台湾の学校制度と入学時期や入学年齢について、私の経験を元に台湾現地からレポートします。
台湾の教育体系も日本と同様に、6歳から15歳までの9年間の義務教育が採用されています。その後、高校3年間と大学4年間あるいは高校卒業後に2年間の短期大学や専門学校などの教育を受けるのが一般的です。
このように考えると全く日本と変わらないようですが、日本とは異なる制度もあります。それは入学時期や始業時期が日本とは異なります。更に、最近では9年間義務教育制度から12年間義務教育制度への移行が検討されています。
台湾の学校制度
日本と台湾の学校制度はほとんど同じですが、少し呼称が異なることがあります。一般的には、下記のような学校制度になっています。
- 小学校 : 國民小学校(國小)
- 中学校 : 國民中学校(國中)
- 高校 : 高級中学、高級職業学校
- 短大 : 大専校、專科學校
- 大学 : 大學、技術學院
- 大学院 : 研究所
日本と少しだけ異なることは、日本の場合は、高校は普通科でも工業高校や商業高校などでも、同じ高校の位置付けですね。
ところが、台湾では高級中学(高校)と高級職業学校(工業高校や商業高校など)を明確に区分しているようです。
ただし、どちらの学校を卒業しても、3年間の高校卒業に大学入学することも出来ます。呼称と学校の概念が少し違うようです。
また、大学には一般的な大学と技術などの専門的な専攻科で構成される技術学院と呼称され区別されています。ただし、どちらも4年間の大学であることに変わりはありません。
超学歴社会の台湾では、基本的には大学入学も成績順で決まりますので、一般的な大学が上で技術学院が下のイメージです。
大学院は研究所という呼称を使用することは少し格好がいいですね。
各学校の入学時期と入学年齢
日本のほとんど全ての学校は4月が入学時期あるいは始業時期になりますね。台湾では、主な欧米諸国と同じように9月が入学や始業時期になります。そして、台湾での卒業時期や終業時期は6月下旬頃になります。
ここで気を付けたいことは、台湾と日本の学校では、入学時期が5ヶ月間ズレていますね。例えば、子供を小学校から台湾の学校に入学させようとした場合には、最大で1年間、入学時期が異なる場合が起こります。
日本でも台湾でも小学校入学時点で満6歳の子供は義務教育を始めることになります。日本では、4月1日時点で満6歳の子供が小学校に入学することになっています。ところが、台湾では、入学前(たぶん8月31日)に満6歳の子供が小学校に入学することになります。
説明し難い部分ですが、8月31日生まれの満6歳の子供は、台湾では小学校入学ですが、日本では幼稚園年長組という状況が生じます。つまり、この場合は、台湾では最大で7ヶ月間、日本よりも早く小学校通学を始めることになります。
一方、同じ年の4月1日生まれの満6歳の子供は、日本では小学校に4月に入学することになりますが、台湾では9月に入学することになります。そのため、台湾では最大で5ヶ月間、日本より遅く小学校の通学を始めることになります。
わ~~ややこしい!! ですね。 私の子供は現地の小学校に通学していますが、入学時期がよく分からず、うっかり入学時期を間違えるところでした。長男は日本より7ヶ月間早い時期に小学校に入学し、次男は5ヶ月間遅い時期に小学校に入学することになりました。
最後に今までの説明を、台湾と日本の入学時期の違いをベースに表にすると、下記のようになります。下記の表に当てはめてみると、台湾では何年生に該当するのかが計算できると思います。
年齢 | 台湾 | 日本 | |
---|---|---|---|
小学校 | 満6歳 | 8月31日 | 4月1日 |
中学校 | 満12歳 | 8月31日 | 4月1日 |
高校 | 満15歳 | 8月31日 | 4月1日 |
大学 | 満18歳 | 8月31日 | 4月1日 |
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