日本に一時帰国していた際、買い物に行った時、あるいは実際に自分が購入した商品で台湾在住日本人の視点で、日本の物価が安いと感じたものをピックアップしてレポートします。
台湾の方が圧倒的に安いと感じる商品やサービス
一般的には、台湾と日本の物価を比較すると、圧倒的に台湾の物価が安いという意見が大勢を占めます。以前にもこのブログで何度も取り上げていますが、日本(主に名古屋近辺)と台湾(台中)の物価水準を比較した時に、台湾の方が安いと感じるものを挙げてみます。
- タクシー料金(最近、台北のほうで料金値上げされたようです)
- 公共交通機関の乗車料金(悠遊カードで台中市内は無料で市バスに乗車できます)
≫≫ 台湾の便利な「悠遊カード」の入手方法と扱い方とメリット
- 家賃(広さや家財道具なども含めて考慮すると安いです)
- ローカル食堂の食事(小吃)や弁当
- 散髪代(私はいつも100元でカットのみしてもらっています)
≫≫ 台湾の激安床屋は100元で散髪ができる!腕前とサービスは?
- 医療費(全民健康保険があると薬代含め100元程度から診察してもらえます)
- 時給(サービスの対価ですがアルバイト時給は台湾では150元/時間からです)
日本よりも価格が高いと感じる台湾の物価
全般的なイメージでは、台湾の生活をする上での物価は安いことに代わりがありませんが、日本と台湾では所得水準が異なるため、日本人視点では安く感じますが、所得水準を考慮すると物価は安いとはいえない状況です。
また、贅沢品や嗜好品などは軒並み日本と同じ価格、あるいは日本よりも高い価格で販売されています。特に、品質が高いと考えられている日本製品は、非常に高い価格で販売されています。
そこで、一般的に日本よりも台湾の方が価格が高い商品をピックアップしてみます。
- 自動車(10年落ちの中古車でも価格が落ちない)
- 家電商品(特に日本製やドイツ製などの海外ブランドは高いです)
- 高級マンション(日本円に換算したら億以上の新築物件多数)
- ファーストフード(マックやモスなどは日本と同価格程度です)
- ガソリン(日本よりは安いけれど、所得水準考慮では高いです)
≫≫ 台湾のガソリン価格~日本と台湾の物価比較をしてみた結果~
- 教育費(公立の場合、学費は無料ですが、放課後の補習班は有料です)
≫≫ 台湾公立小学校の放課後児童クラブ(安親班)の学費はいくら?
- 生鮮食材(野菜や肉・魚類は日本と比べても同程度、物によっては日本より高いです)
- 日本ブランドの商品(ユニクロやしまむらまでも・・・)
台湾在住日本人が安いと感じる日本の商品やサービス
それでは、今回日本に一時帰国した際、実際に個人的に買い物をしてみて安いと感じた商品やサービスを挙げてみます。
- ペットボトルのコーラ 84円
- 牛丼セット(サラダ付) 480円
- 大阪環状線 160円
- 大阪の宿泊 490円(通常料金1,800円でも安い)
≫≫ 関西空港のLCC利用で前泊が必要な場合の格安ホテル(体験レポ)
- 高速バス 1,500円(大阪~名古屋間キャンペーン価格)
≫≫ 関西空港離発着LCCを利用する場合の関西空港~名古屋間の交通手段
- 古本(Bookoff) 100-200円
- 100円ショップ 108円(台湾では39元ですね)
商品やサービスの価格は同程度のもの(ペットボトル飲料、牛丼セット、鉄道運賃・・・)、あるいは少し台湾の方が高いもの(100円ショップ)もあります。これは、最近の円安が影響していることが最も大きな要因かもしれませんが、他にも要因は多くあります。
商品やサービスの価格だけを比較した場合、日本も台湾も変わらないかもしれませんが、所得水準は台湾よりも日本の方がかなり高いですので、相対的には台湾の物価は高く日本の物価は安いと感じてしまいます。また、商品やサービスの品質を考慮すると相対的に日本の方が品質は高いことが多いため、価格が同程度でも日本のものやサービスが安く感じることがあります。
台湾の100円ショップ(ダイソー=大創)は日本で販売しているものをそのまま台湾に輸入しているため品質は同じですが、台湾では日本ブランドと考えられているため、比較的品質が高いと思われています。同じように、ユニクロも日本ブランドと考えられているため、ブランド価値が高く、あまりにもその評価が高く過大評価されている感があります。
コメント
最近、少し考えが変わって、高雄に住んだ時、3か月ごとの
ロングステイではなく、日本語教師の仕事を探そうと思っています。
250NT/hくらいの時給で十分です。履歴書を書いて、
地球村、邱永漢等の日本語教室くらいしか、思いつきませんが。
以前は、邱永漢で働いていました。2年間
その他、いいぞさんのように、良い授業だと評判で、
夜間高校でも授業を貰いました。
ただ、今は居留手続きをして貰わねばならないので、
補習班がそこまで、やってくれるかな?と不安も有ります。
まあ、見つからなければ、それはそれで仕方ないと思います。
コメントありがとうございます。
将来、台湾(海外)で暮らしたいと考える方が、今後ますます増えると思います。
現在は、円安の影響で、長期滞在だけを目的に海外で生活するのは不利な状況ではあります。
海外でも生活費の一部だけでも稼ぐ生業があると「海外生活」を実感できますね。
海外暮らしでの仕事に対する考え方として、ライフスタイルをどう捉えるかということは重要だと思います。
1.のんびり海外での余暇の時間を楽しみたい
2.仕事も含めて海外生活を充実したい
海外で仕事をするかしないかは、おおむね上記の2つのライフスタイルのどちらかになると感じます。
仕事をする場合は、ビザを取得する必要があるため、(雇用する側からすれば)ビザを申請する場合は、フルタイムでの就業となると思います。そうなると、毎日のんびり時間を過ごす時間は限られてくるかと思います。
時間のゆとりを大切にするか、仕事を含めた生活の充実感を大切にするか、と言ったところではないでしょうか。
むしろ、企業の最前線で働いていた方で、過去に日本語教師の経験もある方であれば、さほどストレスには感じないかもしれませんね。(上から目線ですみません・・・)むしろ、3ヵ月毎のビザランをしながら、観光客目線で生活するよりも、現地で働きながら暮らした方が、充実した生活が出来るかもしれませんね。
私の経験から言えば、台湾で(日本語教師として)日本語を教えたい日本人の方は多いようですが、日本語教師の求人が少ないということはなく、台湾では日本語が教えられる日本人の日本語教師の方の需要も高いように思います。(長く勤続できるかは別問題ですが・・・。)
ちなみに、台湾人の知人(日本語教師)に聴いた話では、日本語教師の時給は最低300元くらいからだと言っていました。
初めまして。ここ3年で全ての物が無条件に5割増になった(円安のため対円換算すると)ので最近は何をするにも高いなぁと感じます。
それでもまだ安いなと感じるのは、ビール・タクシー・ガソリン・賃貸住宅・美容室(特にパーマやカラー)ぐらいでしょうか。
医療費は自費だと500元~と日本の保険診療程度なのであまり安く感じないです。
健保卡、居留證を取得しても3ヶ月以上連続して台灣国内に滞在してからでないと申請不可と言われたので諦めました。毎月1~2回は出入国してるので無理な話です。
台灣では起業して初めて一人前。サラリーマンは半人前ですから実際には所得格差は円安もありさほどないのではないかもしれません。
街を走る高級車の数、台北市内のマンションなど殆どが億ションなのにバンバン売れているのはそういうことなのかなと思っています。
コメントありがとうございます。
台湾在住者さんでしょうか。
為替の円安と台湾での日々の物価上昇により、台湾の物価が高く感じることが多くなりましたね。
私が台湾に着た当初は、円高のため円換算する場合は2.7円/元でしたが、現在は4円弱/元です。
台湾での所得がない場合は、台湾の物価がが高く、たまに一時帰国すると日本の物価(実際には台湾の物価と同じくらい?)が安く感じることが多くなりましたね。
全民健康保険の加入は、実際には6ヶ月以上の連続滞在が加入条件です。
健保卡を持っていると医療費や歯科医での受診料が非常に安く済みますので便利ですが、加入条件を満たすことが難しいのでしょうか。ビザランでは6ヶ月の連続滞在は無理ですからね。
台湾国内での一般市民の所得格差は日本以上に大きなものですが、海外から日本を見ると、日本と台湾の所得格差が随分と小さくなったと感じます。大きな理由は為替の円安ですが、仮に今後の日本の経済成長が見込めないのに日本だけに資産を保有していても目減りしていくだけで、日本の経済力が少しずつ蝕まれていると感じます。
台灣に3年ほど暮らしておりました。
現在は日本に居り台灣へ月1回程度出張しますが、日に日に高くなったなと感じます。
私が全民健保を申請した2010年には台北市公所で連続3ヶ月と言われたので調べたところ、
投保資格に「在臺灣連續居住達6個月或曾出境一次未逾30日,其實際居住期間扣除出境日數後,併計達6個月」
とあるので、現在は連続でなくても累計6ヶ月で入れるようです。
当時就学ビザで外僑居留證も持っていましたが、日本で会社を経営しており毎月日本へ行ってましたから自費でもクレジットカード附帯保険が適用できる(出国後90日以内だけど数週間で再度日本へ戻るので何度でも適用される)ので結果よしとしました。
全民健康保険についてご指摘ありがとうございました。
ご指摘の通り、居留証がある方で連続6ヶ月滞在もしくは30日以内の出国の場合は台湾再入国後で満6ヶ月の滞在で加入できますね。
詳しくは下記記事にもまとめていました。
台湾の全民健康保険の月額費用と加入ルール
クレジットカード附帯保険を効果的に活用するのも良い方法ですね。
その他にも、日本の国民健康保険などに加入していれば、海外での治療費用などの一部を申請還付してもらえます。
台湾の長期滞在の場合は、全民健康保険に加入するのが、治療費の申請に関する手続きや診察料の安さなどを考慮すると最善の方法だと思います。