宝覚寺のガイドと行き方の紹介|金色大仏で有名な日本との縁の寺院

台中市の観光スポットでもある宝覚寺を訪問して寺院内の全てを拝観してきましたので、金色の大仏で有名な宝覚寺についてのレポートです。

私は今までこのお寺の近くを何百回か通過していたのですが、境内には立ち行ったことがなかったため、今回は参観者や観光客が比較的少ない平日の夕方に訪問してきました。

 

宝覚寺の概要

寺院名寶覺禪寺
所在地台湾台中市北区健行路140
宗派臨済宗妙心寺派
山号鷲屏山
創建年1927年(昭和2年)
初代住職妙禪法師

1927年に中国大陸の福建から台湾に来て1928年に本堂が完成したとのことです。
日本統治時代に妙禅法師が日本の臨済宗大本山でから教義をするための資格を与えられ初代住職になったと言い伝えられています。

 

宝覚寺の外観をご紹介します

宝覚寺は台鐵台中駅の少し北側で、台中市内の高校では日本語教育に力を入れている台中市立新民高級中学(高校)から道を挟んで直ぐ向かい側に位置しています。

道を挟んだ高校側から撮影した、観光スポットとなっている大仏様の画像です。

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隣に見える本堂よりも少し低いくらい程度ですが、大仏様の高さは30メートルほどです。

遠くから眺めてみるとそれ程大きくは見えないのですが、近くから眺めるとその大きさに圧倒されます。

座っている状態で30mもの高さがあるのに、この大仏様が立ち上がったら、どれくらいの高さがあるのかと想像してしまいました。

宝覚寺の正門から道を挟んで対面に見える新民高校の様子です。
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宝覚寺の正門からみた本堂の様子です。
正門は改装されていることもあり、シンプルなデザインと色合いできれいです。
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正門を潜ると右側に本堂があります。
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宝覚寺の本堂をご紹介します

本堂を真正面から見た様子です。
この本堂は正式には、大雄宝殿(大雄寶殿)と言います。
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ここで何か気が付きましたか?
本堂の中に本堂があるんです。大きな本堂の中に小さな本堂がありますね。これは、元々1928年に完成した本堂が立てられていたところに、天災から守るために元々あった本堂を囲うように、大きな建物を外側に建立したためです。そのため建物の中に建物がそっくりそのまま残されているため、当然屋根瓦もそのまま残されています。本堂の両脇には像の石造が2体設けられています。
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本堂の釈迦三尊の様子です。
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僧侶と信徒の方が、夕方のお経を唱えていました。
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そして、本堂の中央を南に向かって歩いていくと、お線香を供えるための場所があります。
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丁度、1人の僧侶がお線香をあげていました。

 

宝覚寺の有名な大仏様(弥勒菩薩)をご紹介します

本堂から更に右側へ行くと、有名な大仏様(弥勒菩薩)が身構えていました。

この大仏は布袋様で、耳を触ると幸せになり、おへそを触るとヘソクリが増えお金持ちになるという言い伝えがあります。

当然ですが、実際に耳やヘソを触ることが出来ません。

近くで布袋様の表情を見ると如何にも微笑ましい表情をしていますね。

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そして、真下から布袋様を見上げてみました。

ふくよかなお腹がドーンと目に入ります。台湾の年配の方には、太った体は裕福なお金持ちの象徴だという考えがありますが、正にそのような印象を受けました。

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台座には「皆大歡喜」と書かれており、みんな大喜びという意味です。

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また、この仏像の中にはスペースがあるようですが、現在は一般公開されていないようで、頑丈に柵で覆われ鍵が掛けられていました。

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台座の側面にはこの大仏の建設のために寄付をしたと思われる方のご芳名が刻印されていました。

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本堂の右側付近にはミニ布袋様が足を崩して横たわっていました。

何だか、このミニ布袋様、可愛らしいですね。

頭をナデナデしたくなりましたが、不謹慎かと思い、お腹をナデナデしておきました。

一説によると、大きな大仏の耳やおへそを触ることが出来ないため、このミニ布袋様を作り、耳やヘソを触ることが出来るようにしてあるとか・・・。

うん、これで私もお金持ちになれるのかな。

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正門左側の地蔵堂や日本人遺骨安置所などをご紹介します

地蔵殿

宝覚寺の左側には地蔵堂(地蔵殿)が設けられています。

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和平英魂觀音亭

更に、地蔵殿の右側には、和平英魂觀音亭があります。

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霊安故郷慰霊碑

霊安故郷慰霊碑の様子です。
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日本人遺骨安置所

そして、最後に日本人のお骨が納められている日本人遺骨安置所です。

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宝覚寺を訪問した感想とまとめ

宝覚寺には戦前に台湾中部で亡くなった14000人余りの日本人移民の遺骨が奉納されているそうです。このように考えると、日本との縁が深い台湾のお寺なのか、台湾との縁が深い日本のお寺なのか、その両方なのか分からなる感覚を覚えました。

また、戦時中に命を落とした英霊が納められているため、日本人の遺骨だけではなく、日本が統治していた時代の台湾人日本兵の英霊も納められているようです。そのため、台湾台日海交会など、かつて日本軍として戦った台湾人の方たちも大いに関係しているようです。

毎年11月には、宝覚寺で日本から関係者が来台し、また台湾各地からも宝覚寺に参集して、多くの方が集まり法会が開催されています。宝覚寺は、戦前から繋がる日本と台湾の架け橋となっているようにも感じました。

この時期に台湾旅行をされる方は、出発前に下記記事をご覧ください。

【台湾の10月の気温】秋の台湾現地の天気・気候と注意点を紹介
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宝覚寺の行き方(アクセス)

台中の宝覚寺の行き方は、市内路線バスとタクシーを利用する方法があります。

以下では、台鉄台中駅から宝覚寺までの具体的な行き方を挙げておきます。

  • タクシー: 台中駅から3.2km(10分程度)、運賃160元~175元 (「台中のタクシーの料金目安」を参照)
  • 路線バス: 台中駅から15分程度(バス番号:14番、15番、50番、82番など下車後に徒歩5分)、運賃20元(悠遊カードで無料)

※宝覚寺への参観料は無料です。

 

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コメント

  1. 大宮 礼治 より:

    先月に台湾旅行に行って来ましたが、ミニ布袋像の隣にの石碑には何と書かれているのでしょうか? 読めませんので、わかる方よろしくお願いします。

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      布袋様のお腹についてのことが書かれていますが、画像が不鮮明なので詳しくは分かりません。
      次回、宝覚寺に行った時に確認してきます。

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