台湾でパパイヤ栽培を!種蒔き~幼苗の成長までの記録【前編】

パパイヤ(パパイア)の種採取から種蒔きまで|2013年5月

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台湾に移住したからには、台湾でしかできないことをしてみようと思いたち、食べ終わったパパイヤの種から苗を成長させて、更に成木になるまで育ててみて、結実するかを実践してみることにしました。
台湾は一年中、暖かい気候のため種を適当に播いておけば、直ぐ成長するだろうと思っていたのですが、実は落とし穴がありました。気候が暖かいからこそ育てにくいことがありました。

実は、台湾は特に夏季の時期は、害虫や病気がよく発生してしまいます。パパイヤの栽培をする前に、葉物野菜の種を蒔いておいたのですが、小さな芽が出てきて美味しそうな葉物野菜になった頃には適切に消毒しないと直ぐに害虫に食べられてしまいました。そんな苦い経験もあり、今回はリベンジすべく、自分で食べたパパイアの種を蒔いてみることにしました。

一個のパパイヤから500個近い種子が採取できました。種蒔き用のブラケースのようなものに種を一つ一つ入れて砂を被せて水をやりこの日の作業は終了しました。本当にパパイヤの芽は出てくるのでしょうか?今後が楽しみです。

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種蒔きのたったの10日後に発芽開始|2013年6月

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台湾が台湾へ移住してきて最も大きな楽しみの一つが果物栽培です。日本では栽培できないような果物も亜熱帯の台湾では結実させることが出来ます。

5月末頃に、捲いておいたパパイヤの種がたったの10日程度で芽を出し始めました。

5月28日 パパイヤの種を捲く
6月8日  パパイヤの発芽開始
6月9日  全体的に発芽開始

この時期の台中市の気温は25~30℃くらいです。

ちなみに園芸ショップでパパイヤの苗(20cm程度)は一株20元くらいで売られていました。日本では一株500~1000円くらいでしょうか。台湾ではパパイヤは家の軒先に生えていたり、郊外の農村部へ行けば、そこら中に自生しています。

実は、台湾ではパパイヤは余りにも日常的過ぎて、台湾人にはパパイヤが自宅の庭に実がなっていても特別なことではないのですが、日本人にはその光景が新鮮に映ります。日本人には非常に物珍しいパパイヤの栽培が、逆に台湾人には、わざわざパパイヤの種を捲いている日本人の光景が新鮮に映っているのかもしれません。所変われば視点も変わりますね。

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そして、更にその翌日(6月11日)には下の画像のようにニョキニョキニョキと芽が出てきました。(最大3cm)

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随分と元気よく育っています。これからは葉物野菜と一緒で、消毒しないと虫に食べられてしまうのでしょうか。消毒をしないで、暫らくの間放置してみることにしよう。こんなに順調に芽が出始めるということは台湾はやっぱりパパイヤの成長に適しているのだろう。しかし、全て芽が出て順調に成長したら500本以上の苗ができるということになるね。500本も植える場所はなさそうだ。

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パパイヤの播種から1ヶ月経過|7月1日

台湾で育てるパパイヤの成長の記録の続きですが、パパイヤの種を播いてから約1ヶ月が経過しました。

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たくさんの芽が出て双葉から本葉へと成長を続けています。

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水が足りないのかいくつかの芽は葉が黄色く変色していたり、幼葉が虫か何かに食べられていたりします。それでも発芽した多くの芽は成長を続けています。

 

パパイヤの苗を鉢植えに植え替えてみた|2013年8月5日

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5月に芽が出て小さな苗が生えてきたのですが7cmくらいまで成長しました。それからその後は苗の成長が止まってしまい、それ以上大きくなりません。葉が黄色くなってしまう苗もあったため、種植え用の直径1.5cmくらいのプラケースから直径8cmくらいのビニール鉢に植え替えてみました。これでパパイヤの苗の根元も解放されて大きく成長するのかもしれません。

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パパイヤの苗が鉢植えにより急成長|2013年8月19日

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5月末頃に種を蒔いて苗になり、その後パパイヤの苗がひときわ成長し始めました。ビニール鉢に植え替えたことで根元が開放され成長を再開させたのでしょう。画像のように少し大きめの葉が何枚も生えてきました。同時に、苗の高さは平均10~12cmくらいまで大きくなりました。成長が止まっている苗もありますが、おおむね順調に生育しています。

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4ヶ月経過で苗が30センチに成長|2013年10月

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5月末くらいに種をまいたパパイヤの栽培記録ですが、現在高さ30cm程度まで成長しました。4ヶ月ちょっとで30cmまで成長したことになります。

水差しを何日か忘れて放置しておくと頭を垂らして元気がなくなり、水を与えると一気に葉の成長が始まります。このように、植物の単純な生育構造が楽しめます。

もう既に、今の暫定的なビニール鉢では根っこが詰まってきてしまっています。これでは、もうすぐ大きな鉢に植え替えてあげないとかわいそうな状況です。

10月になり、台湾でも、だんだんと秋の気配が近づきつつあります。

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パパイヤは寒さに弱いから寒くなったらパパイヤの苗はどうなるのでしょうか?

調べてみると摂氏5度くらいまでの気温があれば問題なさそうです。これなら台湾の冬は越せそうですね。

ちなみに下の画像で手前の小さな苗はレモンの芽です。絞り終わったレモンの種を鉢に入れておいたら勝手に芽を出してきた。

台湾ロングステイの楽しみの一つである南国フルーツの栽培プロジェクトのひとコマでした。

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台湾で農業素人が種からパパイヤを栽培するプロジェクト【続編】

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