台湾のりんごは世界各国から輸入|食べ比べてみた結果

台湾の食品スーパーや果物屋で購入できるりんごの原産国は様々です。そこで、台湾の食品スーパーで販売されている世界各国から輸入されているリンゴを食べ比べてみました。

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台湾の果物の種類は豊富だが「りんご」の栽培は?

そもそも、台湾では日本では考えられないくらい果物の種類が豊富です。
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それもそのはず、日本と比べると気候も1年中温暖なため、果物を栽培したことがない素人でも、バナナやパパイヤであれば、苗を植えておくだけで果物を育てることもできてしまいます。
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日本で栽培・収穫でき果物のほとんどは台湾でも栽培できます。例えば、下記のような果物は台湾でも栽培されています。

  • みかん(オレンジ)
  • ぶどう
  • スイカ
  • メロン
  • イチゴ

台湾には、その他にも日本では栽培できないような南国フルーツが豊富です。ところが、台湾では栽培し難い果物があります。それは、「りんご」です。実際には、台湾でも梨山などの山岳地方では栽培されているようですが、市場に出回るほどの収穫量がないため、一般的な食品スーパーの店頭で販売されることはありません。

 

台湾での果物の中でのりんごのポジションは?

日本では、りんごと言えばみかんと並んで果物の王道とも言える存在ですね。台湾でも、りんごは、子供も大人もみんな大好きな果物の一つです。しかも、1年を通して、食品スーパーか果物屋さんへ行けば購入できます。

台湾でもりんごは皮を剥いてそのまま食べることが最も多いですが、ドリンクスタンドなどでりんごジュースやりんごとその他の果物をミックスさせたジュースなどが台湾では人気があります。

 

台湾で食されているリンゴの産地はどこ?

日本で、りんごの産地と旬の時期はと言えば、比較的寒い地域の青森県や長野県などで、週の時期は秋から冬あるいは春頃くらいまでですね。そうであるにも関わらず、台湾では1年中りんごを食べることができるのは、世界各国から輸入しているからに他ありません。台湾の市場に出回っているリンゴのほぼ100%は外国産です。

それでは、台湾で販売されているリンゴはどの国から輸入されているのでしょうか?私の知る限り、比較的大きな食品スーパーや果物屋さんで販売されているリンゴの産地は下記の通りです。

  • 日本
  • 韓国
  • ニュージーランド
  • アメリカ
  • チリ
  • 南アフリカ

時期にもよりますが、私がよく目にするリンゴの原産国は、ニュージーランド、チリ、アメリカです。特に、ニュージーランドとチリのリンゴは比較的価格も安いです。一方、台湾では日本のりんご(特に青森産)は人気がありますが、他国産のりんごと比較すると値段が高すぎて庶民が気軽に食べられるレベルではありません。

そのため、多くの台湾人はニュージランド産、チリ産、南アフリカ産のりんごを買っていきます。また、韓国産のりんごも日本産のりんご同様に、台湾でも販売されていますが、日本産と同じくらい価格が高く設定されています。

 

食品スーパーで販売されているリンゴを食べ比べてみた結果

今回購入してきたリンゴの原産地と品種および値段

・ニュージーランド/ふじ/19元
・チリ      /ふじ/13元
・南アフリカ   /ふじ/10元
・アメリカ    /五爪/16元
※五爪=レッドデリシャス

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チリ産ふじ(左上)・ニュージランド産ふじ(右上)
南ア産ふじ(左下)・米国産レッドデリシャス(右下)

基本的に、値段はリンゴの大きさと品種や新鮮さにより決められているようです。今回は、米国産のレッドデリシャスが特売品として少し安くなっていました。その他にも、青リンゴも販売されていましたが、あまり美味しそうではなかったため、買うのを止めておきました。やはり、食感のシャキシャキ感と甘みや酸味のバランスがよい、ふじリンゴが台湾でも最も人気があるようです。

ニュージランド産のふじリンゴの価格(1個)
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チリ産のふじリンゴの価格(4個)
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南ア産のふじリンゴ(1個)と米国産のレッドデリシャス(1個)の価格
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台湾で世界各国から輸入されたリンゴを食べてみた感想まとめ

ニュージランド産のふじリンゴ

今回食べてみたふじリンゴの中では、大きさは最も大きく、食感も日本のふじリンゴと同じく、シャキシャキ感があり、味も日本のものと同じくらい、甘みと酸味のバランスがよかったです。今回食べてみたリンゴの中では、値段が最も高かったのですが、それでも19元ですので現在の為替では約70円程度と日本のリンゴと比較すると安いですね。品質と価格を考慮してもコスパはまずまずと言ったところでした。

チリ産ふじリンゴ

次に、チリ産のふじリンゴですが、ニュージーランド産ふじと比較すると、大きさが少しだけ一回り小さいです。それでは、味はと言うと、ニュージーランド産と比べても遜色はなく、食感および甘さと酸味のバランスは抜群です。ニュージランド産のものと比較すると少しだけ、甘みが強いように感じました。価格も1個13元ですので、日本円では45円程度ですので、コスパも抜群です。この時期に台湾で食べるリンゴとしては品質と価格を考えると私の中ではNo.1です。
※実は、チリ産ふじリンゴも10元/個のものもありますが、大きさがかなり小ぶりです。

南アフリカ産ふじリンゴ

今回初めて、南アフリカ産ふじリンゴを購入してみました。値段は最も安く、外観も上記のチリ産ふじ(10元/個)と同様に直径6~7センチ程度とかなり小さいです。外観も下記のとおり、赤っぽくなく、中途半端な時期にもぎ取られた感があります。

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それでは、食べた感想ですが、食感は美味しいピークを過ぎているのか、ふじリンゴ特有のシャキシャキ感が薄く、味も甘みと酸味が少し薄く感じました。たまたま、外れリンゴを選んでしまっただけかもしれませんが、その他のリンゴと比べると値段は安いもののコスパがいいとは感じませんでした。

米国産レッドデリシャス

アメリカ産のレッドデリシャスという品種についてですが、日本でも販売されていますので、言うまでもないかもしれませんが、ふじリンゴと比べると、ふじリンゴ特有のシャキシャキした食感がありません。外観は色も形もよいのですが、ふじリンゴの味や食感に慣れている日本人にとっては、何か物足りなさを感じます。味は、まずまずでしたが、私はどちらかと言うと酸味のある味が好きなので物足りなさを感じたのかもしれませんね。この手の食感や味が好きな方にとっては、16元/個という値段は日本円で55円程度ですので安く感じるかもしれません。

 

TPP解禁で外国産りんごが日本に流入したら・・・

最後に、日本では外国産のふじリンゴは食品スーパーではほとんど見たことがありませんでした。日本のリンゴの国内農業を守るために輸入や関税などで規制をしているのかもしれません。

TPP協定で外国産ふじリンゴについても関税が撤廃されて輸入解禁された場合は、素人的には品質も日本のリンゴと遜色ないものと価格競争をすることになるかもしれません。そうなると、少なからず、日本のリンゴ農家も影響を受けることになるかもしれませんね。

コメント

  1. 通りすがり より:

    初めまして
    私も台北在住なので、
    (確かに最近は台湾の他の地方に行きたいと思います。コスパが良くない)
    他の記事も楽しませて頂きました。

    アルアルに共感できたり、
    新しい情報が知ることが出来たりと、
    大変勉強になりました。

    大潤發は規模も大きく、値段も安いので私も良く行きます。

    農作物の輸入は国の食料政策(生命)や
    個人の食料教育に直結するので重要課題ですね。
    誰もがこれを他の貿易品目と同様にビジネスで考えて
    軽く見てしまっているのが残念でなりません。

    台北もここ数年で
    りんごやキウイなどは外国産の安いものが入ったんですが
    おかげで台湾のバーラーとかの果物が
    ここ2、3年で1.5倍から倍近く
    値上がりしてしまいました。

    そりゃ大規模農業の安価な果物の前には
    農家も太刀打ちはできないわけで
    彼らもかなり大変だとは思います。

    消費者としては、良いんでしょうけど
    長期で見ると農家の所得補償(結局国民が負担)や
    国内農業の衰退、食糧問題につながるので
    楽観視は出来ないと思います。

    なによりこの問題は日本も共通しますからね。

    ホームページ全体の話になりますが
    内容も良かったですし、
    ホームページの作りも
    見出しが分かりやすかったり
    冒頭部で全体像がつかみやすかったりで
    良かったと思います。

    長々失礼したしました。
    ありがとうございました。

    • いいぞっ より:

      コメントありがとうございます。
      芭樂(グァバ)・・・確かに最近は値段が高くなりましたね。
      グァバに限らず、果物の値段が高くなり、場合によっては日本よりも高いこともあります。
      先日、一時帰国したのですが、日本の方がみかんの値段は安いようにも感じました。
      特に、台北の家賃をはじめとした物価は高いと聞いていますので、台北在住の方は大変ですね。
      私の住んでいる台中でさえ、最近の物価の上昇傾向をヒシヒシと感じています。

      ウェブサイトの話・・・ありがとうございます。
      今後とも当ブログをよろしくお願いします。

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