台湾の家庭料理では生野菜サラダを食べない理由

台湾の家庭料理と生野菜の関係について、台湾現地からレポートします。今回は、台湾の家庭料理では、あまり生野菜サラダを食べない、その理由を考えてみました。

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台湾の家庭では生野菜サラダをどれくらいの頻度で食べるのか?

実際には、台湾人は生野菜サラダを食べないわけではなく、日本のように家庭で毎日のように頻繁に食べることがなく、1ヶ月に1回あるかないかくらいです。

勘違いされると困りますので、予め言っておくと、台湾でも、ハンバーガーやサンドイッチなどにはレタス、キュウリ、トマトなどの生野菜が使われますし、洋食レストランでは前菜でサラダが提供されます。つまり、あくまで日常生活の家庭料理では生野菜の消費が極端に少ないということです。

私たちが日本で生活していた時には、2日に一回くらいの頻度で、何らかの形で生野菜やサラダを食べていました。ところが、台湾に来てからは、家庭料理では、ほとんど生野菜やサラダを食べていません。

台湾人の妻に、「なぜ台湾人は生野菜を食べないのか?」とストレートに疑問を聞いてみました。そして、返ってきた答えは、「食べるよ。」でした(笑)。実際には、台湾に来てから日本にいる時のように、頻繁に生野菜やサラダが食卓に並ぶことはほとんどありません。やむを得ないので、その理由を個人的に自分で考えてみました。

 

なぜ台湾の家庭では野菜サラダを食べないのか?

考えつくままに主な理由を挙げてみます。

  • 衛生面
  • 食習慣

大きく区分すると、上記2つの理由に集約されそうです。台湾で野菜を買う場所は、食品スーパーかローカル市場になります。当然、食品スーパーで購入するよりもローカル市場で購入する方が価格が安いのが現状です。ちなみに、ローカル市場で野菜を購入すると、なぜか毎回、ネギをおまけとして貰えます(笑)。

食品スーパーとは言え、いろいろな形態のスーパーがあり、日本食材専門食品スーパーは、価格が高く高級感(とは言っても日本で言えばイオンくらいの感覚)がありますが、現地のローカル食品スーパーは、もう少しリーズナブルな価格で食材が販売されています。

食材の価格に値段が安い順番に順列を付ければ、下記のようになります。

  • 伝統市場
  • ローカル食品スーパー
  • 高級食品スーパー

ただし、見た目の食材の衛生面は、その反対の順列になります(笑)。

 

台湾の野菜は野菜サラダに適しているか?

それはさておき、高級食品スーパー以外の場所で野菜を購入すれば、ほとんどの場合は、ビニールなどでの包装などはなく、そのままの状態で野菜が販売されています。

そして、よく見ると多くの場合は、土だけではなく虫が付いていたりします。そのため野菜を料理で使う時は、隅から隅まで丁寧にきれいに洗わないと虫が付いたまま料理をすることになります。

特に、葉物野菜には葉っぱの後ろ側によく虫が付いています。日本の食品スーパーで虫が付いている野菜を購入したことは、ほとんどないことを考えると、このあたりが日本とは異なることでしょう。

そのため、台湾で生野菜として食べるためには、かなり入念に丁寧に洗わないと、生野菜のサラダとして食することは難しそうです。

 

台湾特有の野菜作りの環境と野菜事情

そして次に、野菜作りをしたことがある方なら予測がつくかもしれませんが、特に台湾の場合は、気候が温暖なため、葉物野菜には農薬を使用しないで、野菜作りをすることは、ほとんど不可能だと思います。

私も台湾で葉物野菜作りに、チャレンジしましたが、葉っぱが出始めて1日後には、野菜の芽を全て青虫に食べられてしまいました。

そのため、台湾で野菜を作る際には防虫効果のある消毒剤を散布することなく、収穫することは不可能でしょう。台湾でも多くの野菜には何らかの消毒剤が散布されているため、健康面のリスクが伴います。

生で野菜を食べないで、熱を加えればそのリスクが軽減されるかと言われれば、そういう訳ではないですが、消毒剤がかかっている野菜を生で食すことに抵抗感があるのではないか、と推測しています。

 

伝統的な食習慣の違い?

それでは次に、台湾の食習慣について、ほとんどの場合、多くの家庭料理では野菜は炒めて食べます。昔から、中華料理では生野菜を食べる習慣はほとんどなく、野菜は炒めるなど、熱を加えて食べる物という固定概念が確立しているように感じます。

話は少し逸れますが、日本人にとってサツマイモの葉やヘチマは食材としての食習慣はありません。台湾ではサツマイモの葉っぱやヘチマの実は炒めて頻繁に食されています。

このような食習慣の違いで、台湾では野菜は生で食べる物ではなく、熱を加えて食べる物という食習慣が、伝統的に定着しているのではないかと思います。

 

例えば、昔の台湾人は牛肉を食べない方が多く、現在でも年配の方は、あまり家庭料理で牛肉を食べることは少ないようです。

その昔、牛といえば畑を耕す時に働く、共に生活を送る労働力だったからなのかもしれません。そのような両親の家庭環境で育った息子や娘たちも同様に牛肉を食べないことが多くなったのではないかなと思います。

ちなみに台湾の家庭料理では、豚肉と鶏肉が頻繁に使われます。現在では多くの台湾人がステーキやハンバーガーとして牛肉を食べています。

時代の流れと共に、食習慣も変化していくのが常であるため、今後は生野菜サラダが、台湾の家庭でも野菜料理の定番になるときが来るのかもしれません。

 

野菜サラダを取り巻く台湾事情

家庭料理を一歩離れて考えると、台湾で生野菜サラダを目にする場面は、洋食系レストランがほとんどで、たまには日式レストランでも提供されている(豚カツに添えられる千切りキャベツなど)のを目にするくらいです。

日本ではスーパーに行けば、サラダ用のドレッシングが何種類も並んでいますが、台湾のローカル食品スーパーでは、それ程、ドレッシングの需要がないためなのか、種類も少ないです。

生野菜サラダの美味しい食べ方が社会に浸透した時には、台湾では日本以上に野菜の食材は豊富ですので、野菜サラダ天国になるかもしれませんね。

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コメント

  1. tomo より:

    一つ、質問なのですが、我が家では頻度高く、アマゾン、楽天を利用して、
    買い物しています。台湾では、NET販売は如何でしょうか

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      台湾のネット販売について、いつか詳しく記事に上げようと考えていたテーマです。
      台湾でも日本と同様にウェブモールがいくつかありますが、日本ほど商品数が多くない印象です。
      台湾にはアマゾンがないのも不便です。最近、楽天が台湾に新規参入して来ています。
      台湾のネット販売最大手は、「博来客」もしくは「Yahoo」だと思います。
      日本と同様に、(台湾の)クレジットカードがないと決済が少しだけ不便です。
      また、自分の経験も踏まえて詳しい事情を記事にしたいと思います。

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