中医と西洋医のダブル受診と中医薬と西医薬のダブル服用の結果
台湾には中国医学と西洋医学の2つの医学が存在しており、どちらの医者もライセンスが認められています。これら2つのクリニックを同時に受診してみた結果とそれぞれの医学の違いなどを台湾現地からレポートします。
移住直後のウイルス性病気と免疫管理が重要
日本で生活していた時には、ウイルス系病気とは無縁だったのですが、台湾移住後に風邪のような症状に悩まされることが多くなってしまいました。
その原因は2つほど考えられます。一つが免疫の低下で、もう一つは日本にはない台湾特有のウイルスに対して免疫がないことだと思います。
ネットで調べた情報によると、生活環境が突然変化すると、無意識の内に心身ともにストレス負担が掛かるようです。この情報が正しければ、自分が気が付かない内に、何らかの精神的なストレスを感じ、そのことが要因で、免疫が低下してしまうようです。
もう一つは、自分でも十分意識していたことですが、今まで日本でしか生活してこなかった自分が、台湾で生活することになり、台湾にしか存在しないウイルスも存在するのではないかと思ってきました。そのため、出来るだけ手洗いを心掛けたり、十分睡眠をとるなどの対応をしてきました。それでも、やはり抗原抗体関係で今までに体内に入ったことがないようなウイルスには勝てなかったようです。
病気から復調するため西医と中医のダブル受診
私は昔から風邪などを引いて、一旦体調を崩してしまうと、クリニックで診断してもらっても、体調が回復するのに少なくても1週間くらい掛かり、通常は全快するまでには2週間程度は掛かることが多かったのですが・・・。
今回、風邪を引いてしまったわけですが、仕事の関係で、どうしても体調を出来るだけ早く元に戻したかったので、奥の手を使ってみました。それは、日本ではクリニックというと西洋医学だけですが、台湾では西洋医学と中国医学があります。西洋医と中国医(中医)の両方を同時に受診して、処方された薬を同時に飲んでみようという魂胆です。
前回1度試してみた中医クリニックで診断してもらいました。中医ではお医者さんは3本の指で脈を取るだけです。その後、症状に合った中医薬を処方してくれます。ところが、中医薬は即効性が低いと言われています。その分、体への負担は軽くなるのですが、病気から回復しているという実感はほとんどないです。中医の場合は、知らないうちに体調が戻っていたという場合が多くなります。
今回も中医では即効性がなさそうだったので、西洋医のクリニックにも行ってきました。こちら西洋医では、点滴を2本ほど打ってもらいました。そして、一般的な西洋医の薬も出してもらいました。
知人から聞いた話によると西洋医薬と中国医薬は同時に飲んでも問題ないそうですので、両方の薬を少し時間を空けて食後飲んでみました。
西医薬と中医薬のダブル服用の結果
その結果、風邪を引いてから1週間も経過していないのですが、なんと驚異的な回復をすることができました。たまたま、処方してもらった薬が今回の自分の風邪ウイルスに合っていたのかもしれないですが、体のだるさも抜けて体が軽くなりました。
実は、これは即効性のある薬を飲むことで、体に負担を掛けて体調を即座に元通りに戻しただけなのかもしれないですが、直ぐに体調を回復したい時は有効かもしれないです。
もちろん、今のところ西洋医薬と中国医薬の両方の薬を同時に飲むことによる副作用などはないです。中国医薬は薬というより、食品のようなものだと聞いたことがあります。そのため、慢性的な持病には中国医薬で、じっくりゆっくり治療していくという考え方があるのだと感じました。
台湾では日本では知らなかった中国医学は一般的
日本ではお目にかかれない中医の考え方を、もう少し知りたくなりました。台湾には街を歩けば、西洋医クリニックと同じくらい中医クリニックが乱立しています。中医の名医という人には、口コミで引っ切り無しに患者さんが集まってくるそうです。そのような人気がある名医のクリニックには、診察時間が始まる前から窓口が開くのを待つ人で行列になっている光景をよく目にします。
台湾には発症してしまったガンでさえ、治療してしまうような中医の名医がいると聞いたことがあります。髪の毛が抜けるのを防ぐ中医の名医がいたらお目に掛かりたいものです(笑)。
(2014年2月の体験記より)
風邪を引いて中医へ、漢方薬の効き目はいかに?
台湾で風邪を引いて中医に処方してもらった漢方薬の話です。日本にいる時以上に台湾に来て風邪を引いて体調を崩すことが多くなりました。この原因は、いくつか考えられますが、主には上述の通りだと思います。今回は中医で処方された漢方薬についてです。
中医薬と西医薬の違い
ここ2ヶ月くらい継続的に中医の先生に診断してもらっています。中医のため処方される薬は漢方薬ですが、その漢方薬の効果はあまり体感できるものではないのです。西洋医であれば、頭痛薬、腹痛薬、咳止め薬、解熱剤など症状に合わせて薬を処方してもらえます。解熱剤を飲めば熱が下がり、頭痛薬を飲めば頭の痛みが治まります。
ところが、一般的に漢方薬はじっくりとゆっくりと効き目が表れてくると言われています。そのため、毎日漢方薬を飲んでいても実際に効き目があるのかどうか分からない場合が多いのです。
強烈な風邪の症状でも中医クリニックへ
先日、風邪をこじらせてしまって、喉の痛みから頭痛、全身の筋肉痛、関節痛、リンパ節痛など耐えられないくらい辛い状況になったので、クリニックで点滴を打ってもらおうと思っていました。
ところが、台湾人妻のアドバイスもあり、現在通っている中医で診断してもらうことになりました。直ぐにでも、この辛さを和らげて欲しかったので、即効性のある西洋医のほうがよいのではと思っていました。体力も思考力も衰えていたので、どこでもいいから早く治るクリニックでということで、現在、妻が定期的に通っている中医で診断してもらうことになった訳です。
いつものように、問診をしながら気功を使って診断してもらいます。5分もしないうちに診察終了です。そして、いつものように粉末の漢方薬を処方されて、自己負担金の140元を支払います。こんな漢方薬でこんなひどい風邪の症状を和らげることができるのか?
意外にも中医薬の効き目が効果的だった
1日4回(3食後+寝る前)×2日分の漢方薬を出してくれました。2日分ということは2日以内に完治するということなのかと疑いの気持ちを持って薬を受け取りました。
そして、処方された漢方薬を指示された通り、飲みました。その夜は、風邪を引いた時に体感する寝苦しさとともに夜を明かしました。そして、朝を迎えたのですが、身体の痛みは少し和らいだ感じがありました。
その後、朝食を少しとって漢方薬を飲んでお昼まで横になって体を休めました。それから、目を覚ますとお昼過ぎでした。驚くことに、身体が軽くなっているのを感じました。そして、頭痛や筋肉痛、関節痛などの痛みもかなり和らいでいることに気づきました。
半信半疑の漢方薬でしたが、中医も良い医師の場合は症状と薬の効能が合致して即効性があるのですね。台湾に来て、中医や漢方薬を初めて体験しましたが、これ程までに効き目が明らかに表れるとは思いませんでした。この中医の先生には別の慢性的な症状のために定期的に通っているのですがしばらく、お世話になることになりそうです。
(2014年5月の体験記より)
中医に診断してもらったらまさかの気功治療
先日風邪をこじらせてしまってクリニックをハシゴしたのですが、咳がなかなか収まらない。ということで、別の中医クリニックに診断してもらいました。
先日診察してもらった中医クリニックの医者は研修医のような若い子だったため、知人を介して別の中医クリニックを紹介してもらいました。
人気のある中医クリニックは完全予約制
そして、いつものように初診の問診票に名前などを記入して診察を待つこと20分ほど。実は、以前診察してもらった中医クリニックは予約なしの飛び込み診察だったのですが、今回紹介してもらったクリニックは予約制でした。予約を入れてから診察予定時間くらいにクリニックに行ったのですが、それでも待たされました。人気のある中医クリニックなのでしょう。
そして、私の診察の順番が来て中医クリニックの先生とご対面。お医者さんは比較的若いお兄さんでした。たぶん、私より若くかなりのイケメンです。顔がイケメンだということよりも患者との対応が親切丁寧フレンドリーで好感が持てます。
そして、中医クリニックではお馴染の3本の指で脈を取って診断してもらいます。脈を取っている間、ずっと日本人か?日本のどこの出身か?中国語は?どこで勉強した?英語大丈夫?・・ずっと世間話していますw あまりにも世間話ばかりしているので、脈の方はしっかりと診てもらえているのかな?と思ってしまいました。そして、本題に入りました。肩こりとかあるか?舌ビラを出して見せてください・・・OK!
台湾では中医は身近な医学
じゃ、ちょっと気功で治療してみましょうか?OKですか?となり、気功治療をし始めました。肩が凝っているので肩のあたりに、薬品みたいなものを擦りつけて、気の流れをよくする治療を施してもらいました。
この治療はマッサージとは違い。また、俗にいう「気」だけを操る動作でもなく、言葉では表現しにくいものです。およそ3分ほどの気功による施術でしたが不思議と肩が軽くなりました。本当???と疑われそうですが、肩のあたりの緊張がほぐれて、スッキリと感じられました。
日本では中医どころか気功自体も医学としては普及していないので日本人には馴染みがないかもしれないですが台湾では思った以上に気功を主体とした治療院や教室を街中でよく見かけます。やはり、病は気からというから、気功で病気が治っても不思議ではないでしょう。
中医での診察と気功療法と漢方薬全て込みで140元也
1日3回7日分の薬を出してもらって気功の施術まで受けて自己負担額140元でした。安いw
本当に病気になった時は、日本とは違い、台湾では診察費用および薬代の診療代は、天国のような扱いです。明日以降、直ぐに咳が止まったら、今後はこちらの中医クリニックの常連患者になりそうです。
(2014年2月の体験記より)
気功だけで骨盤が歪んでいることが判明!
台湾移住後1年が経過した頃の話で、中医クリニックで診察してもらった時の話です。もう1ヶ月間くらい鼻詰まりが続いていて、どうしても鼻の通りがスッキリしない。そのため、1ヶ月くらい前に診断してもらった中医クリニックの医者に診察してもらいました。
風邪でもないのに左の鼻だけが1ヶ月くらいずっと詰まった状態で、大きく鼻から息を吸っても息をはいても詰まったままでした。それを告げると、直ぐに立ち上がってと言われて直立した状態で何やら身体全体を観察されます。
クリニックの医者は気功を操る仕草をして、私の身体をじっくりと観察しています。そして、後ろに回って、背中とお尻を触り始めました。セクハラじゃないよw
気功で判明した問題は骨盤の歪み
その結果告げられたことは、左右の体のバランスがずれていると言われました。その最も大きな原因となっていることは、ナント、「骨盤の歪み」だと言われました。
右よりも左の骨盤が高くなっているそうだ。今まで骨盤を意識したことがなかったので完全に意表を突かれました。台湾に来てからは1年中ほとんど暖かいのでこの1年間は感じなかった腰痛の原因も骨盤の歪みからきているのか?
1年ほど前に寝違えて、左側の首筋が今でも不定期に痛んだり、再度寝違えて痛みを感じるのも骨盤の歪みが原因だったのか?
そして、ここ最近、左側の鼻がずっと詰まった状態で治らないのも骨盤のゆがみが原因だったのか?
良く考えてみると体の異常をきたしているのは、全て身体の右側ではなく左側でした。そう考えると、骨盤の歪みが全ての元凶だったのかもしれないです。
更に指摘された体の問題も
その他、いつものように両手首の脈をとったり、舌ビラを見せて診断してもらった結果、新たな身体の異常が見つかりました。自分の身体について、2つの異常を指摘されました。
1つ目は右側の腎臓の機能が落ちているので気を付けたほうが良いとのアドバイスでした。2つ目は恥骨がやや内側に入り込んでしまっているので、そこも問題だと言われました。これまた、意外な部分に問題発覚w
何故そんなことレントゲンも撮っていないのに分かるのか?「気功」で気の流れをみると恥骨の部分の気の流れが悪いからだそうです。台湾に来て初めて「中医」での診断を経験しましたが、新たな発見ばかりです。
日本には西洋医学しか認められていないため、中国医学の診察を受けたことがなかったこともあり、診察を受けるたびに新たな驚きを感じます。
骨盤の歪みを矯正する体操を
「骨盤のゆがみ診断テスト」というのをネット上で見つけたので早速実行してみたところ・・・その結果は、なんと中医クリニックの医者が指摘したように、骨盤が左右に歪んでいる時に起こる「左右に歪むフラミンゴ型」という結果となりました。
本当に骨盤が歪んでいるようだ。そこで、骨盤の歪みを矯正する簡単なストレッチなどを調べてみた。良くスポーツする前に実施するストレッチ体操みたいなことをすると矯正されるらしいので本日から実施します。
三日坊主にならなければ私の骨盤の歪みは矯正されることでしょう。最近体の調子がおかしいなと感じている人は中医のところに行って診察してもらうと新たな発見に出会うかもしれないですね。
(2014年4月の体験記より)
【関連記事】
コメント