台湾人のお金と投資&日本人の家と貯金への執着心が向う人生の目的地

台湾人にとって最も価値のあるモノはお金であり、お金への執着心が非常に強いということを、台湾現地からレポートします。

皆さんにとって、人生の中で最も価値のあるモノやことは何でしょうか? あまり考えたことがないかもしれませんね。

人生の中で最も多く費やしている時間は、寝ている時間を除けば、仕事をしている時間でしょう。最も重要にしてる価値を考える際に、それを規定する基準を考える必要があります。

そのためにまずは、何のために仕事をしているのでしょうか。それは、費やした時間が、最終的にどこへ向ったかを考えてみるとよく分かります。

  • 仕事の時間 → 所得した給料 → 可処分所得 → ???

 

台湾人にとって最も重要なモノは何か?

台湾人にとって最も重要なモノは何か? それは台湾人のことを知れば知るほど、お金か換金可能な資産だと強く感じます。

お金と人間関係

日本人よりも台湾人の方が、お金への執着心が非常に強いということは、以前の記事にも書いたことがあります。また、他の記事でも、台湾人にとってのお金と人間関係について触れています。

つまり、表面的に台湾人と付き合っているだけであれば、台湾人には非常に穏やかで優しく、良好な人間関係が築けます。これは、台湾を旅行した日本人が台湾人は親日的で優しかったと感じる感覚と同じです。

ところが、人間関係にお金が介在したりビジネスが絡んでくると、ほとんどの台湾人は強く自己主張し始め、自分の主張を押し通そうとします。そのため、人間関係が崩れていく・・・そんな経験を何度もしてきました。

お金と仕事

日本人にとって、仕事の勤続年数はキャリアを築く上で重要だと思われています。ところが、台湾人にとっては、勤続年数とキャリアの相関関係はほとんどありません。台湾では勤続年数よりも学歴が重要。(これは別記事で)

そのため、勤務先が変わり、通勤時間が長くなっただけで、簡単に転職を考えるのが一般的な台湾人の考え方です。それくらい、台湾人にとって勤続年数は重要ではなく、転職が一般的なことだということです。

そして、何よりも、台湾人が会社選びで最も重要なことは給料です。例えば、今働いている会社よりも、給料を多く貰える会社があれば、競合他社であろうと躊躇なく転職をするのが台湾人です。

どの会社で働くかは、明確に「給料」という判断基準で決めるのが台湾人の基本的な考え方です。

関連記事: 台湾の平均年収と平均月収はいくら?【最新】統計情報を基に検証

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お金と投資

より多く稼げる会社で働き、より多くの給料を貰い、それはから彼らはお金をどう使いのでしょうか?

台湾人の特徴の一つとして面子文化があります。それは、表面的なことでは、台湾男性が高級車に乗り、高級腕時計を身に付けるという部分にも現れています。

そして、もう一つの台湾人の特徴として、中華民族全体に共通することかもしれませんが、台湾人は「投資」が大好きです。

お金をただ単純に貯金しておくというような考えの台湾人は少なく、余剰資金があれば積極的に株式や不動産に多少のリスクをとって投資をします。

その結果が、近年稀に見る不動産バブルの状況を作り上げているのかもしれません。バブル崩壊を経験している日本人の目から見ると、いつバブルが崩壊してもおかしくない状況です。

それでも、なお台湾の株式指数である台湾加権指数は過去5年間で高値水準になっています。台湾人特有の投資に対する強い欲求が株高にも現れている気さえします。

若者にとって重要なモノは?

大学生などの若者に、大切なモノはと問うてみると、多くの学生は、家族や友人などの人間関係を挙げます。まあ、それもそのはずでしょう。

それは、学生にとってお金は必要であり、欲しいものであるものの、社会に出て仕事をしてお金を稼ぐという経験は、ちょっとしたアルバイトを除いては、ほとんどないからでしょう。

お金を稼ぐために働いたことがない若者にとって、お金の価値を知る由もありません。

ところが、ある学生が最も重要なモノはお金だ、と堂々と主張しました。そして、彼がそのように考える理由を知りたくなり、コッソリ聞いてみました。

そして分かったことは、彼は学費の一部と生活のための費用を自分で働いて稼いでいるとのことでした。う~ん、なるほどね・・・。

お小遣い稼ぎのアルバイトではなく、生活のために仕事をして、お金を稼ぐという経験をしているからこそ、お金の重要性を心底理解しているのでしょう。

台湾人は何のために働いているの?

台湾では外国人である日本人の目から見ると、台湾人はお金を稼ぎ、果てしなくお金を最大化するための活動をしているように感じます。

そして、投資で得られたお金は、更に次への不動産投資などへ振り向けられ、貨幣価値の最大化を図っているように見えます。

それが台湾の経済を支えているのかもしれませんが、日本人には少し違和感を感じる考え方であり行動です。

 

日本人にとって重要なモノは何か?

台湾人は仕事で得られたお金を更に増やすために投資をして、貨幣価値を最大化しているのに対して、典型的な日本人のお金の仕向け先はどこでしょうか?

お金と貯金

最近は、日本人も投資をして資産を最大化するという方も多くなりましたね。とは言うものの、まだまだ日本人は台湾人ほどにはアグレッシブに投資をするよりも貯金をする堅実な方が多いでしょう。

日本人がお金を貯める最も大きな理由は将来のためなのでしょうか? それは、多くの方にとって、将来の生活や経済的な不安を解消するために貯金をしていると言うものです。

お金とマイホーム

そして、日本人にとってのお金を考える上で切っても切れない関係にあるのがマイホームです。

日本では典型的には、結婚をして子供ができて、家庭が安定してくると、購入するのがローンでのマイホームです。

日本人のお金の使い道は、この時点でほとんど決まってしまいます。そのため、何のために働いているのかと考えると・・・

定年退職までマイホームの長期ローンを返済するために働いてお金を稼いでいるという帰結になるわけです。ある意味、台湾人のお金の使い方と比べると選択肢を狭めているようにも感じます。

一方で、経済が右肩上がりの時代は、「マイホーム購入=不動産投資」の意味合いも強かったでしょう。ところが、将来的にも少子高齢化で人口減少時代に突入した時代に、この理屈は通用しないでしょう。

日本人は何のために働いているの?

将来を見越した先見性のある日本人であれば、従来のようなお金の使い方では、将来を担保できないことに、薄々気が付いているのでしょう。

不動産投資として魅力がなく、住居としての利用のためだけに、マイホームの価値が限定されることになります。そのため、今後は、長期ローンを組んでマイホームを購入するような方は、どんどん少なくなるかもしれません。

そこで、日本では行き先が限定され、将来の不安のためにお金を預貯金へ回しているのが現状でしょう。

 

日本の貯金から生じるリスクを回避する方法

現状では銀行に預貯金として預けていても、マイナス金利時代には何の価値も生みません。それどころか、世界経済の中で将来的に日本経済が相対的に弱くなれば、日本円への信用力も低下するため、日本国内の資産は相対的に低くなります。

また、最も象徴的な指標として為替相場で、長期的な視点で将来的に日本円が円安に向えば、相対的に日本国内および日本円に換算される価値は、直接的に低下することになります。

そこで、将来的に日本国内資産や日本円の価値低下のリスクをヘッジ(回避)することが重要になるわけです。

その一つが、FXによる外貨投資であり、外貨建ての株式や不動産投資になります。将来的に日本経済の伸び代以上に、経済発展が期待できる国や地域への投資が有効でしょう。

外国資産への投資は、今やリスク投資ではなく、リスクヘッジ投資とも考えられます。つまり、日本に住んでいて日本の資産しか保有していない方にとっては、全ての資産を一つの籠の中(日本)に卵を入れている状態です。(リスクが高い状態)

投資の基本として、一つの籠の中に卵を入れるなという考え方がありますね。日本人にとって、将来のリスクを低めるためには、日本円建て(例えば貯金)以外の外貨建て資産へ少しだけお金を振り向けておくことでしょう。(リスクヘッジの状態)

 

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