東京と台北の違いは何?2つの首都を数字で比較して見えたものは?

東京都と台北市の違いを数字で比較してみたら、改めて各首都の特徴が明らかになりました。

海外で生活をしていると、国を象徴しているのが首都であることを実感することが多くあります。

例えば、東京都知事選の時には台湾でも、そのニュースは即座にメディアで取り上げられます。

このような場面では、台湾人の方と話をしていても、東京のことを詳しく聞かれることがよくあります。

  • 東京都の人口は、どれくらいなのか?
  • 東京都の予算は、どれくらいなのか?
  • 東京の物価は高いって聞くけど、彼らの年収は?

台湾人との交流で、台湾への観光旅行ではあまり深い話をすることがないかもしれませんが…。

台湾で生活をしていたり、台湾留学をする場合、あるいは台湾へのビジネスや出張の際には、台湾人との話の中で、首都・東京について質問をされることも多くなります。

このような場面では、日本人として自国の首都である東京のことを知っているだけではなく、台湾の首都・台北のことも知っていると、大人の会話ができるようになります。

もう少し具体的に言えば、台湾人と接する場合には初対面での印象が重要でして、基本的な情報を知っているのと知らないのでは、その後の台湾人の対応がガラリと変わることもあります。

以下で解説するような社会に関する基本的な数字を頭の片隅に入れておき、会話の中でサラリと東京と台北の違いを答えれば、見下されることを避けられるのと同時に、一目置かれることもあるでしょう。

以下では、東京と台北を対比させながら、それぞれの首都の社会に関する違い、経済に関する違い、政治に関する違いを数字を用いて詳しく解説します。

各首都の基本情報

東京

首都になった時期

東京はいつから日本の首都になったのか?

  • 1603年(江戸開府):実質的には江戸時代の始まりに政権移譲
  • 1868年(明治元年):形式的には明治時代の始まりに遷都

東京の象徴

東京を象徴する場所はどこ?

東京スカイタワーが東京の象徴的なシンボルとなっていますね。

以前は東京タワーが東京のシンボルタワーでしたが…。

台北

首都になった時期

台北はいつから台湾の首都になったのか?

  • 1945年(終戦直後):中華民国に帰属するが、この時点では首都ではない
  • 1949年12月7日:中国国民党が台湾に移り、台北を臨時首都とした

その後、臨時首都から臨時が除かれ正式に首都となりましたが、1949年から台湾の首都として機能し始めたと考えるのが現実的でしょう。

台北の象徴

台北を象徴する場所はどこ?

台北101(Taipei 101)が台北を象徴するシンボルとなっています。

両都市のシンボルタワーを比較

上記のように、その国あるいは首都を象徴するシンボルが立てられることが多く、世界的に見ても高層タワーの高さ競争が激化していますね。

ちなみに、東京スカイツリーと台北101の高さを比較すると、下記のようになります。

  1. 東京スカイツリー:634m
  2. 台北101:509m

社会

人口

  • 東京都:1375万人
  • 台北市:267万人

東京の人口は1375万人とされていますが東京23区の人口は約920万人で、東京都の約2/3の人口が集中していることになります。

台北市も観光をすると非常に人口が多い印象ですが、具体的な数字を比較してみると、台北の人口は想定外に少ないと思われるかもしれませんね。

実は、台北市と新北市を合わせると人口は約670万人くらいになります。

面積

  • 東京都:2,188km²
  • 台北市:271km²

東京都と台北市の都市の構造が異なるため、単純に都市の面積を比較しても意味がないかもしれませんが、以下で計算する人口密度のために調べてみました。

人口密度

  • 東京都:6,284人 / km²
  • 台北市:9,822人 / km²

台北市は狭い面積の中に、非常に多くの市民が生活していることがよく分かる結果となっています。

実は、東京23区に限って人口密度を計算してみると、約14,800人/k㎡(約920万人/619k㎡)となります。

そのため、東京の人口密度は東京23区に限定すると、いかに異常かが見えてきますね。

関連記事:台湾の人口‐都市別人口から分布が分かり人口密度の特徴が見えてきた

平均寿命

  • 東京都:84.16歳
  • 台北市:83.57歳

東京と台北では、どちらの都市の平均寿命も世界トップクラスに高い状況です。

特に、台北市の平均寿命は台湾では最も平均寿命が高い都市となっています。

その背景には、地方都市では受けられない高度な医療制度があると考えられます。

社会に関する東京と台北の違いのまとめ

社会を測る指標として、人と土地が挙げられますが、ここでは都市の人口、都市の面積、平均寿命を採り上げてみました。

人口を単純比較すると、圧倒的に東京の人口が多く、5倍以上となっています。

東京都の面積は東京23区に加えて、多摩地区および島嶼地区も含まれるため、比較的広くなっています。

その結果、両都市の人口密度を比較すると、台北市では1キロ平米あたり1万人弱と非常に人口密度が高くなっていることが分かりますね。

参考までに台湾全体の人口密度は、下記の通りで、世界でも非常に高いとされています。

台湾の人口密度: 647.67人/k㎡

台北市は台湾の中でも最も人口密度が高く、台湾の人口密度の平均の15倍もの密集度になっていることになります(驚)。

経済

年間予算

  • 東京都:7兆460億円(一般会計)
  • 台北市:6,286億円(1,746億元)

都市の経済規模を図る指標として地方自治体の年間予算があります。

2018年の東京都と台北市のそれぞれの都市の年間予算は上記のようになります。

東京都の予算は台北市の約11倍となっていることが分かりますね。

一人当たりの予算

  • 東京都:51万円
  • 台北市:24万円

上記の通り、一人当たりの予算は東京が約51万円であるのに対して、台北は約24万円となっています。

この結果、市民への一人当たりの予算は東京都は台北市の約2.1倍程度であることが分かります。

余談ですが、単純に考えると、企業も含めて一人当たり上記の金額を都や市に税金を納税すれば、赤字にはならないと言えますね。

平均年収

  • 東京都:612万円
  • 台北市:185万円

平均年収を比較すると、東京都の年収は台北と比べて3倍以上という結果になります。

ちなみに、台湾で最も平均年収が高い都市はハイテク産業の集積地として知られる新竹市となっています。

関連記事:台湾の平均年収と平均月収はいくら?【最新】統計情報を基に検証

政治

首長

  • 東京都知事:小池百合子(都ファースト)
  • 台北市長 :柯文哲(無所属)

両氏とも選挙では圧倒的な都民や市民からの人気に支えられ当選しました。

その一方で、首長に就任後は苦しい状況になっている模様です。

東京都都知事選は2020年に、台北市市長選は2018年11月に予定されています。

議員

  • 東京都の議員数:127人
  • 台北市の議員数:63人

議員一人当たりの人口

  • 東京都:約10万人
  • 台北市:約4万人

上記の結果より、東京都の都議会議員の議員数は台北と比べても、決して多いわけではないのでしょう。

言い方を変えれると、東京都の都議会議員は一人当たり10万人の都民のために仕事をする必要があるともいえます。

一方、台北市の議員は一人当たり、台北市民4万人分の仕事をする必要があると言ってもよいでしょう。

政党

  • 東京都:都民ファーストの会、公明党、自民党、共産党など
  • 台北市:民主進歩党、中国国民党など

上記の通り、東京都では議会が都民ファーストの会と公明党を合わせると過半数を超えます。

そのため、小池都知事は議会運営が非常にしやすい状況にあります。

一方、台北市の市議会議員は民進党と国民党で85%以上の議席を占め、両党が50%づつで対峙しています。

そのため、無所属の柯文哲市長は市議会で常に逆風の状況で、混沌とした議論がメディアでよく報道されています。

台湾に来訪する方へ

私の経験から言えば、日本へ旅行をしたことがある台湾人の多くが、東京への旅行は何度も経験しています。

そのため、会話の切っ掛けとして東京のことについて話をする中で、話が盛り上がってくると、東京に関してのより深い話に及ぶことも多くあります。

話す相手にもよりますが、ビジネスをしている台湾人は経済の話、政治に関心のある人や政治家の方は政治の話に向かうことが多い傾向。

このような場面で、自分の国の首都について全く分からないと言うことになると、相手から見下されることもあります。

特に、中堅企業以上のお偉いさんやそれなりの地位の人と話をする場合は、上記のような基本的な情報以外にも、それぞれの都市のビジネスや社会の情勢を語ることが出来ると、思わぬチャンスが転がり込んでくることも…。

まとめ

以上、東京と台北の2つの首都に関する違いを社会、経済、政治という点で数字を使って解説してみました。

改めて東京都という都市について数字を整理して概観すると、世界的に見ても人口も予算もとてつもなく大きな都市だと実感できます。

一方、台北は街を歩いてみると東京と同じような雰囲気がありますが、数字を比較してみると非常にコンパクトな首都だという特徴が見えてきました。

数字を用いて、東京と台北を比較して見えてきたことを簡潔にまとめておきます。

ポイント

  1. 台北の人口密度は台湾の中では非常に高い
  2. 東京23区の人口密度は台北より更に高く異常!?
  3. 東京も台北も平均寿命は大差なく世界的にはトップクラス
  4. 東京都の総予算は世界的に見てもトップクラスで台北の比ではない
  5. 一人当たりの年間予算は台北も比較的高い
  6. 台北市議会議員の人数は人口比で考えるとやや多い傾向
  7. 台北は都市面積、人口、予算に関してコンパクトな首都
  8. 東京は人口と年間予算の面では想定外に大きな都市

最後に、上記統計データのまとめを一覧表にして比較しておきます。是非、台北を訪問する際はお役立てください。

 東京台北
人口1375万人267万人
面積2,188km²271km²
人口密度6,284人 / km²9,822人 / km²
平均寿命84.16歳83.57歳
年間予算7兆460億円6,286億円
予算/人51万円24万円
平均年収612万円185万円
首長小池百合子柯文哲
議員数127人63人
人口/議員約10万人約4万人
主な政党都ファースト
公明党
自民党
共産党
民進党
国民党

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コメント

  1. tomo より:

    素晴らしい統計のまとめですね
    本当に感心しました、
    ありがとうございました