台湾と日本間の飛行機での移動でLCCを利用する場合の最も安く、しかも有効な利用方法を考えてみましたので、台湾現地からレポートします
台湾から日本へ一時帰国をする際に、LCCを最も安く有効に利用する旅行スタイルとは、どのようなものかを考えてみました。主に考えたポイントは、航空券の運賃価格、台湾と日本の発着時間、一時帰国をレジャーとしての旅行に変える方法の3点です。
LCC格安航空運賃のキャンペーンに乗る
ここ最近は為替の円安傾向の影響を受けて、台湾から日本への旅行客が急増しているようです。その影響もあり、昨年から来年に掛けてLCCの増便ラッシュが続いています。
特に、LCCが新規就航する場合は、かなり魅力的な運賃設定でのキャンペーンが開催される場合が多いようです。例えば、日本‐台湾の往復チケットが12,000円(羽田~台北間の新規就航キャンペーンの例)など、国内航空運賃よりも安い費用で旅行が出来てしまいます。
それ以外にも日本に一時帰国するためにタイガーエア台湾というLCCを利用したことがありました。その理由は、タイガーエアも新規就航に伴いキャンペーンを実施していたため、航空運賃が激安プライスでした。
「片道/諸税、燃油サーチャージ込みで約5,800円からの特別料金にて、航空券を販売」とのニュースを受け、販売期間中にネット予約をしようと思っていたのですが、結局販売開始時間が分からず乗り遅れてしまいました。
それでも、片道5,800円の特別プライスチケットは予約しそこなってしまいましたが、結局、家族四人分の航空チケット(諸税など全て込み)と20kg一個の受託手荷物料金、予約手数料など全て込みで、10,000元ほどで予約できました。新規就航便ということで、話のネタになるかと思いタイガーエア台湾に拘ったということもあります。
片道チケットの有効な利用方法を考える
LCCを利用する大きなメリットの1つが、基本的には片道チケットごとの単品販売というスタイルです。JALやANAのようなフルサービスキャリアを利用する場合は、基本的に往復チケットの販売設定となっていますので、片道チケットを購入しようとすると片道チケットであるにも関わらず往復チケットを同じくらい高くなってしまいます。
LCCの場合は、往復チケットを予約することも出来ますが、「片道チケット+片道チケット」という形式で予約することも可能です。例えば、ピーチ航空の台北~関空間のチケットを予約しようとする場合には、日本語(日本サイト)と中国語(台湾サイト)のウェブサイトがあり、日本サイトで予約をする場合は、日本円での決済となり、台湾サイトで予約する場合は、台湾元での決済になります。また、それぞれのサイトで実施されているキャンペーンも異なったりします。
決済通貨が異なるため、実はこれらのチケットの運賃設定は、全く同じ日にちで同じ条件で予約しようとしたとしても価格が異なります。多くの場合は、日本サイトでの予約の方が安い場合が多いようです。
例えば、台北発の片道チケットを予約しようとすると台湾元での決済が求められます。そこで、日本サイトでの関空往復便チケットの台北~関空間の片道チケット分の運賃と比べると、日本サイトでの予約の方が安く設定されているようです。
そこで、片道ずつチケットを予約することで最も安く、最も都合の良い発着時間を選択することの提案をしたいと思います。もはや台湾~日本間のLCCが乱立している現状で利用できる方法ですが、両国間を就航しているLCCは5つの航空会社があり、就航している空港も成田と関空に加えて羽田にも新規就航が決まっています。このように選択肢が増えれば、より良いLCCの利用法も増えるわけです。
例えば、今回私は、当初は以下のようなルートで日本への一時帰国を考えました。
- 高雄 → 関空
- 成田 → 台北
関空到着後、翌日は1日大阪か京都を少し観光して名古屋に戻ろうと考えました。台湾への渡航時は、東京の友達に合ってから、少し観光でもして、台湾に戻ってこようと思っていました。
とは言っても、料金や発着時間を考慮して、下記のようなルートにしました。
- 高雄 → 関空(タイガーエア台湾)
- 関空 → 台北(ジェットスター航空)
このように、LCCを上手に利用すれば、料金と発着時間を考慮しながら、異なる空港や異なる航空会社とのコーディネートも可能で、その時自分に最も適した航空チケットを購入することが可能です。
名古屋-台湾間便の乗継便の可能性|格安乗継ルートを探せ!
ある程度時間に余裕があれば、乗り継ぎ便を利用した旅行を考えても良いかもしれません。
台湾から名古屋への一時帰国をするにあたり、台湾~名古屋線の直行便以外の乗継便での台湾発着便を検討してみました。
名古屋から台湾への直行便は、日本航空と中華航空とキャセイパシフィック航空の3社が就航しています。
成田発着や関空発着とは異なり、名古屋発着便ではLCCの就航本数が少ないため、中部国際空港を利用する場合の難点の一つです。
今まで直行便ばかりに目を向けていましたが、ちょっと視点を換えて、海外乗り継ぎ便の可能性も考えてみました。
そこで、名古屋発着便で台湾間の乗継便を検索してみました。
航空会社 | 日本発着 | 乗継空港 | 台湾発着 | 利便性/コスパ |
---|---|---|---|---|
中国東方航空 | 中部国際 | 上海 | 桃園国際 | ○/△ |
大韓航空 | 中部国際 | ソウル | 桃園国際 | ○/× |
アシアナ航空 | 中部国際 | ソウル | 桃園国際 | ○/× |
セブパシフィック航空 | 中部国際 | マニラ | 桃園国際 | △/◎ |
中国東方航空は、上海で乗り継いで台北(桃園国際空港)に到着するルートがあります。上海で買い物や上海料理を堪能してから台湾を訪問する場合、あるいは戻ってくる場合は機内での搭乗時間も短く利便性が高そうです。航空券は台湾発名古屋着便の場合は、7,600元強ですので30,000円程度でしょう。(時期によっても異なります)
大韓航空は、ソウルで乗り継いで台北(桃園国際空港)に到着するルートになります。こちらも、ソウルで買い物や韓国料理を堪能してから台湾を訪問する場合、あるいは台湾へ戻ってくる場合などには利用できそうです。こちらも機内での搭乗時間は短く利便性は高そうです。ただし、航空券は名古屋発台湾着便の場合で、少し高めのようです。50,000円位からになりそうです。
アシアナ航空も、ソウルで乗り継いで台北(桃園国際空港)に到着するルートになります。こちらも、大韓航空を利用した航空便と利便性とコスパは同じようなものでしょう。
最後に、ダークホースの登場です。セブパシフィック航空というLCCがセントレアに乗り入れていました。ところが毎日就航しているわけではなく、火・木・土・日の週4日だけです。そして、LCCだけあってダントツでチケット料金が安くなっています。
(キャンペーン中?)台湾にも遊びに行きたい、フィリピンにも遊びに行きたい、こんな方には使い勝手のよいルートです。あるいは、台湾に戻ってくる時に時間的な余裕がかなりある方であれば、利便性が高くコスパが非常に高いと思います。
もし機会があれば、私も、このフィリピンのマニラ乗継ぎルートを検討してみようかと思います。安全性はどうか分かりませんが・・・。
旅行のバリエーションを広げる寄り道旅行を考える
このような乗継便を利用する場合は、乗継便時間の関係で乗継ポイントでのストップオーバーで最低でも1泊する必要があります。例えば、中国東方航空で、名古屋→上海→台北を利用した場合は、上海で最低でも1泊する必要があります。あるいは、セブパシフィック航空で、名古屋→マニラ→台北を利用した場合は、フィリピンのマニラで最低でも1泊する必要があります。
そこで、上海やマニラでホテルに1泊することをシミュレーションしてみました。
上海やマニラのホテルの1泊料金はおいくらぐらいでしょうか?
海外ホテルの予約は、いろんなサイトがありますが、今回はたまたまキャンペーンを実施している「じゃらん」を利用してホテル検索をしてみました。
いつものように最安値・最低料金で検索をしてみたところ、キャンペーン中ということもあり、フィリピンのマニラではワンコイン500円で利用できるホテルもいくつかありました。その他にも、1000円OFFクーポンを利用すれば、1,000円~2,000円程度で利用できるホテルがいくつかありました。
例えば、上海のホテルの場合は、下記画像のような1000円以下で宿泊できてしまいます。
あるいは、フィリピンのマニラのホテルでは、下記画像のように500円程度で宿泊できてしまいます。
ストップオーバーで1泊するくらいであれば、ホテルのドアに鍵が付いていて安全面だけ確保されていれば問題ないでしょう。ましてや、このような「じゃらん」というトップブランドのホテル予約サイトでは、怪しいホテルを紹介するようなことはないでしょう。このように、上手にホテル予約サイトのキャンペーンを利用すれば、たったの500円あるいは1000円程度で宿泊ができてしまいます。
そして、航空券も少し遠回りになりますが、中国やフィリピンなどの乗継便を利用すれば、単なる一時帰国がや単発旅行が寄り道旅行になったりします。
不思議なもので、日本国内の旅行であれば、京都への旅行のついでにちょっと奈良にでも寄り道してみようという発想になります。ところが、海外旅行では、時間的な制限はあるものの、固定概念に捉われて、台湾旅行のついでに、ちょっと上海やマニラに寄り道していこうと言う発送にならないのですね。
ちなみに、海外ホテルの料金検索のために利用した「じゃらん」は、現時点で最大10,000円OFFクーポンを配布中です。このようなキャンペーンを上手に利用して、今後の海外旅行のホテルを予約しておけば、割引価格に加えて、割引クーポンを利用して格安でホテル予約ができます。
(下記より期間限定で半額キャンペーンやクーポンキャンペーン中)
国内旅行であれば、京都に旅行へ行ったついでに、奈良や大阪にも寄り道して旅行を楽しもうという発想が働きます。ところが、海外旅行の場合は時間の制限もあるためでしょうか、そのような発想が働かないことが多いですね。
私のように名古屋出身のものは、一時帰国でLCCを利用する場合は、大阪や東京などの観光も兼ねることもできてしまいます。(いまだ名古屋に国際線LCCが就航していないためのひがみもありますが…笑)今回は、折角だから、関空に到着したら1泊して大阪観光を1日楽しんでから名古屋に戻ろうと思います。
LCCの参入により片道ずつのチケット予約が出来るようになったことで、航空運賃が安くなっただけではなく、発着地の選択も広がり、旅行のバリエーションも広がったため、LCCチケットをフルに有効利用すれば、様々な旅行スタイルもコーディネート可能となったと言えましょう。
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