海外キャッシングでMasterCardとJCBの換算レートと手数料を比較した結果

海外キャッシングをする場合に、クレジットカードの国際ブランドで換算レートが異なるということを聞いたことはありませんか?

今回、マスターカード(MasterCard)とJCBの2つの国際ブランドカードで、どちらが換算レートが良いのか、各種手数料はどのように異なるのかを、実際に海外キャッシングをして検証してみました。

海外旅行へ行ったり、海外で生活をしている時に、現地の現金を両替する方法は、空港などでの現金両替と海外キャッシングがあります。

空港などで現金両替をするよりも海外キャッシングを利用した方が両替の際の換算レートの利率が良いということを以前、記事にしました。

今回は、外国のATMで海外キャッシングをする際に、マスターカード(JALカード)とJCBカード(ファミマTカード:ポケットカード)で、どちらの換算レートが良いかを検証してみることにしました。

それぞれのクレジットカードを使用して、台湾で10,000元を同じ日時に同じ銀行のATMでキャッシングをして実証してみました。

 

そもそも、台湾旅行がはじめてで、台湾の通貨が分からない方は、台湾元?台湾ドル?台湾の通貨はどっち?をご覧ください。

 

海外キャッシングで使用したマスターカードとJCBカード

今回、海外キャッシングで使用したカードとキャッシング金額は、下記の通りです。

  • 使用カード: JALカード(MasterCard)、ファミマTカード(JCB)
  • 両替通貨: 日本円→台湾元(台湾ドル)
  • キャッシング金額: 10,000台湾元

JALカード(MasterCard)で海外キャッシングをする場合の概要

  • カード名  :JALカード
  • 国際ブランド:MasterCard
  • 発行会社  :三菱UFJニコス
  • 銀行システム:Cirrus(シーラス)
  • 締め日   :毎月15日(前月16日~当月15日)
  • 振替日   :翌月10日
  • 実質年率  :14.95%

ファミマTカード(JCB)で海外キャッシングをする場合の概要

  • カード名  :ファミマTカード
  • 国際ブランド:JCB
  • 発行会社  :ポケットカード
  • 銀行システム:Cirrus(シーラス)
  • 締め日   :毎月末日(当月1日~当月末日)
  • 振替日   :翌々月1日
  • 実質年率  :17.95%

 

JALカード(マスターカード)で海外キャッシングをした場合の換算レートと手数料

  • 換算レート:3.6929円/台湾元
  • ATM手数料:0円
  • 返済金額(利息含まず):36,929円/10,000台湾元
  • 繰上返済:可能
  • 振込先銀行:三菱UFJ銀行など

 

ファミマTカード(JCB)で海外キャッシングをした場合の換算レートと手数料

  • 換算レート:3.6986円/台湾元
  • ATM手数料:216円
  • 返済額(利息含まず):37,202円/10,000元
  • 繰上返済:可能
  • 振込先銀行:三井住友銀行のみ

 

JALカードとファミマTカードでの海外キャッシングの返済額(利息含まず)の比較

JALカードファミマT
国際ブランドMasterCardJCB
発行会社三菱UFJニコスポケットカード
銀行システムCirrusCirrus
換算レート
(円/台湾元)
3.69293.6986
ATM手数料0円216円
返済額
(1万台湾元)
36,929円37,202円

 

海外キャッシングの場合は早期繰上げ返済で利息を節約

海外キャッシング後は換算レートと海外ATM手数料、利息の実質年率および返済時期により、最終的な返済総額が決まります。

一般的には、クレジットカードの発行会社が決めている実質年率により利用日から振替日までの利息が決められ、クレジットカード利用額として返済することになります。

ところが、10,000台湾元くらいのキャッシングでも、15%~20%程度の実質年率では、30日から60日程度で数百円から千円くらいの利息を払わなくてはならなくなります。

そこで、海外キャッシングをする場合は、繰上返済をするのが賢い海外キャッシングの仕方になります。今回、使用したJALカード(三菱UFJカード)とファミマTカード(ポケットカード)の場合は、繰上返済をするにはサービスセンターまで利用者本人が電話で直接連絡する必要があります。

三菱UFJニコス(株)DCカードご利用明細デスク
(9:00~17:00(無休・年末年始は休み))
03-3780-4466(東京)
06-6533-6635(大阪)

ファミマTカードサービスデスク
(日本時間9:00~21:00 年中無休)
0120-230-553
0570-064-230 (携帯電話・スマートフォン)

サービスデスクで振込日を申し出ると、利息を含めた返済総額振込先の銀行口座を知らせてくれます。ただし、返済の際の銀行振込手数料は利用者の負担になります。

また、上記の返済金額をネット上で確認することができるまでには、海外キャッシングの利用日の3日後くらいにならないと表示されません。そのため、即時に繰上返済をすることは出来ません。

一般的には、海外キャッシングをして一週間以内に繰上返済をすれば、キャッシングの利息は100円以下で済みます。JALカードの方は繰上げ返済をして5日間で75円の利息、ファミマTカードの方はキャンペーンが重なり、低金利(実質年率)で70円程度で済みました。

 

まとめ

結論的には、上記の一覧表の通り、海外キャッシングの利用日と繰上返済日が同じ場合は、利息も同じになります。そのため、各カードの換算レート海外AMT手数料の違いにより、どのクレジットカードの海外キャッシングが有利なのかが決まります。

マスターカードとJCBカードを使用して、10,000台湾元(37,000円程度)の海外キャッシングの利用では、270円程度しか差額がありませんでしたが、僅かにファミマTカード(JCB)よりも、JALカード(MasterCard)の方が有利だと言う結論になりました。

JAL・MasterCardでは海外ATM手数料の費用は掛からないのがメリットでしょう。小まめに何度も海外キャッシングをしても、手数料がその都度掛からないのは使い勝手が良いですね。

ファミマTカード(JCBブランド)の場合は、海外でATMでキャッシングをすると、1万円以下の場合は100円(税抜)、1万円超の場合は200円(税抜)の手数料が掛かりますので、使い勝手では劣ります。

ただし、マスターカードでもJCBカードでも当初、私が考えていたほどには、海外キャッシングの換算レートは大きく異なることはなく、それほど有利不利の差はないということが分かりました。

海外在住者や長期滞在者などで海外キャッシングの頻度が多い方は、キャッシング利用可能枠を増額した上で、ATMによるキャッシングの手数料が掛からないクレジットカードを利用するのが最も賢い方法でしょう。

海外キャッシングにも有利なJALカードのご入会はこちら



【知らなきゃ損】海外旅行前⇒カード付帯保険のメリットと節約術

コメント

  1. tomo より:

    参考になる記事を有難うございました。
    とても参考になり、お礼を申し上げます。

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      為替換算レートは国際ブランドにより異なり、海外ATM手数料はクレジットカード発行会社により異なるようです。
      カードの特徴を知った上で、海外キャッシングの使い方(使用頻度、返済スパンなど)により使い分けるとコストを最小限に抑えられそうです。

  2. との より:

    台湾旅行を計画中です。
    地震の被害はその後いかがでしょうか?

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      地震の影響は地震発生当初から花蓮とその周辺のみです。
      花蓮は一年中、地震が発生するエリアで、現在も断続的に地震が発生しています。
      花蓮以外は特に被害はありません。
      台湾旅行が良い旅になりますように。

  3. けいこ より:

    こんにちは。先週台北に行って参りました。あまりに楽しくて帰りの
    フライトに乗り遅れ、桃園空港で「何が何でも今日中に出国するぞ~」と
    買い直しをテンパってしたのは私です(笑)
    残念ながら2日目は大雨でしたので、予定の九フンを諦めて、ゆっくり
    故宮博物館見学しました。それも大正解かも!?
    ガイドブックおすすめのノスタルジックな街並みも素敵ですが、”今”の
    台湾の熱気とか活気とかを感じられたことが一番の感動でした。
    街のサイズ感がとても心地よく、季節を変えて再訪決定!です。
    このブログに出会えて良かったです。ご負担にならぬ程度にまた情報を
    教えてください。有難うございました。

    • いいぞっ より:

      けいこさん
      コメントありがとうございます。
      コメントに台湾旅行が楽しかったことがにじみ出ています。
      記事はコツコツ更新していきます。
      今後とも、当ブログをよろしくお願いします。

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