台湾での交通違反の際の罰金と対応のまとめ

台湾で交通違反をした場合の事後措置と罰金について、台湾現地からレポートします。

台湾ではバイクが多いのが現状ですが、経済発展に伴い自動車も多くなっています。

今回は台湾の交通違反について、交通ルールの台湾の現状と併せて、罰金について詳しく紹介していきます。

日本と同様に、台湾でもスピード違反や信号無視や路上駐車に関しては警察の取締りが厳しいように感じます。

そこで、以下ではスピード違反、および駐停車禁止での路駐違反や無車検車での検挙についての実例を挙げた上で、台湾の交通違反の罰金をまとめています。

 

台湾でスピードオーバーで交通違反

今回は知人に協力してもらい、台湾でスピード違反をした場合、どのような対応になるのかを簡単にご紹介します。

台湾にて取締り用カメラでスピード違反検挙

台湾でスピード違反で検挙される場合は、ほとんどの場合は速度違反の取締り用カメラで写真を撮影されてしまうパターンです。

その他にも日本では、警察官が張り込んでいてスピード違反を検挙する、いわゆるネズミ捕りと言われる方法やパトカーや白バイの追尾による検挙があります。

台湾のスピード違反用のカメラはかなり多くの場所に設置されており、しかも運転中スピードを上げたくなるような場所に設置してある場合が多いです。

台湾と日本でスピードカメラに関して異なる点は、台湾ではカメラ設置ポイントの多くの場所には、ポイントの少し前には親切にも「この先にスピードカメラが設置してあります」という警告看板があるのです。これでもスピード違反をしてしまったら、違反者は文句の言いようがありませんね。

また、もう一つ日本のスピード取締りカメラとの違いは、日本では正面から違反者の自動車を撮影しますが、台湾は後方から違反自動車の撮影をします。正面から撮影しなければ人物の特定が出来ないと思うのですが、不思議ですね。

 

台湾でのスピード違反の現場撮影写真を公開

そして今回、知人がスピード違反をして、送られてきた検挙通知には、下記のような現場写真が同封されていました。

IMAG2515

見事に後方からクリアに撮影されています。しかも写真右下には、逃れようがないような証拠写真として、バッチリと車体ナンバーが大きく提示されています。

動いている自動車をこれほどまで綺麗にクリアに撮影するカメラは、かなり高品質で、良いものを使っているのでしょう。

そして、この検挙通知書をよく確認してみると、概ね以下のような内容が書かれていました。

  1. 違反者の名前
  2. 違反者の住所
  3. 車体ナンバー
  4. スピード違反の場所
  5. スピード違反の時間
  6. 超過スピード
  7. 罰金の金額

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上の画像の赤枠の中をよく見てみると、時速50キロ制限のところ、時速77キロで走行のため時速22キロオーバー(20km~40km)。

その結果、1,800元の罰金(赤枠の下部)との通知が記載されています。スピード違反の罰金は、この通知書を郵便局に持参して支払うことになります。

 

スピード違反の場所は下り坂でスピードが出やすい場所

今回のこのスピード違反の場所ですが、私も頻繁に通る道路ですが、下り坂一本で信号もないため、ついついスピードを出し過ぎてしまうような場所です。

バスに乗っている時に、この場所を通ることもあるのですが、バス運転手は、このポイント付近だけはスピードを落として走行しています。

知人も頻繁に通る道路ですのでスピード違反のカメラがあることは知っていたようですが、急いでいたため、ついつい無意識にスピードを出し過ぎていたようです。

一般的には、台湾でも10km/h未満の超過スピードの場合は、違反切符を切られないようです。そのため、制限速度に対する超過速度が11km/hで違反切符を切られるのが一番悔しいのだそうですね。

 

台湾ではスピード取締りカメラの直前には警告看板がある!?

台湾の場合は、スピードカメラが設置してある場所には、善意でそれ相応の警告看板が掲げてあります。

そのため、スピード違反者を検挙し罰金を徴収するという目的よりも、危険な場所でのスピードを抑制し、交通事故を事前に防止する目的の方が強そうです。

また、現在では台湾ではスピードカメラが設置してある場所を知らせてくれるアプリもあるようで、友人が以前使用していました。

また、警察側もウェブサイト上でスピードカメラが設置してある場所を公表しているという情報を聞いたこともあります。

いずれにしても、スピードの出し過ぎで、検挙されることを後悔する前に、交通事故を起こしてしまった後では後悔先に立たずですから、スピードの出し過ぎによる交通事故には十分注意して、車は安全に運転したいものです。

 

台湾で駐停車禁止での路上駐車の交通違反

台湾の駐車禁止エリアでの路上駐車の交通違反で検挙されると、どうなるのか?

台湾には車庫証明のようなものはないため、自分の車庫がない場合は道路の路側帯に駐停車している人が多いです。

基本的に、台湾では道路の側道は駐車場所というのが台湾人の感覚です。

そして、例外的に駐停車してはいけない場所があるというのが台湾人の認識です。

そのため、台湾人の方は、駐停車禁止エリアや他人の家の門の真ん前以外の場所には、どこに駐車してもよいと考えているようです。

このような考え方は日本人の発想とは真逆ですね。

駐停車禁止場所の赤ラインです。

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市バスのバス停付近です。

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このような場所では駐車も停車もできませんが、駐停車している車をよく見かけます。

画像は、一時停車は可能ですが駐車禁止場所を示す黄色ラインです。

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ちょっと!そこの前の赤っぽい車、駐車禁止ですよ。

このように駐車禁止場所でも交通ルールを無視して駐禁している車は多いです。

警察に見つかった場合、あるいは通報された場合は、レッカー車が来て自動車を持って行かれます。

そして、罰金とレッカー移動に掛かった費用を請求されます。

レッカー移動させられた場合は、1泊に付き100元の請求だそうです。

駐車違反の罰金自体は数百元ほどだと聞いたことがあります。

 

台湾で無車検車での交通違反

次に、無車検車を運転してた場合、警察に捕まるとどうなるか?

警察からダメですよ、と言われて解放してくれる場合は稀です。

とある方面の人脈があれば、ダメですよ!気を付けてください!で解放してくれるでしょう。

ところが、通常は、そのようには行きません。

その場で、ナンバープレートを外されて、そのままレッカー車が来て、自宅まで移動させられます。

これにより、レッカー移動の費用と数百元の罰金です。

その後、ナンバープレートは監理所というところに送られ、罰金を支払った後に車のナンバープレートは自宅に返還されるそうです。

返還された後、車検を受けて、再度、自動車は通常通り乗車できるようになります。

車検の費用は700元程度だそうです。

ところが、無車検車を運転して警察に捕まると6,000元の罰金だそうです。

台湾では古い自動車は、半年に一回、車検を受ける必要があるそうですが、車検費用がたったの700元とは安いですね。

1回700元の車検を受けなかったことで、面倒なことにならないためにも、車検は忘れないようにしたいものです。

 

台湾での交通違反と罰金

以下では、台湾で交通違反をしてしまった場合の罰金について、まとめておきます。

台湾での無免許運転の罰金

無免許運転の罰金: 6,000元~12,000元

台湾での駐停車違反(黄色ラインエリア)の罰金

黄色ラインエリアでの駐停車違反の罰金: 600元~1,800元

台湾での逆走(通行区分違反)の罰金

逆走(通路区分違反)の罰金: 600元~1,800元

カーブ、交差点などで減速しなかった場合の罰金

カーブ、交差点などで減速しなかった場合の罰金: 600元

赤信号時の直進での信号無視の罰金

赤信号の場合の直進での信号無視の罰金: 1,800元~5,400元

赤信号時の右折の罰金

赤信号の場合に右折した時の罰金: 600元~1,800元

歩行者優先を無視した場合の罰金

歩道などで歩行者優先を無視した場合の罰金: 1,200元~3,600元

時速60km以下のスピード違反の罰金

時速60km以下のスピード違反の罰金: 1,600元~2,000元

時速60km~80km以下のスピード違反の罰金

時速60km~80km以下のスピード違反の罰金: 8,000元

※スピード違反は程度により最大で24,000元の罰金

 

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