台湾の土地公とは何か?‐土地信仰の場所と目的の謎に迫る

台湾では赤色の小さな寺廟のような建物を至る所で見かけます。この「土地公」と呼ばれている場所について、台湾現地からレポートします。

下の画像のような赤色の建物が所々で散見されます。

この場所はいったい何をするところなのかという疑問を持たれた方もいるのではないでしょうか?

そこで、今回は土地公の上記の謎に関して、台湾で見聞きした情報と交えて、現地で調べた情報をシェアします。

土地公とは何?

dscn8013.jpg

土地公の前で番犬か? 犬が見張り番をしているのかな…。

これは「土地公」と呼ばれたり、土地神や親しみをこめて土地爺と呼称したりしています。もう少し正式には「福徳祀」「福德正神(福徳正神)」と書かれているのを見かけたりします。

各地域の土地を守っている神様を祀る場所として、現地の人たちからは親しまれています。

もう少し歴史を遡ると、道教に由来する中国の民間信仰の一つとされています。

この土地公は、日本の神社やお寺と比べると、随分華やかな色合いで、主に赤色で装飾されとてもカラフルです。

古の時代から「土地があるからこそ穀物が収穫でき生活できる」という考えから、各地域の土地にも神様が存在すると信じられていたそうです。

各地域にたくさんの土地公が存在しますが、土地の神様としてだけでなく、実は財産の神様としても親しまれています。

そのため、商売を営んでいる人などは毎月旧暦の2日と16日に土地公へ必ず出向いて、商売繁盛を願ってお祈りをします。

土地公では何をするのか?

土地公ではお経を読んで、農業をしている人(や昔の習わしで)は作物がたくさん収穫できるようにとお願いをするのでしょう。

そして、現代ではビジネスをしている人が商売が上手くいくようにという気持ちを土地の神様に託すのでしょう。

実際に、土地公での月二回の月中行事に立ち会ってみると、果物や肉やお餅等のお供えものをして、赤い蝋燭、「金紙」と呼ばれる神様に捧げる紙(後世のお金)を燃やします。

台湾旅行中に、時期があった場合は自宅や会社前で何か黄色い紙を燃やしているのを目にすることがあるかと思います。

それは土地の神様である土地公に商売繁盛を願って金紙を燃やしているところです。

そして、お祈りをした後、このお供え物は家に持ち帰ります。そして、そのお供え物をどうするか? みんなでありがたく頂きます。

土地公は地域の全家庭が関係するのか?

我が家も、毎月2回、家の誰かが土地公という土地神様のところに行ってお祈りします。

土地公への月中行事は地域の全ての各家庭がお祈りしているのかと思っていたのですが、そうではないようです。

お祈りしない家庭もあるようですが、商売をしている人は必ずお祈りするのだそうです。

実際に、台湾人妻がお祈りをするために、土地公に行った時にお供したことがありますが…。

神様の前にお供え物などをセットしてお経(土地神様用のモノ)のようなものを唱えて金紙を燃やして終了です。

お賽銭箱はなかったけれど、「泥棒に注意」という注意書きがありました。

台湾の土地公についての所感

私が台湾で見た土地公の行事は、感覚的には日本の神社に似ているなと感じました。

それは、毎日、村の誰かが神社の灯篭に蝋燭の火を付けるために足を運ぶ、神社はその土地の神様を祀っている、そんな点から、日本の神社と台湾の土地公は似ている部分が多いと思います。

ただし、日本の神社は村全員の組織で管理するのに対して、台湾の土地公は個人個人が必要な場合に応じて行事に自主的に参加するという点は、日本の組織社会と台湾の個人社会の違いがあり、面白い部分ですね。

Point

  1. 土地公とは台湾の土地を守る土地信仰
  2. 土地公は商売をしている人の心の支え
  3. 旧暦で月に二回、土地公で月中行事をする

台湾旅行前に必読>>>台湾旅行を100倍楽しくする記事まとめ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする