子供を連れて海外移住、海外転勤、海外駐在などの場合に、環境の異なる海外で育児や子育てをする上で苦労することや親が陥りやすい困ったことを、海外からレポートします
子供を連れて始めて海外で生活する者にとって、子育ては不安ばかりが先走るかもしれません。ところが、親が思っているほど子供は不安を持っていないというのが現状なのかもしれません。
一般的に、子供の年齢が低ければ低いほど、周囲の環境に慣れるスピードは速いものです。私の経験も踏まえ、日本人の海外での子育て事情について簡単にご紹介します。
- 海外生活をする際に子育てで困ることはどんなこと?
- 海外生活で子供の習慣はどうなる?
- 海外生活で子供は日本の習慣を忘れてしまう?
- 海外での子育てのママ友・パパ友はどう?
- 将来の子供の教育はどうしたらいいのか?
このような疑問を持っている人へ向けて、海外生活をして海外で子育てをする私の視点から、現地の事情や経験をもとに、お答えしていきます。
日本語を忘れてしまう
海外で生活していると周りの環境は外国語になり、子供もその例外ではなくなります。ただし、在外日本人学校に通学する場合は、学校内の教師も友達も日本人になりますので、日本語を忘れることはないでしょう。
現地のローカルな学校へ通学させる場合は、1日の内の大半が現地の外国語での生活になります。そのため、必然的に日本語と接する機会が少なくなり、現地の外国語を使う頻度が増えるため、日本語を少しづつ忘れていってしまうことが一般的です。
子供が日本語を忘れないようにするためには、日本語を使う環境を決めておくことが最も手っ取り早く確実です。例えば、台湾に住んでいる場合は、自宅以外の場合は中国語が主言語になるため、絶対に自宅では日本語を使用するように決めておく、などの方法です。
徐々に現地の習慣に染まっていく
子供が現地の習慣に馴染んでいくことは、良いことですし、親としては安心するものです。現地の習慣と日本の習慣にも、良いことと悪いことがあります。
良い習慣に馴染んで悪い習慣には染まらない、というのがベストですが、子供の思考経路は純粋で単細胞的で、論理的な思考力が働くわけではないため、現地の全ての習慣に慣れていきます。
できれば、日本の良い習慣を身に付けてもらいたいと思っていても、周囲の環境を替えることは出来ないため、親が思うようにはいきません。例えば、日本へ子供を連れて一時帰国した時の食事をする場面で、子供たちは、魚を食べている時に骨などを食卓の上に、かまわず吐き出したりしました。(台湾では普通)
台湾では大人も子供も食事中のこのような行動は、ごく一般的です。平気で食事中にゲップをするのも台湾の食事中の習慣の特徴のひとつですが、そのようなことも含め、一般的に日本ではNG行為を、身に付けさせられていないのは、親の責任だと少し反省する部分もあります。
海外で生活していながら、子供に日本と外国の二つの習慣を同時に吸収させなければいけないことは、子供の将来にとっては大きなプラスになると思いますが、子供には少しストレスが掛り、可哀想にも感じます。
日本の躾・習慣を身に付けさせるのが難しい
上記で述べた通り、子供は生活基盤のある現地の習慣つまり外国の習慣に純粋に馴染んでいくものです。逆に言えば、日本の習慣からどんどん離れていくことになります。一般的な日本の学校での躾教育からは、かけ離れた教育環境で育っていくことになります。
例えば、日本の学校では、運動会のような学校行事は集団行動の教育の一部だと思いますが、台湾では日本のような厳格な集団行動や組織行動の躾は余り重視されていません。
そのため、運動会でも自分が参加する種目の出番がある時だけ集合するだけで、それ以外の時間はお菓子を食べていたり、遊んでいたり、親子で自由に時間を過ごしていたりします。
上記は単なる例ですが、その他にも、台湾には食事前の「頂きます」という習慣もないため、時間になれば自由に食事を始めます。食事中のマナーや集団生活での習慣は、海外から見ると日本独特の習慣かもしれません。
将来、日本で生活する時に、子供に大きな恥を欠かせないためにも、日本の躾教育を、ある程度は身に付けさせたほうが良いのだろうと思います。やはり、日本人である以上、日本人らしさを忘れてもらいたくない、というのが日本人の親心です。
ママ友やパパ友を作り難い
パパ友はさて置き、ママ友は本当に深刻な問題になるかもしれません。日本人同士の結婚で日本人が海外で生活する場合、あるいは国際結婚で母親が日本人の場合、海外で気心が知れた友人を作ることは難しいかもしれません。
もちろん、現地の外国(一部の国を除いて)には多くの日本人が居住している場合が多いと思いますが、日本に住んでいる時と比べると、日本人の絶対数は非常に少なくなります。
そのため、仲の良いママ友の幅は狭まり、仲の良いママ友が出来る可能性も低くなるものです。育児や子育ての悩みなどを愚痴る相手が近くにいないことは、海外生活のストレスも相まって大きな精神的ストレスになることがあります。
また、お子様が小さい場合は、チョットした子供の世話をみて貰ったり、預けてもらえるような、気軽に頼める両親や兄弟姉妹などの親族が近くにいないのも不安材料になります。
海外生活で子供の教育問題をどうするか?
最後に、子供の教育問題についてです。海外の日本人学校に通学している場合であれば、日本語習得の問題はないかと思います。
ところが、現地の学校に通学している場合は、まず日本語習得が大きな問題になります。例えば、将来、日本で教育を受けさせる予定の場合は、日本語を身に付けさせる準備をしなくてはなりません。
日本と同様の教育の質を求める場合は、日本人学校に通学している場合でも、一般的に日本で提供されているレベルの教育サービスを受けられない可能性の方が高いかと思います。
もちろん、居住国や通学させる学校の質により、日本の小学校や中学校で提供されている以上の高い教育サービスを受けられる場合もあるかもしれませんが・・・。
できれば、子供には海外で生活していても、現在、日本で教えられている標準的な教育の内容は理解していて欲しいと思うのが親の強い思いだと思います。
そんな折に、見つけたのが下記のようなITデバイスを利用した教育サービスです。1ヶ月980円と1,000円以下で、兄弟姉妹がいる家庭では何人受講しても同額というメリットもあります。
このような海外でも受講が出来る便利な教育サービスを積極的に利用すれば、海外で生活するメリットを享受しながら、海外で生活するデメリットの埋め合わせをすることが出来るのではないかと思います。
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海外在住のお子様が日本の教育に取り残されないために
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お子様が小学生の場合はこちらを参照下さい。 >>> 子供用通信教材比較
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