台湾に旅行をした際に、中国医学クリニックで診察を受ける時の方法についてのレポートです。台湾では中医はホームドクター的な位置付けのため、街の至るところで「中醫診所」の看板を見かけることが出来ます。
台湾に来て初めて中医で診断してもらうまでは、あまり信用していなかった私ですが、今では風邪などのちょっとした身体の不調の時には、迷わず中医で診てもらうことにしています。
台湾での初めての中医体験と台湾での中医の位置付け
台湾移住以降、数え切れないほど中医のお世話になっています。今までの記事を読み直してみると、中医での体験に関しては、もう言い尽くした感がありますので、下記に記事を挙げておきますので、ご覧ください。
台湾の中医クリニックで診察してもらった結果|診察費明細も公開
中医で診察してもらうためのバイブル(簡易版)
台湾でも日本と同様にクリニックで診察を受ける場合は下記のような流れになります。
- 受付で名前などを記入する
- 先払いで診察料を支払う
- 待合室で自分の順番が来るまで待つ
- 診察室へ行く
- 薬を受け取る(不足料金を支払う)
まず、受付で問診票に名前などを記入する必要がありますが、台湾旅行中の方の場合は台湾の全民健康保険カードがないため、外国人で旅行中だということを告げなければなりません。
「我是外國人,沒有健保卡。」
また、台湾のクリニックで診察を受ける場合は、診察を受ける前の受付時に診察料を支払います。多くの場合は、先払いで100元か150元程度支払うことになります。その後、診察を終えて薬を受け取る際に料金が足らない場合は不足分を支払います。
一般的なクリニックでは待合室は受付前のスペースに椅子が並んでいるだけです。人気のある中医クリニックの場合は、待合室ではスペースが足らずにクリニックの外で待っている場合もあります。多くのクリニックでは、モニターで自分が何番目なのか分かるようになっています。そのため、自分の順番が来たら、診察室へ入っていけばよいでしょう。診察室に入ったら軽くあいさつでもしましょう。
「你好!」
患者の混雑状況により、中薬の準備が出来るまで5分から30分くらい待つ場合もあります。薬の飲み方は、日本とほとんど同じで、1日食後に3回分を5日分くらい処方してもらうことが多いです。
中国語が出来なくても筆談で診察してもらえばOK
もし、台湾旅行中に風邪や腹痛などのちょっとした病気になってしまったら、下記のような中国語を紙に書いて医師に渡せばスムーズに診察が進みます。
生病(shēngbìng) 病気になる
症状(zhèngzhuàng) 症状
發炎(fāyán) 炎症を起こす發燒(fāshāo) 発熱
頭疼(tóuténg) 頭痛
頭暈(tóuyūn) めまい
發冷(fālěng) 悪寒咳嗽(késòu) 咳
打噴嚏(dǎ pēntì) くしゃみ
流鼻涕(liú bítì) 鼻水
鼻塞(bísāi) 鼻づまり
喉嚨痛(hóulóng tòng) のどの痛み肚子疼(dùzi téng) 腹痛
拉肚子/腹瀉(lā dùzi/ fùxiè) 下痢
便秘(biànmì) 便秘
噁心(ěxīn) 吐き気
嘔吐(ǒutù) 嘔吐肌肉酸痛(jīròu suāntòng) 筋肉痛
關節酸痛(guānjié suāntòng) 関節痛貧血(pínxuè) 貧血
發癢(fāyǎng) かゆみ
浮腫(fúzhǒng) むくみ受傷(shòushāng) 負傷する
骨折(gǔzhé) 骨折
擦傷(cāshāng) 擦り傷
扭傷(niǔshāng) ねんざ
燙傷(tàngshāng) やけど
上記のような中国語を記入したメモを渡せば、医師は理解してくれるでしょう。
中医の場合は下記のような問診と診察をされることが多いです。
- 脈診(手首の脈を診る)
- 喉と舌を診る
- いつから発症したか
- よく寝られるか
- 食欲はあるか
日本では中医師のライセンスは認められていないため、本場の中医学を日本では滅多に受診できません。今後は日本から台湾への医療ツーリズムの可能性があるとすれば、中医学や漢方薬の処方が注目されることもあるかもしれませんね。
一般的に、台湾での受診料は健保カードがなくても、実費で400元から500元程度でしょう。旅行中に体調を崩してしまった場合は、気軽に中医クリニックを受診してみてはいかがでしょうか。
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