台湾の「安親班」とは、日本で言えば幼稚園や小学生向けの塾に相当するアフタースクールのことです。
台湾では、至る所に安親班があり、特に、小学校や幼稚園の近辺ではよく見かけます。
台湾の学習塾を意味する補習班や幼稚園などが安親班を併設してスクール運営していることが多いようです。
そこで、今回は以下のような疑問を持っている方へ向けて、台湾現地の状況を私の経験にもとづいて、詳しく解説します。
- 台湾の学習塾の状況はどんな感じなのか?
- 台湾の公立小学校には学習塾が併設されているの?
- 学校に併設されている学習塾の学費はいくら?
台湾で安親班(学習塾)が多い理由とは?
台湾では多くの子供たちが小学校下校後に安親班に通っているため、放課後には小学校まで安親班を運営している塾側がマイクロバスのようなスクールバスで子供達を迎えに来てくれます。
台湾で安親班が多い最も大きな理由は両親が共働きの家庭が非常に多いためです。つまり、子供を幼稚園や小学校へ迎えに行ったり下校後子供を一人にしておくことができないため、安親班に通わせる家庭が多いというわけです。
多くの安親班では小学校の宿題を見てくれたり、英語の学習をしたりしているようです。超学歴社会である台湾では、幼稚園や小学生の頃から英語を学ぶことも珍しくはありません。
公立小学校の授業スケジュールと学校併設の安親班とは?
台湾の公立学校に附属している放課後の安親班(課後照顧)のご紹介です。台湾の公立小学校で、低学年(1年生と2年生)の授業は、基本的に12:30までです。ただし、1週間に1度だけ16:00まで授業が実施されています。そのため、放課後は毎日お昼過ぎに親が学校までお迎えに行くことになります。
ところが、両親が共働きの場合などは、おじいちゃんやおばあちゃんにお迎えや子供の世話を頼むことになりますが、おじいちゃんやおばあちゃんも働いているなどの場合は困ります。
このような場合のために、日本で言う学童保育あるいは放課後児童クラブのような子供向け教育サービスがあります。このようなサービスは、台湾では「安親班」と呼ばれたり、補習班と呼ばれたりしていますが、民間のサービス提供業者は、質の高い教育サービスを売りに営業しているところも多くあります。
一般的な民間の安親班の1ヶ月の学費はいくら?
それでは、このような公立小学校の安親班の1ヶ月の学費などはいくらくらいなのか?
一般的に、私立つまり民間業者の安親班サービスの学費は非常に高くなります。
おおむね、民間業者の安親班の1ヶ月の学費は、5,000元程度で、その他にも特別な活動をした場合はその都度追加費用が掛かります。
この1ヶ月の学費以外にも教材費などが必要であるため、1ヶ月の教育費はかなり高いものになります。このように、台湾人の親は子供達の教育に惜しみなく投資する傾向があります。
公立小学校に併設されている安親班の学費はいくらか?
公立小学校附属の児童クラブの1ヶ月の学費(11月分)は、2,300元でした。この費用は、市政府の法規定によって決まっているとの記載があります。台湾(台中市)での児童クラブの費用の算出方法は、以下の通りです。
16:00以降 30元/時間
つまり、提供されるサービスの時間単位で計算されるため、毎月の通学日数によって1ヶ月の学費は多少前後します。
夕方のお迎えの時間は17:30までと決まっていますので、それ以降のサービスはありません。
公立学校併設の安親班で受けられるサービスとは何か?
それでは、公立学校の安親班ではどんなサービスを受けられるのか?
基本的には、台湾の小学校では日本の小学校と比べて、宿題がたくさん出されます。そのため、児童クラブで宿題の一部を教えてくれるなどのお世話をしてくれます。
その他には、1週間に1回くらいはクラブ活動がある場合があり、野球、バスケットボール、卓球などの球技や武道やダンスなどもあります。このクラブ活動は、自由参加ですが子供を参加させるためには別途費用が掛かります。
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