日本から台湾へ輸出をして、台湾で売りさばけば小銭が稼げるため、小金持ちになることができると考えている方もいるのではないでしょうか?
日本に一時帰国中に恒例となったネットショッピングをして、気が付いた日本と台湾での日本製商品の価格差とビジネスについて思うがまま書き残しておきます。
日本で商品を仕入れる→台湾へ持って行く→台湾で販売する→小金持ちになる
台湾で生活をしていて、日本へ一時帰国をしたりすると、日本での販売価格の方が安い場合も多く、この価格差に目をつけて、台湾現地の需要の目利きができればビジネスになる?
以下では、個人輸入ビジネスの逆バージョンとして、日本から台湾へ輸出することで小銭稼ぎをすることについて、可能性と注意点を個人的な偏見を交えて紹介します。
最初に結論を言ってしまうと、日台輸出ビジネスはハードルが高いが隙間ビジネスとして成り立つ可能性もありそうです。
日本→台湾への輸出ビジネス
最近、日本では中国で商品を仕入れて日本へ輸入して、アマゾンなどのプラットフォームを王図に利用して、小商いビジネスをしている人も多いようですね。
以前は一般企業がそのようなビジネスモデルで売上を上げていましたが、現在はネット通販というプラットフォームが整備されたため、個人レベルでも個人輸入ビジネスが可能になっています。
このような日本への輸入ビジネスではなく、逆バージョンとして、日本で商品を仕入れて、台湾で販売するというビジネスモデルも成り立ちそうな気がしませんか?
簡潔にビジネスモデルを紹介すると、日本で安く商品を仕入れて、台湾で高い値段で販売することで、利幅を確保して小銭を稼ぐということです。
現在流行っている中国から日本へ商品を輸入してアマゾンで売り上げるビジネスと同じことを、日本→台湾に置き換えただけのシンプルなものです。
日台個人輸出ビジネスの可能性
上記のような個人ビジネスの可能性とビジネスとして成り立つ理由を紹介します。
台湾で暮らしていて、日本へ一時帰国すると台湾人に告げると、多くの台湾人からお金を渡されて、あの商品を買ってきて欲しいと頼まれることが多いです。いわゆる代理購入です。
つまり、私が日本へ一時帰国した際に、日本で販売している商品を代理で購入して、台湾に持ち帰ってほしいという依頼です。このような代理購入の依頼はとても多いことに驚かされます。
逆に言うと、台湾人は日本で販売されている商品を知っているけれど、なかなか手に入れられないという現状を映し出しているとも考えられますね。
実際に、代理購入で台湾人に頼まれる商品の日本での販売価格と台湾での販売価格を比べると、2倍から3倍くらい違っており、日本での値段の方が高いことに気付かされます。
一般的には、日本と台湾では台湾の方が物価は安いと思われていますが、家電製品などの一部の商品については台湾ではとても高い値段なのです。
このビジネスモデルが成り立つもう一つの理由は、台湾では日本製品に対する信頼度が非常に高いという事実。
日本で買うよりも2倍~3倍する日本製の商品は、台湾では値段が高いから買う人がいないと思っていたら大間違いで、高い値段の日本製の商品が飛ぶように売れている状況も多いです。
日本と台湾の物価差や所得の違いなどは関係なく、台湾人は日本の高品質で信頼性の高い商品が大好きなのです。
そのため、Made in Japan製品あるいは日本企業のブランドに対して、台湾人は圧倒的な信頼を置いています。
ここまでのところをまとめると、日台個人輸出ビジネスが成り立つ大きな理由は、台湾人からの日本商品の代理購入の依頼が多いことと台湾人の日本製商品あるいは日本ブランドへの信頼度の高さです。
台湾と日本の販売価格の差は?
全くの同一商品が日本と台湾ではいくらでそれぞれ販売されているか?ということを調べたことがあります。
ユニクロは台湾にも進出してきており、現地の台湾人からも人気が高く、一定の信頼と評価を得ています。というより、台湾人にとっては、ユニクロは日本ブランドそのもので、高品質ブランドという認識です。
あるいは、掃除機の世界的トップブランドのダイソンの商品は台湾ではいくらで販売されていると思いますか?台湾と日本ではどちらの方が値段が高いと思いますか?
関連≫≫ 売れ筋No1のダイソン掃除機は台湾でいくら?日本で爆買いする理由
詳しくは上記の記事でまとめていますのでご覧ください。
台湾では日本との税制の違いもあって家電製品は日本寄り高い値段で販売されているの一般的です。
参考≫≫ 台湾の貨物税(物品税)
あるいは、台湾では日本の医薬品は非常に人気があり、風邪薬、胃腸薬、塗り薬、貼り薬など代理購入を頼まれたことは数知れません。
実際に、台湾では製造されていない日本の医薬品の台湾での値段をチェックしてみると、日本の3倍くらいで販売されていることも多いのに驚きです。
そのような価格差の隙間に目を付けた、個人ビジネスをしている台湾人が大量に医薬品を日本から台湾に持ち込む個人貿易商が増えたことが理由か分かりませんが、数年前からは医薬品については台湾への個人輸入は制限されることになりました。
ここまでの話をまとめておくと、家電製品、医薬品、ファッション関連商品などは台湾では人気が高く、価格差も発生しやすいため、ビジネスとして成り立ちやすく、手がけている台湾人も多いということ。
ただし、上記でも述べましたが、ハードルが高くなり理由として、関税や貨物税などの法規制があるため、個人レベルで大きな儲けへ広げるにはやや難しいという面もあります。
デッドストック在庫処分品を台湾へ輸出
そこで、考えられることは日本では人気が下がり売れ残った商品でも台湾であれば売れるかもしれないという発想。
定価の10分の1以下の値段で販売されている商品を一括して、まとめてバルク購入して台湾へ輸出すれば、小さなビジネスができるかもしれません。
と言うのも、多くの台湾人は日本の商品は高品質だと考えている上に、日本の商品であれば少しくらい高い価格であっても、購入するほど消費意欲が高いからです。
上記の記事でも述べていますが、日本の商品を台湾に輸入されると、物によっては人気が高い商品は2倍から3倍の値段で販売されていたりします。
それらの商品の生産国が中国製であっても日本のメーカーが製造して、生産管理をして、品質管理した製品は、やはり品質が高いのです。そのため、台湾では中国製であっても日本メーカーの商品が人気になるわけです。
ただし、デッドストック・在庫処分品は一年に数回しか出ないため、継続的なビジネスには繋がらないという問題もあります。
また、輸入関税や輸送費用などもスモール貿易ビジネスを阻む要因になりそうです。逆に言えば、この辺りの問題をクリアできれば、貿易ビジネスで小金持ちに成れそうな気がします。
在庫処分やデッドストックなどのアウトレット商品をビジネスに繋げていく考え方は、既にアウトレットモールという形でビジネス化されており、台湾でも三井アウトレットパーク台湾林口として実現していますね。
BtoBビジネスに可能性がある?
ここまで、消費者への販売を前提に話をしてきましたが、実は小さく始めて大きな儲けに拡大するには、BtoBビジネスの方が可能性が高いかもしれません。
BtoCビジネスは台湾人であれば誰でもパスポートだけ持っていれば、簡単に真似をすることができてしまいます。
そのため、参入障壁が低い分、同じ商品を扱う競合ライバルがすぐに増えて、供給過多になってしまいます。象徴的な出来事は台湾でチョコレート菓子のブラックサンダーが大人気になった時のように・・・。
個人レベルで完結できる範疇からは逸脱するかもしれませんが、BtoBビジネスであれば、なかなか新規参入者は増えることは考えにくいですね。
そこで、考えられるのが、最終消費者へ販売する商品の輸出入ではなく、台湾企業への商品企画になります。
個人が台湾企業に売り込んでいって、簡単に話を聞いてもらえるのかという疑問はありますが、意外な商品が台湾で需要があるという話が出てこないのは、企業間で話が纏まっているということの裏返しとも考えられます。
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