台湾の市内バスに乗車時には注意!あわや大事故の実体験から気付いたこと

台湾の市内バスに乗車する時に注意したいことを台湾現地からレポートします。

台湾では市内バスの路線が縦横無尽に走っており、どこへ行くのにも便利で使い勝手がよく、利用時の運賃も非常に安いため、コスパは最高です。

その一方で、問題点もあります。

  • 台湾の市内バスは路線がたくさんあるけれど、どのバスに乗ればよいのか分からないな。
  • 台湾の市内バスの乗り方がよく分からないな。
  • 台湾の市内バスは運賃が安いけれど、安全面は大丈夫かな?

上記のような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか?

今回は上記の内、台湾の市内バスの安全面について、一般的な台湾のバスの状況を交えながら、私の経験をもとに、台湾の市内バスを利用する時の注意点について詳しく解説していきます。

台湾で初めて事故に巻き込めれそうになり、しかも、もう少しで命を落としそうになり大惨事になりそうになりました。市内バスに乗っていて、バスを降りようとした時に事件は起こりました。まさか、自分がバスに乗っていて事故に見舞われそうになるとは思いませんでした。台湾では思わぬ貰い事故も考えられますので気をつけましょう。

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台湾の市内バス停留所の交通ルール

台湾の交通ルールでは、公共バスの停留場が一般道路の上一部にあり、その場所にはバスのみが優先的に停車することが出来ることになっています。そのため、一般の車はそのバス停留スペース(上の画像の「公車専用」箇所)には駐停車してはいけないことになっています。

ところが、台湾ではその辺りの交通ルールは守られたり、守られなかったりと、いい加減なところがあり、警察が近くにいなければ、停車している車をよく見かけます。

そのため、バス利用者はバスの乗り降りの際には、このような交通ルールを遵守しない自動車の運転手に腹を立てて、偶にはルールを守らないドライバーとバス利用者が喧嘩している光景もよく見かけます。

実際に、私もバスを利用する時にバス路線にあるバス停留所の乗降スペースに車(特にトラックなど)が止まっていると邪魔だなと思います。

というのも、台湾ではバスに乗るためには、手を上げてバスの運転手に止まるように合図を伝えないと、スルーされてしまいバスは止まってくれません。トラックなどがバス停留所に止まっていると、バスが近づいてくるのが確認できないことも多いです。

それだけではなく、違反駐車している車の前後でバスを待つことになるため、貰い事故の原因にもなります。バス停留所は交通ルールでは駐停車禁止スペースですので、少しだけの停車であれば問題ないだろうというドライバーの心理も分かりますが…。

 

台湾の市内バス利用で降車時にあわや大事故発生!?

大惨事に遭う切っ掛けとなったバス降車時の状況

そして事件は、私がバスを降りようとした時に起こりました。今回私が利用したバスは、バスの前後に乗り降り口があるものでした。そして、私は後ろ側のバスの乗り降り口から降りようとしました。

通常、私は悠遊カードというプリペイド式のカードを利用して、市内バスを利用しています。そして、バスを降りようとしてカードをセンサーにかざしたところまでは、いつも通りでした。

ところが、バスのドアが開いたので下りようとしたところ、丁度降り口付近に車(駐車違反の車)が止まっていました。(このドライバーは完全に交通違反です)

しかも、その時、バスは駐車違反の車と横並びで、丁度左右に並ぶように止まり、その左右の車間距離は30~40センチ程度しかありませんでした。それだけなら、何とかバスから降りることが出来たのですが…。

交通違反をしていた自動車のドライバーは、バスに横寄せされたためなのか、ゆっくりと徐行させながら車を前へ移動させていたため、降車しようとしたその瞬時に、「危ない!」と感じた私は、開いたバスのドア付近で降りることが出来ずに止まってしまいました。

 

バッグを電車のドアに挟まれてしまった人の気持ち

そして、そのバスの運転手は、私がまだバスから降りたことを確認しないまま、何とバスのドアを閉めてしまいました。そのまま、私はバスのドアに押し出される形になってしまいました。

しかも、その日、私はバックパックを背中に背負っていたため、丁度バスのドアから身体が押し出されるのと同時に、背中に背負っていたバッグパックだけ、降車ドアに挟まれバッグだけバスの中に残される形になりました。身動きできないような状態で自分の身体だけ、バスの外に投げ出され、背中に背負っているバッグパックはバスの中にあるような状況です。

このような状況は、満員電車ではよく起きるのでしょうか。バッグが閉まるドアに挟まれ電車の中にあり、電車の発車と同時に、挟まれたバッグを諦めきれずに電車を追いかける状況です。ところが、今回の私の場合は背中にバッグを背負っているため、バッグを諦めようにも身動きができない状態でした。

 

バスに引きずられながらパニックになり怒鳴りつける

しかも、背中に背負ったバッグがバスの中のまま、押し出された私の身体はバスの外の状態で、なんとバスが発車し始めました。その瞬間、パニックになり、意味にもならない大声をあげると同時に、バスの中からも危険を察した乗客の方が、何やらバスドライバーに言っているようでした。

そして、バス停留所に停車していた車も、その場所から自分の車を移動させようと徐行させていたため、バスと違反自動車の非常に狭い車間距離の間に挟まれそうでした。ぶち切れた私はバスの運転手と違反停車のドライバーに向かって「ゴォールゥアァーァッ!」怒鳴りつけました。その瞬間、通行人から何やら悲鳴のような声も聞こえてきました。

バスのドアに挟まれた私はゆっくりと発進するバスに2メートルくらい引き摺られながら…、隣で徐行する白色のBMWの右フェンダーの当たりに押しつぶされそうになりながら、もう一発怒鳴りつけました。「はよ止まらんか!」

 

なぜ、このような貰い事故に遭いそうになったのか?

ようやく、バスの運転手も気が付いたのか、その瞬間バスが止まり、そして交通違反の自動車も止まりました。ようやく難を逃れた私は、バスのドアが開くと同時に、バス運転席に向かって、もう一度怒鳴りつけながら、バスのドアあたりを一発殴りつけたりました。

本来は、バスの運転手は乗客が降りたのを確認してからドアを閉めるべきですが、乗客がバスを降りていないのにもかかわらずドアが閉められ、バスのドアが閉められると同時に発車しました。

その上、バス停留所には停車してはいけないのにもかかわらず、違反自動車が止まっており、しかもバスと並行するように車を移動させようとしていたという不運が重なり、致命的な貰い事故に遭遇しそうになりました。

バス会社の名前は伏せておきますが、台中にある悪名高い(?)□原客□という会社の12番のバスでした。

 

台湾で市内バスの降車時に注意すべきこと

今回の経験から気が付いた反省点をいくつかまとめておきます。

車と車の間に挟まれて押し潰されていたら…と思うと恐怖以外の何ものでもありません。大事故にならないような、このような事故は、残念ながら台湾では頻繁に起こっています。

毎日のようにバスの事故はニュース番組で報道されています。もう少しで、私も被害者としてテレビデビューするところでした。テレビで報道されるのであれば、もう少し名誉なことで報道されたいものです。

変な体勢でバスから押し出され軽く引きずられた状態になったためなのか、このことが原因なのか分かりませんが、心なしか腰の辺りが痛いような気がします。

台湾で生活している皆様、台湾を旅行する方、私のようなことにならないためにも、バスを降りる時は前方ドアから降りた方が安全です。

また、バス降車時には、後ろからバイクが突っ込んでくることがよくありますので、後ろを確認しながら降りるように注意しましょう。

また、台湾の市内バスはバス運転手にもよりますが、非常に運転が荒い人も多く、急ブレーキや急発進などは日常茶飯事ですので、吊り革などを常に利用したほうがよいでしょう。

以上の3点が、今回私が経験したバスの乗車であわや大事故になりそうになったことから気が付いた反省点です。どうか皆様も、台湾で市内バスを利用する場合は、できる限りの安全を確保して利用してください。

 

POINT

  1. 台湾の市内バス利用時は前方ドアからの乗り降りが安全
  2. 台湾の市内バス利用時の降車の際は後方からのバイクに注意
  3. 台湾の市内バス乗車中は急ブレーキ急発進に注意

コメント

  1. eguchi kiyotka より:

    うわっ、危ないというよりとても危険でしたね。
    本当に日本では考えられないことですから、文化の違いを感じてしまいます。
    色々と大変だと思いますが、今後ともお気をつけられてください。

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      本当は年末ということで、今年1年の振り返りをまとめようと思っていたのですが・・・
      この事故にまでは至らなかった今回の件がこの1年で最も大きな出来事になってしまいました(汗)
      そのため、1年の振り返りはまた気が向いたら書こうと思います。

      皆様、良いお年を!

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