副業や複業は当たり前の時代!?日本の常識は台湾の非常識

台湾での副業や複業についての一般的な台湾人のスタンスと台湾で私が実際に知り合った台湾人の副業や複業の実態についてのレポートです。

最近は、日本でもインターネットを介したネットビジネスをはじめとした副業が少しずつ社会に普及し始め、民間企業でも副業を認めるようなトレンドも少しづつ生まれつつあります。

一方、台湾では日本人との国民性の違いもあり、台湾人のビジネスやマネーに対する考え方やスタンスが日本人とは全く異なるものであることに気付かされます。

私の目には、台湾人は常にお金の方向を向いて生きているように感じます。そのようなお金に対する彼らの考え方が、台湾人にとっては副業や複業を身近なものと考えている基盤になっているように思います。

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副業と複業の違いは何か?

副業とは?

収入を得るため行う本業以外の仕事で、サイドビジネスや兼業と呼ばれることがあります。一般的に、日本の民間企業においては就業規則で従業員の副業を禁止しています。ただし、最近のトレンドでは、民間企業の中でも従業員のビジネススキルの向上に役立つため副業を認めるケースも増えつつあります。

複業とは?

複数の仕事から収入を得ることを生業とすることです。複数の仕事とは別の業種を二つ以上持つことです。副業が本業(会社員)に対する二次的で副次的な仕事を示しているの対して、複業は、本業に対する副業という主副の関係ではなく、どちらも本業になり得る仕事を同時に行うような業務形態になります。

複業という言葉は、最近使われ始めたものですが、複業という業態自体は以前からありましたね。例えば、税理士が社会保険労務士を兼ねて、大学や専門学校で講師をしたり、民間企業の顧問をするなどは典型的な例です。複業が一般的な人にも普及してきたため、複数の生業を仕事にするという意味で使われ始めたのでしょう。

一般的な副業と複業のイメージ

副業と複業の違いは上記のように定義出来ます。一般的には、サラリーマンのサイドビジネスを副業と呼ぶことが多く、主に自営業の方が複数の仕事に携わる場合を複業と呼ぶことが多いようです。もちろん、サラリーマンでも複数の仕事に携わっている方は少なからずいますので、その場合はサラリーマンでも複業が可能だということを示しています。

 

日本人と台湾人のお金に対するイメージの違いは?

日本人のお金に対するイメージは?

日本では、お金に関する欲求を求めすぎる事は善悪で言えば「悪」のイメージが強い傾向にありますね。

例えば、「儲け話」や「財テク」という言葉を聞くと、何やらキナ臭い印象を受けてしまいます。ましてや、「ローン」や「借金」などという言葉を聞くと果てしなくマイナスイメージしかありません。

あるいは、多くの日本人は未だに「お金=汚いもの」というイメージを持っているため、親しい人と話をする時もお金の話をする事は少ないのかもしれません。

例えば、就職やアルバイトの場面を考えてみると、待遇や給料に関することには触れ難いというのが、典型的な日本人の行動様式でしょう。

台湾で知った台湾人のお金に関わる国民性

それでは、台湾人の「お金」に対するスタンスは?
私が知る限りでは、日本人ほどにはお金に対して、ネガティブなイメージを持っていないですし、親しい人と日常的にお金に関する話を公然としています。

例えば、たった今知り合った人とも、かなりプライベートな話をするのも台湾人の国民性の特徴の一つで、初対面の人ともお金に関すること、具体的には年収や給料に関することも、隠すことなく具体的に話をすることも日常茶飯事です。

一方で、人間関係にお金が絡んでくると、台湾人は目の色が変わることが多いです。つまり、時間を掛けて構築してきた人間関係も、お金が原因で一瞬で崩れてしまうことが多くあります。そのような傾向は親族同士でも同様で、典型的には遺産相続などのケースでは、直ぐに裁判沙汰になったりしてしまいます。

このように、台湾人のお金や財産に対する執着は、日本人の比ではありません。これも台湾人はお金に対して、汚いイメージを抱いていなく、自分の権利はハッキリと主張するからでしょう。また、現在より給料が良い会社があれば、直ぐに会社を辞めて転職します。

 

台湾人の副業や複業に関する考え方と実態

台湾人は、日本人が考える以上に、お金や富に対する執着心が強いというのは先述の通りです。そのため、常にお金を意識して生きています。台湾では消費意欲も大きいですが、一方でお金を増やすことに対する投資意欲も半端なく高いです。このような台湾人の投資意欲も要因となり、台湾の不動産価格は、不動産バブルと言ってもよいくらい、信じられない程に高くなっているのが現状です。
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台湾人にとって不動産投資は、余裕資金がある者にとっては、株式投資と並んで、誰もが関心がある話題です。不動産投資をしている人は、必ずしも不動産業者ではなく、企業経営者などの富裕層だけではなく、会社員や公務員などの一般人も参戦しています。蛇足ですが、私が今賃貸しているマンションも所有権者は医者だと聞きました。

台湾人は副業や複業をしている方が多いのですが、株式投資を除けば、最も身近で多い仕事(対象)は不動産の不労所得と転売です。つまり、安い価格で不動産を購入し、不動産から上がる不労所得を得ながら、不動産の売買価格が上がれば売却するという土地転がしです。このような副・複業は、余裕資金のある台湾人であれば、誰でも考えているようです。

たとえ、日本のような就業規則があったとしても、台湾人はすぐに会社を辞めてしまうため、そのようなルールは意味を持ちません。私が昔知り合った公務員の台湾人も不動産を所有し不労所得を得ていました。

名刺交換などをすると、何を生業としているのか、分からない人と出会ったりします。不動産屋かと思いきや、貿易の仕事をしているようでもあり、レストランの運営にも共同経営で関わっている、というような複業スタイルです。(名刺上の話ですので真偽は不明)面子を重視する台湾人は、親族が経営している企業がある場合などは名刺に記載したりする方も多いですから・・・何でもアリですね。

 

日本人の常識は台湾人の非常識!?

台湾に来て、台湾人のお金や財産に関する執着心や余裕資金があれば銀行に寝かせて置くのではなく、可能性のある対象に投資していく姿などビジネスや複業に非常に積極的な国民性を見てきました。

最近は、台湾人の考え方を理解しようとする時には、日本人の視点を持ちながら、出来るだけ中立な目で見て考えようと思うようになりました。今まで日本で生きてきた中で、身に付いた慣習や考え方は、本当に正しいのかどうかと・・・

社会がグローバル化する中で、将来の見通しは、今後ますます混沌としていくでしょう。年功序列型の賃金体系は崩れ、長期雇用の雇用形態も保障されなくなり、大企業さえ倒産してしまう時代になりました。世界の液晶トップ企業だったシャープは台湾のホンハイに吸収され、家電量販店のラオックスは中国の蘇寧雲商の傘下に吸収されました。

大企業に勤めていても、将来は安心して生活できる保障はどこにもありません。そんな状況を考えるにつけ、一般的な会社員や公務員さえも副業を持ち、自営業や経営者に至っては、マルチジャンルの複業を持っている台湾人の考え方は、日本人の一歩先を行っているのではないかとも感じます。

会社はいつでも気まぐれに辞めてしまうことは、会社に依存しない生き方とも考えられます。そのような台湾人は、無計画だと非難したくなる一方で、台湾人の方がリスクヘッジをした人生を送っているとも考えられます。逆に、台湾人の目線から典型的な日本人を見ると、会社に依存し過ぎている日本人の方が将来のリスクが高いのではないか、とも考えられます。

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