台湾へ冬期に旅行をする方へ 服装と持ち物と注意すべきこと

冬の時期に台湾に旅行をする場合、日本人が注意したいことを台湾在住の日本人の経験を基に、台湾現地からレポートします。

台湾では11月も中旬になると、ようやく暑さが癒えて少しづつ涼しさを感じる季節になってきます。

12月になり更に気温が下がると台湾でも冬の季節になり、寒さを感じる時期が始まります。そこで、今回は南国・台湾の冬の気候と台湾特有の事情について、簡単にご紹介します。

 

台湾の冬の気候の特徴は?

過去にも他の記事で何度も書いてきましたが、南国の台湾にも「四季」があります。一年の内で最も長い季節は言わずもがなですが夏です。一方で、台湾にも短い冬の季節があります。夏と冬の間に、ごくごく短い春と秋の季節があります。

台湾にも冬の時期があると言いましたが、実は冬の季節の期間が短いというよりも、冬の時期の中に日本のような底冷えするような寒さを感じる週が海岸に打ち寄せる波のように到来すると言うイメージです。

一般的には、日本の本州で最も寒くなる時期は1月~2月頃ですね。そして、シベリア寒気団が南下して日本列島の上空を覆い降雪があり積雪になるような日が年に数回はありますね。

このような時期には、台湾でも同じように寒波が襲来して気温が急激に下がり、非常に寒くなります。標高が高い山や台湾北部の山間部などでは微かに雪がチラつくような年がある場合もあります。

このように、日本人には台湾は一年中、暖かい旅行先と認識されているかもしれませんが、台湾南部の一部のエリアを除いて、台湾でも冬は寒いというのが私が台湾で暮らしてみて気が付いた台湾の気候の特徴の一つです。

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台湾の冬は意外に寒い!? なぜ寒く感じるのか?

台湾の冬は厳密に言うと、気温が下がり寒い週と気温が比較的高く寒くない週が交差するように移り変わっていきます。

台湾の主要都市の1月と2月の平均気温は16度以上です。一方、東京の1月と2月の平均気温は6度~7度程度です。

この気温データだけを比較すると台湾は冬でも温暖で、やっぱり暖かいんだなと思うかもしれません。

とろこが、上記の通り、暖かい週と寒い週が交互に訪れるため、気温が下がった時には、ほんの少しの気温差だけでも体感温度では「寒い!」と感じてしまうわけです。

それに、夜間~朝方に掛けては、気温が最も下がり、一日のうちで最も寒くなる時間帯は非常に寒く感じることになります。

それと、台湾で冬の時期に寒さを感じる要因は、「暖房器具」です。台湾は一年の内では暑い時期か暖かい時期が大半を占めますので、ほとんどの家では暖房器具がありません。

同じように、高級ホテルを除いて、一般的なホテルでは暖房機能が付いたエアコンが設置されていないことがほとんどです。そのため、ホテルの部屋でも毛布があっても寒さを感じることがあるかもしれません。

余談ですが、台湾ではバスや室内で、冬でも湿度が高いという理由でカビなどの発生を防止するために、暖房ではなく冷房のエアコンをつけっぱなしにしている場合もあります。

 

台湾の冬は空気が乾燥する!? 何か問題ある?

日本では秋以降になると空気が乾燥して、特に冬の時期には肌がカサカサになってしまい、場合によっては霜焼けやアカギレになってしまう方もいるのではないでしょうか。

実は、台湾でも同じように11月以降は降雨量が少なくなり、大気が乾燥するため、皮膚が乾燥したりすることも多いです。(ただし、冬の時期でも降雨が多い台湾北部エリアは除く)

空気が乾燥するため皮膚がカサカサになるだけなら特に問題はないですが、空気が乾燥することによる悪循環による別の大きな問題があります。

まず一つ目は、日本でも同じですが、人混みの多いところに行くと、ウイルスなどを貰ってしまい病気の原因になることがとても多いです。台湾に来て何度も経験しましたが、電車やバスに乗った時には要注意です。人前で躊躇なく平気で咳をする人も思った以上に多いです。

台湾人は外出する時には普段からマスクを着用している人が多いですが、特に冬の時期に人混みが多い場所に行く場合はマスク着用が必須です。それと、子供へのお説教ではないですが手洗いも絶対に必要です。

台湾の冬の時期に空気が乾燥することによって発生しているもう一つの重要な出来事はPM2.5などによる大気汚染の影響です。

朝起きた時に空気のホコリっぽさと涙の乾燥によって目ヤニが出て目が開けられないことを何度も経験しています。気温が低くなり湿度が低くなる12月以降の冬期の恒例の悩みになってしまっています。

それだけではなく、時には睡眠中に喉がカサカサになり、朝起きた時に扁桃腺に違和感を感じることも度々あります。寝る前にヤバそうだと思う時はマスクを着用して寝ることもあります。台湾では空気清浄機や、最近では加湿器がよく売れるのも頷けます。

台湾では冬期は日本と同じように空気が乾燥して、肌荒れの原因になるだけではなく、病気を引き起こす原因にもなりますので、旅行中に体調を崩してしまわないように注意すべきでしょう。

それと、台湾では夏には外出する時には紫外線対策が必須だと思いますが、冬の時期はそれ程気にする必要がないと思います。どうしても日焼けしたくない人だけ対策を忘れずに。

 

台湾の冬期の服装と準備すべき持ち物は?

実際には、日本ほど気温が下がり寒くなることは少ないですが、寒波が襲来した時は日本と同じくらい寒く感じます。

冬の台湾旅行での服装は台湾南部の一部エリアを除いて、日本の冬服で来られるのが最も無難だと思います。

もう少し具体的に言えば、日本の冬の装いからインナーを一枚少なくした服装で丁度よいのではないかなと思います。例えば、日本ではコートやジャケットの中にセーターを着込んでいた場合は、セーターなしの服装という感じです。

  • アウター:(ライト)ダウンジャケット、ダウンジャケット、マウンテンパーカー
  • インナー:フリース&カットソー、ダウンベスト&長袖シャツ、フリース&長袖シャツ
  • ボトムス:ジーンズ、ロングパンツ、ロングスカート
  • 防寒具 :マフラー、手袋、ニット帽(寒波中のみ必要)

最後にこんなことを言うのも可笑しいですが、服装等はあまり気にされなくても大丈夫です。台湾に来て寒くて堪えられなくなったら、現地調達すればよいだけです。ただし、問題があります。

台湾でも日本品質の衣服を購入できますが、ユニクロなどでは日本で購入するよりかなり高くなります。

最後に、今までのまとめとして、冬に台湾を旅行する場合に持って行った方がよいと思う物を挙げておきます。

特に冬の台湾旅行で必需品の持ち物

  • マスク(PM2.5・ウイルス防止機能)
  • 保湿クリーム
  • 目薬
  • のど飴・ガム(ただしMRTでは注意!)

 

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