安倍晋三の「台湾加油」が台湾の新聞一面トップ→外交力の強さとは?

安倍晋三さんが台湾に向けて「台湾加油」というメッセージを送ったというニュースが話題になっていますね。

そのニュースは翌日の新聞では、台湾最大手の新聞である自由時報が一面トップで報道しています。

未だ、花蓮では断続的に余震が続いており、花蓮大地震で行方不明者がいる中、地震被害や関連ニュースを差し置き、安倍さんが一面です。

この話題から現在の日台関係と安倍首相の外交力を私目線から考えてみます。

蔡英文政権に政権交代後の日台関係

台湾での政党は大きく区分すると民進党(民主進歩党)と国民党に分けられます。(時代力量という新党が第三党ですがまだまだ力不足のようです)実際には、その他にも台湾の政党は小さい政党が無数にあります。

前政権の馬英九総統率いる国民党は景気を良くするために、中国との関係改善をし、グローバル化やマーケットの拡大を目指す大企業をバックボーンにして中国重視の政策を採っていました。

ところが、現政権である蔡英文総統率いる民進党は、ひまわり学生運動で学生が国会(立法院)を占拠した運動が象徴しているように、台湾市民の意見に耳を傾け、台湾独立を掲げて、中国から距離を置く政策を進めてきました。

以前は馬総統の国民党政権時代には日本との関係はあまり良くなく、むしろギクシャクしており、特に親密な交流はありませんでした。

そころが、蔡総統の民進党政権に移行して以降、外交的交流レベルでは、一国と一エリアのような交流から、一国と一国と言ってもよいくらいの交流へと変化してきています。

その一例として、以前は交流機関のひとつとして、台湾での日本側窓口として財団法人交流協会がありましたが、2017年1月に「公益財団法人日本台湾交流協会」に改名しています。

それに合わせるかのように、日本での台湾側窓口として機能していた亜東関係協会がありましたが、2017年5月には「台湾日本関係協会」に改名されました。

また、台湾には日本統治時代(日治時代)の歴史遺産が多く残されており、これらの歴史的建造物などを修復して保護し、文化遺産として後世に伝えていこうという流れが出来ています。

日治時代の文化遺産を保護していこうという政策は国民党時代にはなかった政策で、民進党政権になってからの政策の特徴です。

民進党政権に移行してから、中央政府と地方政府が一体となって、歴史的遺産や文化遺産に対して、日治時代の遺産にも教育面や文化面を重視して予算を付けていることの表れでしょう。

このように、蔡英文総統に代わり、中央政府だけではなく、地方政府も民進党が首長と議会議員の大半を占めている自治体では、明確に日本重視の政策を採り始めています。これが現在の日台関係の現状でしょう。

安倍首相の外交力の強さはどこにある?

今回の「台湾加油」というメッセージを台湾に伝えることからも分かる通り、安倍首相の外交力の強さの特徴は、外交のスピード感でしょう。

先のアメリカ大統領選挙で劣勢だったトランプさんが勝利した時にも、どの国よりも速く真っ先に、アメリカに出向いて日米間の二国間関係を確認し、一人の友人として交友関係を強めました。

今回の台湾東部の地震でも、同じように、どの国よりも速く、最も相手側に強力に伝わるようなメッセージを発信しました。もちろん、それと同時に、救援活動の提供も確約しています。

つまり、安倍首相の外交力の強さは「スピード感」と「メッセージ力」と言っても過言ではないでしょう。

安倍首相の外交力のもう一つの強みとは?

そして、私は今回の台湾への「台湾加油」というメッセージを見て、安倍首相のもう一つの強みを見逃すわけにはいきませんでした。

もう一つの安倍首相の外交力の強さとは、一言で言えば、ブレない安定した「バランス力」です。

まずは、下記の画像は「安倍さん」が今回の台湾東部地震に対して台湾に向けたメッセージです。

次の画像は「安倍内閣総理大臣」が中国滞在時にホテルの客室に残したメッセージです。

そして次の画像は「安倍自由民主党総裁」の選挙時の直筆のメッセージです。

もうお分かりだと思いますが、自身の肩書きを時と場合によって使い分けているというのがポイントです。

台湾へのメッセージは友人である台湾に対して、中国で残したメッセージは一国のトップとして中国に対して、選挙に際しては一党のトップとして党員や候補者に対して、肩書きを使い分けていますね。

下手な政治家は勘違いしてTPOを弁えないで、足元をすくわれることが多いです。このバランス感覚は今の安倍政権の強さを象徴しているかのようです。

中国に対しては国交がありますので「内閣総理大臣」としてメッセージを発信して、台湾に対しては正式な国交がないため肩書きなしの一個人としてメッセージを発信しています。

細かなところまで、相手の国を意識してバランスよく外交を進めている安倍政権の外交力の強さを示しているようにも思います。

また、このような肩書きの違いを突いてこない台湾人も寛容だと思います。日本を敵対的に見ている国の場合は、このような小さな部分を突いてくる場合もありますね。その点は良好な日台関係を象徴しているように思います。

まとめ

今回、安倍晋三さんが台湾へ向けて、「台湾加油」のメッセージを発信したことで明確になったことは、下記のことです。

  1. 蔡英文政権になり日台関係は良好になった
  2. 安倍首相の外交力の強さは「スピード感」と「メッセージ発信力
  3. 安倍首相のもう一つの外交力の強さは外交の「バランス感覚

最後に付け加えておきますが、私は安倍信者でもなければ、安倍政権支持者でもありません(かと言って、非自民・反安倍でもないが)。今回は、単純に、安倍晋三首相の外交力の強さに関して、いくつかのポイントを指摘してみました。

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