台湾の中華式ファミレスで水餃子・小籠包類の料理の種類と値段は?

台湾のファミリーレストラン(ファミレス)事情について、特に中華式のファミレスの料理の種類とメニュの値段を中心に台湾現地からレポートします。

 

ファミリーレストランとは?

日本ではファミレスと言う言葉は、一般的に使われていますが、実は台湾にはファミレスと言う概念がないように感じます。日本語学科の学生にファミレスと言う言葉を知っているかどうか、聞いてみたところ、どうやら知っている人がいないようでした。

ファミリーレストラン、つまり「family restaurant」の外来語で・・・家族と一緒に・・・と説明したのですが、中国語では「家庭餐廳(庁)」だと言う答えが返ってきました。

実は、ファミレスを具体的に説明しようとしたところ、自分で説明していて、ファミレスの定義のようなものが、あやふやになってしまい上手に説明することができませんでした。そこで、「ファミレス」を改めて調べてみると、定義らしい概念を示してくれているものを見つけました。

  • 客単価=500~2,000円
  • 注文から料理提供までの時間=3分以上
  • 座席数が80席以上

(ウィキペディアより)

上記の各定義を要約すると、客単価が比較的安く、注文後にサーブされるまでの時間が極端に早くなく、店内の客席数は比較的多く広いこと、となりそうです。日本の場合は、サイゼリヤ、びっくりドンキー、バーミヤン、和食さと、などがファミレスの代表例ですね。

 

台湾の外食文化と台湾人の外食習慣

台湾では外食文化が発達しているため、平日に自宅で料理を作る家庭は少ないわけです。そして、外食にも「内用」と「外帯」があり、店内で食事をする(内用)とテイクアウトをする(外帯)があります。台湾では、ほとんどの飲食店やレストランでは、持ち帰りのテイクアウトができます。そして、どういうわけか、台湾人の方はテイクアウトの利用率が非常に多いです。

そのため、ファミレスという考え自体、あまり台湾社会には馴染まない印象が強いです。台湾人の方の行動を観察していると、家族が忙しい平日はテイクアウトを利用して、自宅で食事を簡単に済ませて、週末などの休日に家族全員が揃ってレストランで食事をするという習慣があります。そのため、特に日曜日は、どのレストランも家族連れで混雑しています。

 

台湾のファミレス事情

台湾にも、上記のような日本のファミレスがどんどん新規進出して来ています。そのため、台湾でも気軽に日本のファミレスを利用することが出来てしまいます。メニューの値段は、日本の価格を、概ね台湾元にしている形で、日本と台湾では同じくらいです。物価の違いを考えると、台湾では少し高い価格帯に設定されていることになります。

それでは、外資以外の台湾由来のファミレス的な飲食店はどうでしょうか?
客単価がそこそこお手頃価格で、客席数も比較的多く、ファストフードとは異なる料理を提供してくれるようなレストランは、台湾でも急速に増加しています。

例えば、小籠包を売りにした中華料理、鍋料理、中華料理と西洋料理の折衷の中洋料理、などのファミレスがあります。台湾でも庶民に人気がある下記のような飲食店は、家族連れ向きというよりも、単独や友人同士で利用している人が多いため、台湾の中華ファストフードとも言うべきものでしょう。
台湾で餃子と言えば水餃子か焼餃子か|八方雲集と四海遊龍

 

台湾のファミレス・五花馬水餃館と鍋料理レストランの料理と値段はおいくら?

台湾では人気があり有名なチェーン店の「五花馬水餃館」というファミレスがあります。その店名の通り、水餃子を売りにしたメニューですが、麺類やスープ、台湾料理の惣菜などを提供しています。

例えば、メニューを参考に料理名と値段をいくつか挙げてみましょう。(下記は台中の価格。各都市により値段が変わるようです。)

  • 水餃子(10個)  :60元
  • エビ水餃子(10個):90元
  • 海鮮水餃子(10個):110元
  • 乾麺        :50元
  • 麻醤麺       :60元
  • 酸辣麺                   :65元
  • 牛肉麺       :125元
  • チャーハン     :75元
  • 茹で野菜      :35元
  • 蒸し餃子(8個)     :80元
  • 小籠包(9個)        :95元
  • 葱油餅                   :35元
  • 焼き大根もち          :55元
  • 焼き餃子(5個)     :35元
  • エビシュウマイ(3個):70元
  • 野菜豆腐スープ       :30元
  • 卵スープ      :35元
  • 酸辣スープ             :40元
  • 薬膳豚骨スープ       :110元
  • 肉系惣菜                :60~80元
  • 野菜系惣菜             :40元

上記の通り、最も高い値段の料理でも牛肉麺の125元、つまり450円程度(3.5元/円)です。実は、上記の値段は安く感じるかもしれませんが、同じような料理でローカル食堂の値段と比較すると、(料理の食材や味は異なるかもしれませんが)20~30%程度高めの価格設定になっています。普段、ローカル食堂ばかりで食事をしている私からすると、少し高めの値段だなと感じてしまいます。

その分、このようなファミレスには付加サービスがあります。それは、無料サービスで、しかもお替り自由のモノがあります。このお店では、雑穀・粟の台湾の伝統的なスイーツ(下の画像でコーンスープのようなもの)があり、雑穀お粥のようなものに砂糖をふり掛けて食べます。また、野沢菜・高菜漬けのような漬物系(下の画像で中央の漬物)が食べ放題です。ただし、これは台湾流漬物のため、甘かった(残念!)。(下の画像参照)

小籠包を注文してみました。肉汁がたっぷり入っていてジューシーで美味しかったです。

 

まとめ

台湾の中華料理式ファミレスは、コスパが高く、料理も美味しかったです。中華料理と言っても、水餃子を中心とした香港式中華と言ったほうが正しいかもしれません。このお店では、どの料理を食べても外れはありませんでした。

台湾のローカル食堂と比べて、店内が明るく、清潔で小奇麗なのは、ポイントが高いです。その一方で、家族連れが多いため、お客さんで混雑する時間帯は、騒がしく慌しいです。お客も騒がしく食事をしていますし、店員もバタバタと給仕していますので、あまり落ち着いた雰囲気はありません。

また、夕方などの混雑時には、蒸し物などで時間が掛かる料理は、料理が出されるまでに、かなり待たされることがあります。実際に、夕方に入店したのですが、小籠包が出されるまでに30分以上掛かりました。急いでいる方やお腹がペコペコの時には、お客さんが多い時間帯は、避けたほうが良いかもしれませんね。

 

関連記事:台湾の外食費はいくら?レストランや食堂の種類別値段相場

コメント

タイトルとURLをコピーしました