台湾産のインドナツメについて台湾現地からレポートします。台湾ではナツメは主に2つの食べ方があり、一つは新鮮な果物として食すこと、もう一つは乾燥ナツメを食材として使用すること。今回は果物としての新鮮なナツメをご紹介します。
台湾フルーツというと南国の夏の果物のイメージが強すぎますね。冬の時期には気候の面でも日本と似ている部分が多いため、この時期の現地のフルーツの種類も日本で食されている果物と同じようなものが店頭に並びます。
その中でも日本の冬の時期には、あまり見慣れないフルーツの一つがナツメです。
台湾産印度ナツメとは?
果物のインドナツメ(棗)は台湾では蜜棗(Mìzǎo)または蜜棗子(Mìzǎo zi)と呼ばれています。
ナツメと聞くとドライフードとしての乾燥ナツメを思い浮かべるかもしれませんね。実際、日本で販売されているナツメのほとんどが乾燥ナツメですからね。
台湾でも乾燥ナツメは漢方食材の一つとして頻繁に使用されています。それと同時に、新鮮な果物として店頭に並んでいることをよく目にします。
大きさは約4cm程度でやや縦長の形状をしており、ちょうどLサイズかLLサイズの大きめの卵のような形をしています。フルーツとして食すものは外皮は緑色で果肉の部分は白色をしています。
果実の中心には、やや大きめの種がありますので、かぶり付いて食べる時には注意しないと歯を痛めてしまいます。
ナツメの旬の時期は? 値段は?
ズバリ、台湾産のナツメの旬の時期は冬です。実際には、暑さが癒えて来る秋頃から店頭には並び始めますが、その時期はまだ値段が高めです。ナツメが店頭に並ぶ時期は大体11月~3月までです。
そして、1月~2月には食品スーパーや果物屋では冬のフルーツの王様であるみかんやオレンジと並んで、主力フルーツの一角をなします。
お値段も、この時期が最も安くなり一袋15個~20個で70元~90元程度で販売されている時もあります。もう少し安く購入したい場合は伝統市場へ行きましょう。一斤単位で買うことが出来ます。
下の画像は一般的な食品スーパーで1月の旬の時期に購入した時の値段です。新鮮なナツメが17個(一袋)で79元でした。
ナツメを実食! その味と食感は?
実際にナツメを食べたことがある方はよく分かるかと思いますが、ナツメの特徴は何よりも食感です。他の果物にはないシャキシャキとした食感がたまりません!
ナツメの美味しい食べ方は水で軽く洗ってから、皮を剥かずにそのままかぶりつきます。皮ごと食べて、シャキシャキ!シャキシャキ!
ナツメの味はほんのりとした甘さと酸味があり、梨の味に最もよく似ています。他の果物と比べるとほとんど味がないと言っても過言ではないくらい「ほのかな味」です。ベタベタとした甘さがあまり好きではない私には最高のフルーツの味です。
新鮮なナツメほど、僅かな渋みと極々僅かな青臭さの風味があり、本来の果物の姿を楽しむことが出来ます。少し時間を置いて熟成させると甘みが増してきますが、シャキシャキ感が少し落ちてしまいます。
ナツメの甘さよりもシャキシャキとした食感を楽しみたい派の私は新鮮なものの方が好きです。甘さも控えめで食感が良いため、3つ4つは簡単に食べられてしまいます。後述するように食べ過ぎには注意。
ナツメには健康増進効果がある? 注意点は?
台湾では乾燥ナツメは漢方食材として多用されています。「ナツメ(紅棗/大棗)は中華料理や薬膳料理の引き立て食材で薬効抜群」でも書きましたが、乾燥ナツメの効果は抜群ですね。
ナツメは水分が多く食物繊維も多いため、便秘・下痢の整腸作用があるとされていますが、フルーツとして生食した場合でも、その効果は期待できるでしょう。また、高血圧の場合にも効能があるとされています。
ナツメを実食してみて気が付いたことですが、ナツメは梨のように水分が多いため、夜間にたくさん食べてしまうと、利尿効果もあるのでしょうか…夜中にトイレが近くなり何度もトイレに行かなければならなくなるので注意しましょう。
台湾でナツメが美味しい時期に旅行を予定されている方は下記記事をご覧ください。
関連記事: 台湾の1月の気温と気候に適した服装
関連記事: 台湾の2月の気温と気候に適した服装