日本の国民健康保険に相当する制度が台湾にもあり、台湾の場合は「全民健康保険」と呼ばれています。この制度は、日本の国民健康保険とほとんど同じです。
この記事の目次
台湾の全民健康保険制度
つまり、台湾でも国民皆保険制度を採っているため、ほとんどの台湾人は全民健康保険に加入します。
そして、法律に基づき所得によって決められた保険料を2ヶ月毎に支払います。
健康保険が適用される治療については自己負担が非常に軽くなります。全民健康保険の適用される受診料や薬剤費については、下記の記事を参照にしてください。
台湾の中医クリニックで診察してもらった結果|診察費明細も公開
日本でも外国人が国民健康保険を利用できるのと同様に、台湾でも外国人が全民健康保険に加入できる仕組みになっています。
それと同時に、半強制加入になっています。この保険制度では、全民健康保険法という法律が適用されます。
台湾の全民健康保険への外国人の加入条件
台湾での滞在が下記の条件に当てはまった場合は加入が可能となります。
居留証の交付から、台湾滞在が満6か月(台湾での滞在が連続6か月または1回の出国が30日に満たず、実際の居住期間から出国日数を差し引いた日数が6か月)の日より全民健保に加入します。
そのため、6ヶ月以上、台湾に滞在して、語学留学やワーキングホリデーで、台湾に1年間滞在する予定の方も対象になるのでしょう。
台湾に滞在して6ヶ月以上経過すると7ヶ月目か8ヶ月目頃に加入手続きの案内が届きます。
台湾の健康保険証
下の画像は台湾の全民健康保険のプラスチックのICカード(写真付き)
月額健保費用
毎月の全民健康保険の健康保険費は1人750元程度です。
実際には、この毎月の保険料は所得により4.25%分、あるいは自営業の場合は、また別の計算で決定されます。
1カ月当たり750元という健保費は台湾の平均年収から考えて、それ相応か少し高めかもしれません。
一方、安い医療サービスを提供するような仕組みになっているのでしょう。
健保費の支払方法
コンビニや金融機関などで支払います
受診時の自己負担金
受診時の自己負担金についてのポイントは下記の通りです。
- 大病院から診所(クリニック)まで病院の規模により負担金が異なります
- 病院の規模が大きいほど負担金は高くなります
- 急診の場合は更に高くなります
- 台湾では中医が認められているため、漢方でも保険適用の範囲です
- 外来診療の場合 100~360元
- 急診の場合 100~450元
- 歯科診療の場合 一律100元
- 漢方診療の場合 一律100元
下記記事で実際に歯科クリニックで受診時の領収書が見られます。
薬剤費の自己負担金
医師からの診療後、処方箋がある薬に関しては自己負担金0~200元のみです。
台湾で病気になった場合はクリニックで受診して薬を出してもらうだけであれば、150元~200元程度で済みます。
病院・クリニック側が、どれくらい診療報酬を受け取っているのか分かりませんが、患者の自己負担額は随分安い費用で医療サービスを受けられます。
台湾の場合は初診や再診にかかわらず、150元のみで済みます。
歯医クリニックで歯科治療を受診した場合も一般的には150元のみです。
薬の種類と量によっては、自己負担額が0~200元程度になります。