台湾旅行中に絶対食べたい伝統的台湾グルメを台湾現地からレポートします。台湾は食の宝庫だと言われています。
元々、伝統的な台湾料理は、台湾海峡を挟んだ中国大陸の福建省に由来しています。福建省から持ち込まれた中華伝来の食文化が、台湾独自の食文化と融合して今の台湾料理が形成されたのだそうです。
今回は、伝統的台湾料理の中でも、麺類とお米を食材にした、丼飯に分けて、台湾で特徴的な料理を厳選して、ご紹介します。
台湾の伝統的麺料理編
担仔麺(タンツーミェン、擔仔麺)
- 一般的に台湾で麺と言えば担仔麺
- 元々は台南の漁師が作った麺料理
- 台南が発祥地だが、台湾全土で人気
- ダシはエビを使っているのが特徴
- 味はあっさりとした薄味
- 豚挽き肉そぼろをトッピング
- その他にもニラや煮卵などをトッピング
- 麺の量は小どんぶりと小さめ
- 値段:40元/杯~
※名古屋発祥の台湾ラーメンは担仔麺を元に作られた
牛肉麺(ニョウロウミェン)
- その昔は台湾人は牛肉を食べる習慣はなかった
- 中国大陸から来た外省人伝来の麺料理
- 実際には伝統的台湾料理ではない
- スープは牛骨や牛肉をベースにしている
- 角切り牛肉(赤肉)や牛筋がトッピングされる
- スープの味は担仔麺よりも少し塩辛く濃い
- 現在では牛肉麺専門店もある
- 値段:90元/杯~
大腸麺線(ダーチャンミェンシェン)
- 鰹だしベースのそう麺
- とろみのあるスープが特徴
- ブツ切りの大腸がトッピングされる
- 香菜などの薬味がトッピングされることも
- 調味料として酢を加えて食べることが多い
- 値段:30元/小~
※蚵仔麺線:大腸の替わりに牡蠣をトッピングしたもの
米粉(ビーフン)
- 米を原料にした素麺のように細い麺
- 台湾では炒めビーフンが主流
- 干しエビや干し椎茸と玉ねぎやもやしなどと炒める
- 値段:30元/皿~
※ビーフンの名産地は新竹が有名
乾麺(ガンミェン)
- スープがない麺料理
- 麺の種類は何種類もある
- 白色の麺、黄色の麺、意麺(卵入り縮れ麺)など
- 茹でた麺に豚挽き肉と葉物野菜がトッピングされる
- 味が薄い場合は好みにより甜辣醤や酢などを加えて食べる
- 値段:30元/杯~
台湾の伝統的米料理編
魯肉飯(ルーロウファン、滷肉飯)
- 豚ロース肉の挽肉を醤油ベースで煮込んだ丼飯
- 味は醤油と酒と砂糖がベース
- 煮卵、椎茸、鹹菜などの台湾式漬物をトッピングすることもあり
- 器は小どんぶりを使うのが一般的
- 台湾庶民料理の筆頭
- 値段:30元/杯~
鶏肉飯(ジーロウファン、雞肉飯)
- 胸肉やササミを割いた鶏肉を白飯の上に乗せた丼飯
- たくあんがトッピングされることもある
- 味は塩ベースのものが主流だが、鶏肉汁の甘さもあり
- 器は魯肉飯と同様、小どんぶりが多い(大盛もあり)
- 台湾中南部の嘉義が発祥地
- 値段:35元/杯~
炒飯(チャオファン)
- 言わずと知れたチャーハン
- 日本のチャーハンと比べると量は多め
- 肉、ハム、エビなどの種類がある
- 値段:50元/皿~
排骨飯(パイクゥファン)
- 豚のあばら肉をから揚げしたものを白飯に乗せた料理
- 日本の豚カツとはパン粉を使っていない点が異なる
- 胡椒を振り掛けて食べるのが一般的
- お弁当店には必ずある人気メニュー
- 値段:70元/個~
肉粽(ロウズォン)
- もち米を使った台湾式ちまき
- 具材は豚肉、椎茸、卵の黄身、干しエビ、ピーナッツなど
- 甘辛の醤油ダレを掛けて食べるのが一般的
- 慣習的には端午節に必ず食卓に並ぶ
- 値段:35元/個~
粥(ズォウ) ← オマケ
- 日本のお粥と同じだが違いは具材とトッピングの種類
- エビをはじめとした海産系と乾燥肉などのそぼろ系がある
- トッピングには油條を乗せることが多い
- 値段:60元/個~
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