2014年の台湾統一地方選挙で台北市長に立候補して当選した、柯文哲新市長の経歴と横顔を台湾現地からレポートします。
台湾の首都・台北市の市長が決定しましたが、新市長の実績や経歴をネット上で調べてみたのですが…。
あまり明確な情報が見つからなかったので、情報を掻き集めると共に、友人などからも情報を集めて、柯文哲氏がどのような人物かをまとめました。
柯文哲のプロフィール
生年月日:1959年8月6日 (55歳)
出生地:台湾新竹市
所属政党:無所属
職業:外科医、大学教授
家族構成:妻(医師)と1男2女の5人家族
父親母親:(父)柯承發(小学校教師)、(母)何瑞英(医師)
柯文哲の学歴
台湾大学医学部卒業(1979年9月-1986年6月)
米国ミネソタ大学外科研究員(1993年6月-1994年6月)
台湾大学臨床医学研究所博士(1994年9月-2002年6月)
台湾大学付属病院に勤務後、台湾大学医学部の教授を務めて、台北市の市長に立候補しました。台湾の2大政党である国民党にも民進党にも所属しないで民進党の推薦を受ける形で無所属として立候補。
柯文哲は無所属で支持政党なし
今までの青(国民党)か緑(民進党)かの二者択一の政治ではなく、自分は医師であるため白だという主張が物語っているように、台北市から台湾に新たな風をもたらす存在になることでしょう。
彼の祖父は日本統治時代に中学校の教師をしていたが、二二八事件で拷問され被害者となっていることからも、彼自身は台湾独立派であり、李登輝氏や陳水扁氏の影響を受けているため、若者を巻き込んでどのような政治手腕を発揮するのか注目されている。
台北市長は、日本で言えば東京都知事にあたるため、台湾の国政へも大きな影響を与えることになるのだが、柯氏の政治手腕によっては将来の台湾総統候補に名乗り出る可能性もあるでしょう。
柯文哲はどんな人?
彼は、政治実績はなく素人同然で、演説下手で失言が多いとの評判だが、飾らぬ話口が若者を中心とした市民の心をつかんで既成政党を差し置いて当選したといわれている。
選挙戦でライバルとなった連勝文は元副総統・連戦の息子でお金持ちのお坊ちゃまとのイメージが強すぎたため、一般市民から批判される要因となった。
ところが、柯文哲氏自身も決して貧しい家庭の出自ではなく、むしろエリート家庭の出身であるが、一般市民を巻き込んで自分への追い風にしたことが市長選当選の大きな要因となったようです。
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