台湾の家庭に必ずある中華調理道具とキッチングッズ

台湾の家庭でのキッチン関連の調理道具について、台湾現地からレポートします。

台湾と日本のキッチン周りで異なっていることと同じことなどにも触れて、両国の台所の比較もしてみます。

台湾移住後、私がはじめて台湾の台所を見た、第一印象は、「デカくて重厚」でした。

日本のキッチン用品が小ぶりだとすれば、台湾のキッチン用品はデカいという印象を受けました。

そんな私の印象を含め、一般的な台湾の中華調理道具について、簡単にご紹介します。

 

日本のキッチン用品の基本セット

日本の台所に不可欠な包丁といえば、万能包丁(三徳包丁)です。さらに、2本加えるとすれば、刺身包丁と出刃包丁ですね。これら三本の包丁をセットにしたものを包丁セットとしていることが多いと思います。日本で暮らしていた時は、これらの3本の包丁が台所にありましたが、使用するのは万能包丁だけというのが現実でした。

また、焼き物をする時などは、台湾人妻が台湾料理をすることが多かったため、中華鍋を主に使っていました。その他は、お玉やヘラ、あるいは、まな板などはごく一般的なキッチン用品を使っていました。つまり、鍋やフライパンは中華鍋を使っていたこと以外は、ごく普通の日本の家庭にある調理道具を使っていたことになります。

 

台湾のキッチン用品の基本

台湾の家庭の台所で殊更存在感を示しているのが、「中華包丁」です。私は、日本ではテレビの料理番組でしか見たことがなかったため、生まれて初めて台湾で中華包丁を見ました。そのため、初めて中華包丁を見た時は、刃先の大きさと厚さに度肝を抜かれました。そして、更に驚いたことは、実際に中華包丁を持ってみると、その重量感に圧倒されました。重い!

その次にキッチンで存在感を示しているのは、中華鍋です。日本にいる時にも、中華鍋を使っていたのですが、その大きさはせいぜい30センチ程度の大きさで、それ程大きなものではありませんでした。ところが、台湾の家庭で使っている中華鍋の大きさは、直径50センチもあるくらいの大型の中華鍋でした。それだけ大きいため、重いだろうと思っていたのですが、製材が鉄ではなくステンレス製のものだったため、思ったよりも重くはなかったです。たぶん、日本では、このような超大型の中華鍋は中華レストランでなければ使わないでしょう。

また、中華鍋を使用する時には、セットで必要となるキッチン用品があります。それは、中華お玉とヘラです。これらも、日本にいた時にはテレビ以外で見たことがなかったため、実際に台湾の家庭にあるものを見た時は、デカイと感じました。大きな中華鍋に大きなお玉とヘラです。炒め物や煮物をする時には必須です。鍋が大きいため、箸や小さなヘラでは全く歯が立ちません。

台湾の台所になくてはならない電化製品は大同電鍋でしょう。詳しくは、下記記事をご参照下さい。
台湾の大同電鍋は万能調理器で料理に便利な必需品

 

台湾では包丁は中華包丁だけしか使わない?

台湾の台所では、中華包丁がその存在感を主張していますが、実際に使ってみると、中華包丁は重くて大きいため、非常に使い難いものです。中華包丁を使う場面は、主に丸一匹の鶏肉を解体する時など、骨ごと肉を切る必要がある時には、上から振り下ろして叩き切るようにして使用します。

一歩間違えると、自分の指を切り落としてしまうことになるため、見ているだけでヒヤヒヤします。遊びでも子供には触らせることは出来ないくらい危険です。その他には、少し力を入れないと切れないような、大きなかぼちゃや冬瓜などを切る時には、とても重宝します。少し力を入れるだけで、ザクザク切れていきます。

実は、台湾人でも中華料理のシェフでもなければ、このような大きくて重い中華包丁は必要な時にしか使っていないようです。つまり、家庭で料理をする時には、力が必要なものをぶった切る時以外は、日本と同じように万能包丁を使って野菜を切ったりします。日本では皮を剥く時には、包丁を使うことが多いと思いますが、(私の知っている限り)台湾人の方は、ピーラーを使っています。

 

中華料理時に台湾の台所では使用していないキッチン用品

中華包丁を使うということになると、まな板も中華まな板を使用するのだろうと思っていました。中華まな板とは、厚さが10センチ以上あり、直径50センチくらいの丸太を切ったような木製のまな板です。ところが、妻の実家では中華まな板は使っていませんでした。ただし、日本の2センチくらいの薄いまな板ではなく、5センチくらいの長方形のまな板でした。さすがに、中華包丁を使うだけあって、まな板の厚さはそこそこ厚くないと使い物になりそうもありません。

その他に意表を付かれたことは、中華料理と言えば、飲茶を思い浮かべる人が多いと思いますが、家庭料理では使用頻度が少なすぎるため(?)台所にはありませんでした。たぶん、物置か倉庫の中にはあるのかもしれませんが・・・。
また、台湾でも最近は安全性の面からオール電化が流行っていますが、妻の実家では従来どおりのガスレンジを使っていました。日本製のかと思ったのですが、ドイツ製のもののようでした。

コメント

  1. Kathy より:

    調理器具の話題からは外れますが、
    日本人のお母さんは和食は元より、洋食も中華も作れて、普通に食卓に出ます。
    一般的な国のお母さんって母国料理しか作れないじゃないですか。
    また、日本のお母さんはキャラ弁やスィーツ作りまでやっちゃいます。
    誇れる日本のお母さんです!

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      そう言われるとそうですね。
      台湾の女性は、中華料理は出来ますが、和食や洋食はあまり作りませんね。
      外食文化が発達しているため(?)、わざわざ弁当を作る習慣もあまりないのでしょうね。

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