パイナップルケーキと言うと、台湾のお土産として、とっても有名ですね。
台湾旅行へ行った方であれば、一度はお土産として買ったことがあるのではないでしょうか?
あるいは、台湾旅行へ行った方から、お土産として贈られたことがあるのではないでしょうか?
今回は、パイナップルケーキの本当の姿に切り込んでみようと思います。
ここに注目
- パイナップルケーキとは、どんな食べ物なのか?
- パイナップルケーキの種類は、どんなものがあるのか?
- パイナップルケーキの材料は、何からできているのか?
- 鳳梨酥と土鳳梨酥の違いは?
- 2種類のパイナップルケーキを食べ比べた結果は?
以下では、台湾のパイナップルケーキの闇に迫るべく、身体を張って、上記の謎明かしをしてみようと思います。
パイナップルケーキとはどんな食べ物なのか?
すでに、パイナップルケーキを食べたことがある方は、知っているよ、という方もいるかもしれません。
パイナップルケーキはいつから作られ始めたのか?
台湾のパイナップルケーキは、いつから作られ始めたのでしょうか?
その答えは、今回、買ってきたパイナップルケーキのパッケージに書かれていました。
「100年間受け継がれてきた本物の台湾の味!」
本当かなと半信半疑のまま、台湾のいろいろなサイトを検索してみました。
やはり、100年位前から台湾ではパイナップルケーキ(鳳梨酥)が作られてきたとありました。
パイナップルケーキは、どんなものなのか?
パイナップルケーキとはパイナップルジャムを小麦粉、卵、バターなどで包み込み、焼いた、台湾伝統のお菓子です。
私が今まで食べてきたパイナップルケーキの大きさは、大体4cm~5cm程度の大きさで、手に取ってみると、一般的なクッキーとは違い、ズシリッと重い感じを受けました。
ちょっとお腹に重い、甘い餡がたっぷりと入っている中華クッキーのようなものだというのが私の印象です。
パイナップルケーキのカロリーは何kcal?
それでは、パイナップルケーキのカロリーはどれくらいなのか?
こちらも、パッケージに書かれている情報を掲載してみましょう。
パイナップルケーキ①の場合
- 100g : 457kcal
- 25g/個: 114kcal
パイナップルケーキ②の場合
- 100g : 427kcal
- 23g/個: 98kcal
以上より、パイナップルケーキの1個当たりのカロリーは約100kcalだということが分かりますね。
パイナップルケーキの賞味期限はどれくらい?
お土産などでパイナップルケーキを考えている方は、賞味期限が気になりますね。
私が購入してきたパイナップルケーキは1個づつビニールパックで包装されているものでした。
そして、パッケージに記載のある賞味期限を確認すると、それぞれ下記の通りでした。
- 製造日期(2018-03-08)賞味日期(2018-11-02)→ 賞味期限(約8ヶ月)
- 製造日期(2018-06-07)賞味日期(2019-06-06)→ 賞味期限(1年間)
パイナップルケーキの種類は、どんなものがあるのか?
実はパイナップルケーキには大きく分けると2種類のものがあります。
- 土鳳梨酥
- 鳳梨酥
上記のように、「土」が付いているパイナップルケーキと付いていないパイナップルケーキがあります。
土が付いていると聞くと、何だか採り立て新鮮な野菜を思い浮かべてしまいますね。
実は、土は「土着の」あるいは「土地の」という意味が含まれています。
つまり、「台湾の」もの、「本物の」というニュアンスで使われることがあります。
また、鳳梨酥の「酥」という文字は、元来は別の意味ですが、バタークッキーのサクサクとした食感を示しています。
つまり、パイナップルクッキーと言ってもいいのですが、なぜか日本語ではパイナップルケーキと呼ばれています。
そして、パッケージにも「Pineapple Cake」というように表記されています。
話を元に戻すと、土が付いたパイナップルケーキと土が付かないパイナップルケーキの違いは何か?
その違いのヒントとなることは、原材料にあります。
パイナップルケーキの材料は何からできているのか?
パイナップルケーキの原材料は、どのようなものでしょうか?
そこで、今回、私が購入してきた、2種類のパイナップルケーキの原材料を全て書き出してみます。
パイナップルケーキ「土鳳梨酥」の原材料
- 小麦粉
- バター
- 卵
- 砂糖
- ミルクパウダー
- パイナップルジャム(パイナップル、砂糖、クリーム、マルトデキストリン、クエン酸、食塩)
パイナップルケーキ「鳳梨酥」の原材料
- 小麦粉
- 砂糖
- マルトース(麦芽糖)
- 冬瓜
- パイナップル
- 人工バター
- 天然バター
- 卵
- ミルクパウダー
- 香料
- 食塩
- ベータカロチン
土鳳梨酥と鳳梨酥では何が違うのか?
土鳳梨酥と鳳梨酥で異なる主な原材料は、下記の通りです。
- 冬瓜
- 香料
土鳳梨酥には冬瓜と香料が含まれていませんでした。
つまり、土鳳梨酥の餡はパイナップル果実だけで製造されており、鳳梨酥の餡はパイナップルと冬瓜で加工されているということです。
実はこのように、パイナップルケーキの原材料として冬瓜を使うのは、今に始まったことではなく、昔からそのような製造方法として醸成されてきました。
そのため、パイナップルケーキは2種類あり、純粋にパイナップルだけで作られた餡のパイナップルケーキと、冬瓜が使われたパイナップルケーキがあることは台湾人には周知の事実です。
このようなことは、あまり日本では報道されないですし、特に気にすることでもないのかもしれません。
ところが、原料コストという面では、パイナップル果実だけで製造するのと、冬瓜をたくさん混ぜ込んで製造するのでは全く異なります。
スーパーなどの店頭で販売されているパイナップルケーキの値段を見ると2種類のパイナップルケーキの値段は一目瞭然です。
安い値段のパイナップルケーキの原材料を確認すると、100%の確率で冬瓜が使われています。
餡として冬瓜が使われている鳳梨酥には、どれくらいの冬瓜が使われているのか?
ということまでは、パッケージには記載がないため、パイナップルの替わりに、50%分の冬瓜が使われているかもしれませんし、99%分の冬瓜が使われているかもしれません。
とは言っても、冬瓜は体に悪いものではないため、特に気にする必要がないと思えば、特に問題があるわけではありません。
ただし、お土産としてパイナップルケーキを購入する場合は、安い原材料で作られた「鳳梨酥」を高い値段で買わされるのは少し問題でしょう。
そこで、台湾でパイナップル100%の本物のパイナップルケーキを購入する場合は、「土鳳梨酥」とパッケージに表記があるものを選びましょう。
そして、原材料の表記を確認して、「冬瓜」という表記がないことも確認したほうがよいでしょう。
2種類のパイナップルケーキを食べ比べた結果は?
今回、私が食品スーパーで購入してきたパイナップルケーキは、下記の2つです。
土鳳梨酥(100%パイナップル使用のパイナップルケーキ)
- 品名 :土鳳梨酥
- メーカー:康百國際食品
- ブランド:台鳳牌
実際に土鳳梨酥(100%パイナップル使用のパイナップルケーキ)を食べてみると、まず外側のクッキー部分はサクサクッとして食感がよく、美味しいと感じました。
そして、クッキーの中にある餡は上品な甘さで、微かに鳳梨の果肉の食感があり、歯ごたえが良く、パイナップルの餡を食べているという感覚を味わうことが出来ました。
鳳梨酥(冬瓜入りパイナップルケーキ)
- 品名 :鳳梨酥
- メーカー:家会香食品
- ブランド:皇族
鳳梨酥(冬瓜入りパイナップルケーキ)も実際に食べてみました。
こちらも外側のクッキー部分はサクサクしていますが、土鳳梨酥と比べると、クッキーの滑らかさが少しだけ足りない食感を感じました。
そして、クッキーの中身の餡は、上記の土鳳梨酥とは異なり、餡の中の果肉(冬瓜の果肉)の食感はほとんどありませんでした。
敢えて言えば、お饅頭の餡のような食感のように感じました。
まとめ
以上、台湾の二種類のパイナップルケーキを実際に食べてみて、土鳳梨酥(100%パイナップル使用のパイナップルケーキ)と鳳梨酥(冬瓜入りパイナップルケーキ)を比べてみました。
結論としては、どちらもパイナップルケーキの香りは同じような風味がありました。
ただし、どちらのパイナップルケーキも美味しいと思いますが、パイナップルの餡の食感があるかないかの違いが最も大きいように感じました。
冬瓜入りのパイナップルケーキも美味しいことに違いがありませんが、お土産として贈る場合は、少しだけ値段が高くなるかもしれませんが、「土鳳梨酥」をお買い求めになることをおススメします。
パイナップルケーキを購入する場所は、観光者向けのお土産屋でもよいと思いますが、街中の食品スーパーでも買うことは出来ます。
ただし、スーパーで購入する場合は少し値段が安くなりますが、パイナップルケーキのブランドの種類は限られます。
そのため、スーパーで買う場合は自分用の場合に限って、購入するのであれば、全く問題ないでしょう。
関連記事:台湾のお土産ランキングトップ10|台湾在住者が超熱量でオススメ
関連記事:台湾定番のお土産を避けて日本人に喜ばれないお土産を購入
関連記事:台湾のハチミツは龍眼とライチとナツメ|お土産にも最適
関連記事:ノスタルジックな時代を感じる台湾庶民グッズ5選(お土産にも!?)
コメント
ご存知かもしれませんが、先日、名古屋空港で
台湾人の方が超過荷物の件で、揉めて、大騒ぎに
なったそうです。
ご参考に、情報を送付します。
https: //news.ebc.net.tw/news.php?nid=118494
http: //fukunoshiho.com/taiwan-news/
コメントありがとうございます。
はい。
一部の台湾人の一つの特徴かもしれません。
怒り出すと、一方的なわがままな自己主張を感情と一緒にぶつけてきます。
大半の台湾人はあまりこのようなことを起こしませんが、一部の人が…私はこのようなタイプの台湾人を怒り系台湾人と認識しています。
あまり、近寄らないようにしています。
台湾に住むようになった時には、お気を付けください。