台湾の魚料理と台湾で初めて知った、黄魚や呉郭魚などの種類の魚についてのレポートです。台湾料理と言えば、肉料理やエビや貝類などの海鮮を使った料理が多いですが、現地では魚料理もよく食べられています。そこで今回は、庶民目線での台湾の魚料理について、台湾現地から魚に関することを簡単にご紹介します。
台湾の海鮮料理と言えば何を思い浮かべますか?
- エビチリ
- アワビ料理
- フカひれスープ
- 牡蠣オムレツ(蚵仔煎:オアチェン)
上記のような料理は、実際には大きな意味での中華料理に分類されるもので、台湾料理とは言わないかもしれません。それにしても、なかなか魚が出てきませんね。
実際には、台湾のローカル食堂などに行くと、上記のようなアワビやフカひれのような高級食材を使った料理を見たことはなく、大衆魚を使った魚料理の方が圧倒的に多いです。
台湾料理でよく使われる魚の種類は?
それでは、私が台湾の街角でよく見かける魚料理についてご紹介します。
ローカル食堂や食品スーパーでよく見かける、魚の種類は下記のようなものです。
- 秋刀魚(さんま)
- 鯖(さば)
- 鯛(たい)
- カレイ
- メバル
- ボラ
- イワシ(煮干し)
いろいろ挙げてみましたが、実際にはローカル食堂でよく見かける魚の食材は、サンマとサバがツートップです。なぜ、台湾での魚料理の食材としてサンマとサバが多いのか?
その理由は、食品スーパーに行った時に分かりました。スーパーで販売されている魚の中でも、サンマとサバの価格が圧倒的に安いのです。その他の魚の価格は、だいたい日本と同じくらいです。
例えば、サンマは3匹30元(100円強)くらいで販売されています。つまり、一匹あたり10元という安さです。食品スーパーで消費者価格でこれだけ安ければ、卸価格や業者価格では、更に安く仕入れることが出来ることでしょう。
台湾の魚料理の特徴は?
台湾では魚料理に限らず、食材に一度火を通してから料理を始めるのが一般的です。炒めたり煮たりする場合でも、食材を一度油で素揚げしてから炒めたりします。
魚の場合はこのような前処理をすることで、食材の本来の旨みを閉じ込めるだけではなく、魚特有の臭いを消すことも出来るのでしょう。
と言うわけで、またしても台湾料理では油が出てきます。例えば、サンマやサバも日本のように塩焼きなどはありません。そもそも、台湾のガスレンジには魚焼き用のガスレンジがありません。
そのため、油で揚げたりフライパンに油を引いてから焼くことになります。台湾のローカル食堂や弁当屋では、サンマは丸ごと、サバは半身を油で揚げてフライにすることが多いです。
そして、日本ではあまり見かけない、このような魚丸ごとフライ料理に胡椒をふり掛けて食べるのが台湾流の魚の庶民料理です。これが以外にも美味しいです。油で揚げているため、毎日食べるとクドクなりますが・・・。
台湾では黄魚と呼ばれる珍しい魚がよく食されている
日本ではほとんど見かけない、台湾では「黄魚」という魚の種類があります。この魚の特徴は、外見はお腹なの部分が少し黄色っぽいのが特徴です。そして、魚の身は淡白な白身ですが味は脂が乗ってなかなか美味しいです。
台湾料理では、大きな黄魚は煮物として使われることが多いようです。小さい黄魚はフライにしているのをよく目にします。
私は、この魚を初めて見た時、淡水魚かなと思ったのですが、実際には海水魚のようです。台湾のお祝いの席や年菜(お節料理)では大きな黄魚がよく召されています。
そして、この魚は台湾のどの食品スーパーでも、ほぼ必ず販売されています。たぶん、台湾では誰にでも、よく知られており人気がある魚の種類なのでしょう。
日本語ではどのように呼んでいるのかと調べてみると「イシモチ」とのことでしたが、日本のイシモチはあまり大きくないですので、イシモチが大きくなると黄魚になるのでしょうか。そう考えると台湾では出世魚として、お祝いやお正月の時に食されるのも頷けます。
台湾でよく食されているそのほかの種類の魚は?
- 呉郭魚(ティラピア):煮付け料理によく用いられる養殖魚
- 虱目魚(サバヒー) :台南名物のお粥のサバヒー粥(虱目魚粥)に用いられる養殖魚
- 飛魚(トビウオ) :干し物として食される。タオ族の伝統行事・飛魚祭が有名
上記のうち、サバヒーは日本ではあまり知られていない魚かもしれませんね。台南発祥の際かな料理としてサバヒー粥やサバヒースープとしてよく知られています。
また、ティラピアという魚は台湾では呉郭魚と呼ばれており、食品スーパーに行けば、必ず店頭に並んでいるくらい有名な魚です。呉さんと郭さんという方が台湾で最初に養殖に成功したことから名付けられたとされています。
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コメント
お世話になります。
いつも楽しい記事を有難うございます。
最近、フィリップスのノンフライヤーを買ったのですが、
とにかく、香ばしく焼けます。特にから揚げが上手く仕上がります。
魚も綺麗に焼けます。塩を振るか、塩+小麦粉をまぶして、
綺麗に香ばしく焼けて、台湾で生活する際は、持っていこうと
思っています。
今日、もう一度、桃園→沖縄 往復、桃園→東京でで検索してみました。
税込み込みで沖縄が4600元、東京が7600元でした。
トランスアジア航空で、繁体字にして、桃園発を検索掛けました。
別に言語は日本語でも大丈夫かもしれません。
3か月ごとのロングステイには、向いているかなと思いました。
また、沖縄に行きたい在台 日本人にも良いかもしれません。
コメントありがとうございます。
3ヶ月毎のビザランでの長期滞在をする場合は、厳密に言うと居留証がないため、台湾入国時に復路のチケットが必要になるかもしれません。今までに台湾入国時には確認されたことはありませんが、日本出国時に毎回確認されます。
居留証があれば、台湾発便もチケットが安ければ便利かもしれませんね。3ヶ月毎のビザランの場合は、FIXかOPENチケットになるのでしょうね。
台湾⇔沖縄の往復ビザランの場合は、沖縄では1週間単位のアパートメントやAirbnbを利用すれば、比較的滞在費用が抑えられそうです。
お世話になります。
lccを領して、台湾に行こうとした際、
片道だったため、そのLCCのカウンターで、あわてて
復路分を買った話を聞いた事があります。
以下の対応が考えられます。
①台湾を出国する際、さらに3か月後の台湾発のチケットも買い、
Eチケット控えを持っておく。6月1日 台湾→日本6/5戻り。
6/5戻る際、9/1発台湾発日本行のチケットを持っておく。
②日本発の3ヵ月有効のチケット、若しくはLCCで片道づつ購入し、
3か月後の台湾発のチケットを持っておく。
但し、復興航空の値段を見ると、食事付、荷物付、時間帯も良いので、
これで常に3ヵ月ごとに日本に帰り、孫の顔を見ようかと思っています。
特に沖縄往復の4500元は安いですね。行ってみたいです。
1年間の大半を台湾で暮らす場合は、最初の日本→台湾のチケットは片道が理想です。
3ヶ月有効のチケットは少し価格が高くなることが考えられます。
そのため、往復の格安チケットを購入して、復路便を捨てるという裏技もあります。
それか、LCCの片道チケットの復路便を予約しておいて、キャンセルまたは復路便が変更できるチケットを持って台湾に入国するという方法もあります。
そうすれば、その後、台湾発便往復チケットで日本でのショートステイが可能になりますね。