台湾の非常勤講師の賃金(時給)についてのご紹介です。
以下の記事は、台湾の大学の兼任教師(非常勤教員)の時給に関する報道の一部抜粋です。
そこで、下記の記事をもとに、台湾の大学の教員の待遇について、少し深掘りして考察してみようと思います。
台湾の非常勤講師の時給に関する報道
以下はたまたま見つけた新聞記事です。
大學兼任教師薪資過低,今在立院引發立委關切。立委李桐豪今在立院教育及文化委員會表示,以一位助理教授授課時薪630元、兼任1門課?周上3小時,?年上課36周只能賺6萬8040元,相當於1個月只能賺5670元;時薪僅575元的講師若?周兼4門課,?月只賺2萬0700元,待遇「比22K還不如」。教育部表示,將持續和人事行政局協商調整教師鐘點費。
依規定,大學教授鐘點費?小時795元,副教授685元,助理教授630元,講師575元;高中教師?小時400元,國中教師360元,國小教師260元。
教育部長?偉寧坦言,若以兼課來維生確實有點困難,教育部將持續和人事行政局討論調整教師鐘點費。(台灣蘋果日報)
上記は、昨年の記事の抜粋ですので、現在どうなっているか分かりませんが、規定が変わっていなければ現在も同じでしょう。
台湾の大学教員の時給
台湾では大学教員の基本的な時給は、教育局の規定で決められているようです。
主な時給を下記にまとめておきます。
- 大学教授の時給 : 795元
- 大学副教授の時給 : 685元
- 大学助理教授の時給: 630元
- 大学講師の時給 : 575元
- 高校教師の時給 : 400元
- 中学校教師の時給 : 360元
- 小学校教師の時給 : 260元
以上の時給規定を少し深く考察してみると、高校と大学講師との金額的な差額(175元/時間)が一番大きいことが分かります。
その次に、大学教授と大学副教授との金額的差額(110元/時間)もかなりの大きさとなっています。
以上のことから推測できることは、高校教員になることはできても大学教員になることは難しいのだろうと予測できます。
また、台湾で大学副教授までは昇進できても大学教授になることは至難の業なのだろうということも予測できます。
以上の規定はあくまで政府が作ったものですので、特に私立大学の場合は、一般企業と同じで個別契約になることも多いでしょうから、それぞれの契約によって金額は異なってくることでしょう。→私立大学も基本的には上記の政府が決定した規定に準じているようです。
ちなみに、台湾では大学に限らず(大学では実費程度は支給あり)一般企業でも同じですが、ほとんどのお勤め先からは交通費などは支給されません。
もちろん、上記の給料から社会保険などの費用が天引きされますので、手取りにしたら更に少なくなるという計算になります。
日本の大学教員の時給
それでは、日本での大学教員の時給はいくらくらいなのでしょうか?
これといった決定的なデータを見つけられなかったのですが、日本の大学の教授から講師までの平均だと思いますが、4,000円程度とのデータが見つかりました。
そのほかのデータからは、おおよそ時給に換算すると、3,500円から6,000円程度だとのネット情報がありました。
もちろん、大学教員の場合は授業のための準備時間が必要となるため、その他の雑務の時間も含めて考えると、時給はもっと低いものとなるのでしょう。
以上のことから考えると、日本の一般企業と台湾の一般企業での年収ベース比較をした場合は、約2.5倍くらいになることを勘案されます。
そうすると、少なくても大学教員の時給は各国年収ベースに比例しているようです。
《追加情報》
勤務している大学からの通達によると非常勤講師の時給(カッコ内は夜間授業)は下記の通りです。(その他の別規定あり)
- 教授 : 925元 (965元)
- 副教授 : 795元 (825元)
- 助理教授: 735元 (775元)
- 講師 : 670元 (715元)
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コメント
台中公園
台中も綺麗な街だと思いますが、気軽な憩いの場としたら、
台中公園ではないでしょうか?
宝覚寺、影化の大仏、東海大学等、色々有りますが、緑が多いですね。
東海大学のチャペルが懐かしいです。是非、もう一度、行ってみたい。
健康に留意して、活動的な60台を迎えたいものです。