台湾の娯楽について、購読者の方からコメントを頂きましたので、自分の今までの経験を踏まえて、簡単にまとめておこうと思います。
台湾での娯楽について
以下のようなコメントを頂きました。
台湾の娯楽
下記のように考えます。1.家族と一緒の場合
旅行:これメインですが、旅行、最近は日本旅行も人気なようです。
外食:家族での外食、安価から高級まで多種多様だと思います。
買い物
夜市の散策:これは日本にはないかも。
写真撮影:日本にもあるが、台湾は安い。日帰り温泉2.同僚の場合、会食:日本より少ない気がするが、旧正月前は多い。抽選で賞品が当たることもある。
3.クラス会、学生時代の集まり:台湾の方が多い気がする。
4.クリスチャンの集まり:毎日曜日、台湾の方がクリスチャンが多い。教会も多い。
5.エビ釣り:日本には無い、釣ったエビを焼いて、塩を掛けている光景をよく見る。
6.ビジネスの接待:日本:スナック、クラブ。女性の話し相手が居て、一緒にお酒を飲み、接待。
台湾:同じような感じだが、サウナ、マッサージが接待でよく使われる気がする。7.KTV、ビデオ
何人かの友達でカラオケ。一緒に映画のビデオを見る。20数年前、よく行った。今は変わっていると思います。感覚的に、思い出しながら、書いてみました。
台湾人に人気の高い余暇の過ごし方と娯楽は?
一般的に、台湾人の方は、どのような娯楽を楽しんでいるのでしょうか?
台湾の娯楽は一言で言えば、日本人の視点からは日本の数倍つまらないと感じます。
台湾での娯楽については、上記のコメントで挙げていただいた娯楽で、ほぼ網羅されていると思います。
娯楽とはいっても、男性と女性、若い方と年配の方、住んでいる地域など、それぞれの人の属性によっても、楽しむ娯楽は異なってくることでしょう。
その意味では、わたしは家族がいる身ですので、台湾で家族を持った人が、どのような余暇を楽しんでいるのか、という視点が中心となってしまいます。
少し古いニュース(2011年)ですが、中国時報が以下のように伝えています。
マスターカードがアジアの14の国と地域を対象に行った余暇に関する調査によると、台湾人は他と大きく異なり、外食に出掛ける人が64%と、最も多いことが分かった。アジア全体ではショッピングが最多で、外食は2位となっている。
この調査は今年の3月15日から4月27日、1万374人を対象に行ったもので、複数回答が可能。台湾人の余暇の過ごし方は、食事に次いで、インターネット(57%)、ショッピング(54%)が続いた。
食事をする場所で最も多かったのが、フードコートで月6回。次いでファストフード店の月4回、喫茶店やバーの月3回が多かった。全体的に見ると、台湾人が余暇のために使う費用の収入に対する割合は13%で、アジアでは平均的。外食費は収入の5・1%だった。
台湾でナンバー1の余暇の過ごし方は「外食」
つまり、台湾人の余暇の過ごし方のベスト3は、以下の通りとのことです。
2位 インターネット
3位 ショッピング
以上のアンケート結果でも明らかなように、台湾での余暇は夜市に象徴されるように食べることが中心となります。
台湾の町を歩いてみれば一目瞭然ですが、レストラン、ローカル食堂、夜市、屋台や出店のオンパレードです。
自分自身を振り返ってみても、台湾に来てから、日帰り旅行で行けるような身近な観光スポットへ行くという名目で…
旅行先で何か美味しいものはないかな、と探してしまっている自分がいます。
それくらい、台湾では食べ物に余暇が割かれていることなのだろうと理解しています。
台湾特有の余暇の過ごし方は?
娯楽になるのかどうか分かりませんが、キリスト教を信じている方であれば日曜礼拝、仏教を信じている方であれば、定期的に法会が行われます
そのため、そのような宗教的な行事に参加される台湾人の方も多くいます。
宗教の存在をあまり信仰深く信じていない日本人には、このような宗教行事への参加を日常的にしている生活実態は、少し不思議に思います。
最近は、台湾の方に宗教について尋ねたりすると、台湾の社会と宗教が日常生活の中に入り込んでいて、密接な関係にあることを実感しています。
写真撮影とか蝦釣りは、台湾らしくて面白いですね。写真撮影というのは、、以下の記事でも少し触れているように、変身写真スタジオなどは台湾らしく面白いです。
結婚をした時に、恒例の行事だということで、妻と一緒にほぼ一日がかりで撮影したのを思い出します。
蝦釣りは、台湾では現在でも所々で見かけますが、日本では気候が適していないのか見かけたことはありませんね。
魚を釣るほうの釣堀りは日本にはありますが、蝦釣りの釣堀のほうが多いというのは台湾独特です。
日本では一般的な飲みニケーション、台湾では?
飲みニケーションという会社文化が浸透していない台湾では、居酒屋もあまり多くはありません。
というよりも、ワタミなどの居酒屋チェーンは台湾に進出してきているのですが、日本の居酒屋の業態から脱皮して、カップルやファミリー層向けに少しお洒落でメニューの価格も高いレストランという業態で営業しているように思います。
以前、台湾人の知人に台湾では飲み会などはないのか聞いてみたところ、特に、日本で行っているような飲み会という形式ではないとのことでした。
それでは、学生の時はどのように友人同士でコミュニケーションをとっているのかと尋ねたところ、みんな学生宿舎などで夜通し、お菓子などを持ち寄って、おしゃべりをするという話を聞いたことを思い出します。
台湾の多くの学生は、日本人のようにお酒を飲んでコミュニケーションをとるというようなことを日常的にはしていないようです。
関連記事:台湾での飲酒の習慣は日本と違う!?台湾人の飲酒率は?
台湾では旅行・観光産業は国策として推進中
やはり、台湾では、食べ物以外の余暇のすごし方を考えてみると、旅行とショッピングだと思います。
台湾では、家族で行ける娯楽が意外にも少ない中で、日本人にとってありがたいのは、温泉です。
日本にも増して意外にも地震が多い(台湾東部)では、多くの温泉があるため、時間とお金に余裕があるときには、家族で温泉めぐりの旅をしてみても、のんびりできて面白そうです。
台湾は国土が狭いために、離島などへの旅行を除けば、多くの場合は日帰り旅行か一泊二日の旅行で十分でしょう。
台湾人の方にとっては、国外への旅行といっても、香港やマカオなどへの旅行は、距離的にも文化的にも国内旅行と何ら変わらないように感じます。
それに加えて、台湾では見たこともない富裕層が日本以上に多くいる反面、多くの台湾人の方は、日本や欧米などの国へ毎年、海外旅行へ行くというほど、時間的な余裕(長期休暇は春節だけ)も金銭的な余裕もないのではないかなと思います。
その他の余暇の過ごし方と台湾での娯楽のまとめ
男性の方であれば、接待などでスナックやクラブなどを利用することもあるでしょう。
KTVといっても、純粋に歌を歌うためのカラオケボックスと女性がお相手してくれるKTVがあるから、事情を知らずに入店するとお財布の中が空になってしまいます。
その他には、映画館で映画鑑賞、野球観戦、などのスポーツ観戦系、あるいはサイクリング、卓球やバドミントンなどのスポーツ実践系の余暇の過ごし方も、最近はちらほら見かけます。
関連記事:台湾で人気のあるスポーツとは?
実は、台湾の方がどのような余暇の過ごし方をしているのかを、あまり把握していませんが…。
例えば、今年の元旦の四連休に台湾の方に何をしていたか聞いたところ、ほとんどの人が家にいた、家でテレビを見ていたり、テレビゲームをしていたなどと言っていました。
台湾に移住して、多くの台湾の方と接してきましたが、娯楽や余暇の過ごし方については、あまり強い印象がないのは、日本ほどには台湾では娯楽が多くないのだと思います。
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