温度はこのような条件によって違います。(下記で詳しく解説します。)

台湾の8月の気温の推移

台湾の8月の1ヶ月の気温は上旬、中旬、下旬で違うのか?

以下では、台北と高雄の例で、台湾の8月の上旬、中旬、下旬の最高気温と最低気温(2018年実績)の推移を紹介します。

台湾北部の8月の気温の推移

台北の8月の気温の推移

台北の8月の1ヶ月の日ごとの気温の推移

グラフは台北の8月の1ヶ月間の最高気温と最低気温の日ごとの推移を示しており、東京との比較をしています。

台北最高気温最低気温
8月上旬35.0 (+3.9)27.6 (+4.3)
8月中旬32.5 (+1.7)27.3 (+4.1)
8月下旬31.7 (+1.3)26.4 (+3.7)

※(カッコ)内は東京との気温差

台湾北部(台北)の8月の気温の特徴は、下記の通りです。

  1. 台北の8月の上旬と下旬の気温差は1度~3度程度
  2. 台北の8月の日中と朝晩の気温差は5度~7度程度
  3. 台北と東京の気温差は1.3度~4.3度
  4. 台北の気温は東京よりもやや高い程度

台湾南部の8月の気温の推移

高雄の8月の気温の推移

高雄の8月の1ヶ月の日ごとの気温の推移

グラフは高雄の8月の1ヶ月間の最高気温と最低気温の日ごとの推移を示しており、東京との比較をしています。

高雄最高気温最低気温
8月上旬32.8 (+1.7)26.0 (+2.7)
8月中旬30.8 (-0.1)25.4 (+2.2)
8月下旬28.3 (-2.1)24.4 (+1.7)

※(カッコ)内は東京との気温差

台湾南部(高雄)の8月の気温の特徴は、下記の通りです。

  1. 高雄の8月の上旬と下旬の気温差は1.5度~4.5度
  2. 高雄の8月の日中と朝晩の気温差は4度~7度程度
  3. 高雄と東京の気温差は-2度~3度程度
  4. 高雄の8月の気温は東京と同じくらい

台湾の年間の平均気温

グラフは台湾の各都市(台北、台中、台南、高雄、花蓮)の月別の平均気温と東京の平均気温の比較です。

台湾各地では8月の平均気温は28度~29度程度となっています。

グラフは台北、台中、台南、高雄、花蓮の月別の平均気温(℃)の一年間の推移を示しています。

また、日本と台湾の気温の違いが分かりやすいよう、東京の平均気温を併せて比較しています。

年間を通して見ると、全体的にはやはり台湾の気温は高く、季節に関係なく、暑いあるいは暖かいことが分かりますね。

 

台湾の8月の雨の状況

台湾の8月には降水量はどれくらい多いのか?

8月の台湾では雨の日の日数はどれくらいなのか?

8月に台湾旅行を予定している方は、現地での雨の状況が気になるところですね。

以下では、台湾の年間の降水量を概観して、8月の各都市の降水量と降水日数、それに私の経験上の現地事情をお教えします。

台湾の年間の降水量

グラフは台北、台中、台南、高雄、花蓮の月別の一年間の降水量(mm)の推移を示しています。

8月の台湾の主要都市の降水量は東京の2倍くらいとなっていますね。

8月の降雨は台湾南部へ行くほど多く、特に高雄と台南などの台湾南部では、大雨特別警報や大雨警報が頻繁に発令されます。

台湾の8月の降水量

8月台北台中高雄台南花蓮台東東京
降水量
mm/月
322.1302.0416.7395.1242.0302.0168.2

上表は、台北、台中、高雄、台南、花蓮、台東の8月の降水量(mm/月)を示しています。

また、台湾と日本との違いが分かるよう、同じ時期の東京の降水量と降水日数と比較しています。

台湾の8月の降水量は、302mm~416mm程度であるのに対して、東京では168mm程度です。

降水量では圧倒的に台湾の方が多いことが分かりますが、これは台湾の8月の雨の降り方が豪雨になることをよく示しています。

台湾の8月の降水日数

8月台北台中高雄台南花蓮台東東京
降水日数14.015.416.315.310.111.07.7

上表は、台北、台中、高雄、台南、花蓮、台東の8月の降水日数(日数/月)を示しており、過去の8月の1ヶ月間の平均降水日数(1mm以上降水量がある日数)で計算されています。

降雨日数だけを見ると、2日に一日くらいは雨が降ることになり、雨の日が多い印象を受けるかもしれませんね。ただし、8月は台湾東部ではやや雨の日が少ないのが特徴。

実際には、8月になると一日中雨が降り続ける日は少なく、スコールのような雨がザーッと降ることが多く、数時間で止むことが多いです。

そのため、台湾現地での肌感覚で感じることは台湾では雨の日が多いという感覚はなく、一日の内で、いつ雨が降るのか、何時間あるいは何分で止むのかなという感覚です。

旅行中に、突然、雨が降ってきた時には、カフェかレストランで時間を潰しながら、雨が止むのをのんびり待つのもいいでしょう。

 

台湾の8月の湿度

台湾の8月の湿度はどれくらい高いのか?

台湾の夏が暑いのは実は気温だけではなく、湿度が高いからなんですよ。

以下では、台湾の8月の相対湿度(湿度)と不快指数をグラフと表で解説します。

そして、台湾の夏の時期が暑い理由として、体感温度がどれくらい高くなるのかを現地の肌感覚で紹介します。

台湾の8月の相対湿度

  • 台北の相対湿度(8月): 74.1%
  • 台中の相対湿度(8月): 77.6%
  • 高雄の相対湿度(8月): 80.5%

グラフは相対湿度についての台湾主要都市(台北、台中、高雄)と東京の湿度と不快指数についての比較です。

台湾の主要都市の8月の相対湿度は上記の通り、冬の湿度とは一転して、台北では湿度がやや低くなり、南部に行くほど湿度が高くなります。

日本では多くの都市で8月が最も暑い季節ですが、東京と比べると、更に湿度が高くなるため、雨が降った後に湿度が上がると蒸し暑さがマックスになります。

台湾の8月の不快係数

※月別の平均気温と相対湿度を基準に計算した結果

一般的に、不快指数に対する日本人の体感温度の感じ方は、下記が目安になります。

不快指数体感での感覚
85以上非常に暑い
80~85汗が出て暑く感じる
75~80やや暑く感じる
70~75暑く感じない
65~70快適に感じる
60~65やや涼しく感じる
55~60肌寒く感じる
55以下非常に寒く感じる

  • 台北の不快指数(8月): 80.8
  • 台中の不快指数(8月): 79.9
  • 高雄の不快指数(8月): 80.9

上記の通り、8月の主要各都市の不快指数は、どの都市でも80前後となっています。

このように、8月の不快指数はとても高く、常に汗ばむほどの暑さになります。

現地の不快感がどれくらいかを感覚的に伝えると、肌と肌が触れるとペタペタとする感覚が一日中続きます。

(ここでは平均気温を基準にして、不快指数を計算していますので、数値上はやや低く計算されています。)

実際には、日中の最高気温は更に高くなりますので、不快指数も高くなり、体感温度は上がります。そのため、台湾の夏の時期は体感的にも、かなり蒸し暑く感じます

8月に唯一、少し涼しく感じるタイミングは、大雨がザーッと降った直後くらいです。

 

台湾の8月紫外線

  • 東京の紫外線量 : 7.9UV(8月)
  • 台北の紫外線量 : 12UV(8月)
  • 台中の紫外線量 : 10UV(8月)
  • 高雄の紫外線量 : 11UV(8月)

※東京は平均紫外線量(UVインデックス)、その他の都市は各月最大値

以下の紫外線のUV値は、最も高くなる時間帯の紫外線を示しています。

更に詳しい台湾の紫外線量に関する情報は、下記記事をご覧ください。

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紫外線対策

台湾では8月には紫外線量が多く、UV値が高いため、日差しが強いのが特徴です。

台湾の直射日光の日差しは強いため、文字通り皮膚に突き刺さるような感覚がします。

そのため、夏の時期には天気が良い日に昼間に外を歩いている人をあまり見かけません。

もし、夏の時期に台湾旅行で外出し外歩きが多くなる場合は、紫外線や日焼け対策が必要でしょう。

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特に女性の方は日傘をさして歩いている人もよく見かけます。

折り畳み傘をかばんの中に入れておくと、突然の天候の急変にも対応できます。

また、太陽の日差しが肌を刺すように強い台湾では日傘としても役立ちますよ。

 

台湾の8月の気候

  • 亜熱帯温暖湿潤気候
  • 熱帯モンスーン気候

上記のような気候区分を聞いたことがありますよね。

台湾の台中と台南の中間付近に嘉義という都市があり、北回帰線が通っています。

北回帰線より北側が亜熱帯の温暖湿潤気候とされており、南側が熱帯モンスーン気候とされています。

台北では冬の時期は意外にも気温が低く、雨が多いため湿度も高いのが特徴です。

台中は、一年中、温暖で非常に過ごしやすく、冬は比較的暖かく、夏はそこまで暑くないのが特徴です。

高雄では、熱帯気候の区分になるだけあって、冬は温暖ですが、夏の時期は熱帯モンスーンの季節風の影響で暑さが厳しいのが特徴。

上記のように、台湾は小さな島のため、どの都市も同じような気候だと思われがちですが、実際には季節ごとに都市によって気候が異なります。

また、台湾にも四季があり、長い夏と短い冬の間に、ほんの暫くの春と秋の季節があります。

それでは、8月の台湾の気候はどうなのか?

台湾では、上述したように、東京の気温との比較で、高雄の方が気温が低くなる日もあります。

台湾で暮らしていて気が付いたことですが、近年では日本の方が真夏の時期は暑く感じることも度々あります。

このように、台湾の8月の時期の気候は、年によっても、日によっても、天候が変わりやすいという特徴があります。

台湾の8月の気候の特徴をまとめておきますので、台湾旅行の際の参考にしてください。

  1. 気温:8月上旬頃までが年間で最も気温が高い時期で30度以下になる日は少ない。
  2. 湿度:台北では湿度が比較的低いが、南部へ行くほど湿度が非常に高くなる。
  3. 体感温度:不快指数は80以上となり、気温が上がると更に蒸し暑くなります。
  4. 紫外線:晴れた日の太陽の日差しは強く紫外線量も強烈ですので外出は控えましょう。
  5. 台風:過去の気象データからは8月が最も台風到来の回数が多い月です。
  6. 季節感:夏の時期は風もあまりないため、屋外はどこへいても蒸し暑いのが特徴。

 

8月の台湾旅行の注意点

8月の台湾旅行で注意すべきことは何か?

8月の台湾旅行での注意点は、以下の5つのポイントを挙げておきますので参考にしてください。

台風対策

8月は台湾の台風シーズンになりますので、旅行をされる場合は注意が必要です。

すでに旅程を組まれてしまった場合は、出発前には台風情報を注視してください。

もし、台湾滞在中に台風が上陸してしまった場合は、できるだけ外出を控えたほうがよいでしょう。台風上陸中は看板が空から降ってくることも頻繁にあります。

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降雨対策

8月は雨が多い年とそうでない年がハッキリしていますが、8月の雨の降り方は台風による暴風雨か豪雨になることが多いです。

そのため、対策としては履き物はサンダルかビーチサンダルを持ってくることをおすすめします。また、台湾は石材路面が多く、路面が濡れていると滑りやすいため気をつけてください。

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紫外線対策

8月の快晴の日や天気が良い日は日差しが強く、紫外線量が非常に多くなります。

旅行準備として、UVカットの帽子と長袖シャツなどの羽織もの、必要な方は日傘やUVカットクリームなどがあると安心ですね。

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虫刺され対策

台湾では、一年中、蚊が発生しますが、特に夏の時期は雨の前後の日は蚊などの虫が大発生します。

旅行の準備として、虫刺されスプレーや携帯用の蚊除け芳香剤などの準備をされると、蚊に悩まされずに安心してホテルで寝られるでしょう。

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熱中症対策

特に台湾では8月上旬は気温も湿度も高くなるため、熱中症になりやすくなる時期です。

毎年、多くの人が命を落としていますので、生命に関わることは侮れませんね。

旅行中の対策として、帽子や長袖などで直射日光をさけ、小まめに水分補給をしましょう。

外出時には、ペットボトルのミネラルウォーターを持ち歩くとよいでしょう。

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まとめ

以上、台湾の8月の気温、気候、天気、雨の状況、湿度、紫外線などについて、気象データをもとにしたグラフや表を交えて、私の経験を踏まえて詳しく紹介しました。

台湾の8月の気温や気候について、基本的には日本と同様に暑い時期、暑さの原因は湿度が高く体感温度が高くなるからだということが少しは伝わりましたでしょうか?

この記事が台湾旅行や台湾滞在の計画の一助になり、みなさまの台湾旅行が充実した楽しいものになることを願っています!

最後に、台湾の8月の気温と気候などについてのポイントをまとめておきますので、参考にしてください。

  1. 台湾の8月の気温は25度~35度
  2. 台湾の8月の天候は変わりやすく夕立もしばしばある
  3. 8月の台湾では雨が降ると豪雨になることもよくある
  4. 台湾の8月の気候は湿度が高く、体感温度が高くなる
  5. 8月の台湾旅行での注意点は台風、降雨、紫外線、虫刺され、熱中症

 

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