外国語教師をして分かった!語学習得の為に必要な2つの重要なこと

外国語を効率よく習得するために最も重要なことは何か?

というテーマについて、台湾移住後に常に向き合ってきました。

私は台湾に来た直後は、全く中国語が分からなかったため、外国語である中国語を出来るだけ効率よく習得しようと思い、どうしたら中国語を早く確実に身に付けられるかを考えてきました。

ところが、自問自答した結果、そのヒントになる要素は意外なことだということに気付きました。今回は外国語習得に最も重要な2つの要素について、台湾現地からレポートします。

 

日本語教師の視点から外国語学習を考える

私は現在でも中国語がそれ程出来るわけではないため、ニュースを聞いたりYouTubeを見たりして独学で学習をしています。

一方で、日本語教師として外国語である日本語を台湾の学生に教える立場でもあります。

外国語を教える立場から、日本語を習得していく学生の姿を観察し、分析していると、彼らの日本語習得能力の速さに驚かされると同時に、残念ながら日本語能力があまり向上しない学生も多く目にしています。

ここに、外国語習得に必要な非常に重要な要素があることに気が付きました。その要素を自分に照らし合わせて考えると、なぜ私の中国語能力があまり効率よく向上しないのかという問題点にも合致するものでした。

 

中国語を学ぶ立場から考えた外国語習得に必要なこと

  • 外国語学習には継続学習が必須
  • 現地でたくさんの友人を作る
  • 学習した単語や表現を忘れないように暗記する
  • 学習した言葉を出来るだけ多く使う
  • 外国語脳を作るために出来るだけ多く聞く
  • ネイティブが話している言葉を真似する

上記は、いずれも外国語学習者であれば知っていて損はないことで、ほとんどの学習者が実施していることです。

それにも関わらず、外国語があまり身に付かないばかりか、途中で外国語学習を諦めてしまうのはなぜでしょうか?

以前にも同じような疑問について、超短期間で超効率的な学習法を考えていました。

≫≫ 中国語を超短期間で習得可能か?超効果的な外国語学習方法は何か?

 

外国語教師という立場から語学習得に重要な要素とは?

台湾人にとっては外国語である日本語を教える外国語教師の視点から、日々の学生たちの学習態度を観察する中で、語学の習得速度が速い学生と、そうではない学生がいることに気が付きました。

そして、日本語習得速度が速い学生を観察してみると、意外な事実に気が付きました。

それは、一言で言えば、性格的なものに依存するかもしれませんが「厚かましさ」という表現が最もしっくりきます。

以前、私は下記のような記事の中で、海外語学留学に失敗しないための注意点をご紹介しました。

≫≫ 台湾への中国語語学留学で失敗しないための7つの注意点

上記の記事の中でも少し触れていますが、「性格があまりにも内向的過ぎる」という点を指摘しています。

それでは、逆に、外交的で社交的な性格の人は外国語習得に有利なのかと聞かれれば、必ずしもそうとは限らないでしょう。

ただし、その他の要素が全く同じ条件であれば、内向的な性格よりも社交的な性格の人の方が有利だと思います。

それでは、「厚かましさ」とは何か?

内向的あるいは外交的という性格的な部分というよりも、分からないことをトコトン分かる人に聞く、聞いても分からなければ自分で調べる。

あるいは、間違えることを恐れないこと。

食事をする時に例えれば、餌を与えられた瞬間にガツガツ食べまくる犬のようなイメージです。

大人が外国語を習得する上で最も障害となる要素の一つは「面子」です。面子を守るために間違えたくないという心情が働きます。そうなっては負けです。

学習能力の高い学生は間違えてもケロッとしています。あるいは、例え間違えても大笑いしておしまいです。

学ぶことに対して貪欲で、間違えることに対して恐怖心を感じずに、外国語を使うことに対して積極的です。

このように、良い意味での「厚かましさ」を持っている学生は1年あるいは2年経過した時には、他の学生とは比べ物にならないくらい語学が向上しています。

 

外国語習得に絶対に必要なもう一つの最重要要素とは?

結論からスバリ言えば、「目的」です。

何のために外国語を習得するのか、この一点に尽きます。

こちらも、台湾で日本語を教えてきた過程で、外国語習得に関して、明確な目的意識を持っている学生と、そうではない学生とでは明らかに習得速度が異なります。

そして、目的もなく何となく学び始めた学生は、半年以内には外国語習得の壁に当たり、学習を諦めてしまいます。

明確な目的があれば、その先には長期的目標、中期的目標、短期的目標が必然的に決まってきます。

その目的とは、学生であれば、大学院への進学や日本への留学、社会人であれば日系企業への就職や日本にいる日本人との交流などというものです。

よくあるパターンでは、最近は日本への旅行が台湾ではブームになっていますが、そのブームに乗る形で、日本語を学習し始めるタイプの方は、多くの場合、半年後くらいには学習を諦めてしまいます。

 

外国語習得に成功か失敗かは学習開始前に決まっている!?

上記で挙げた外国語学習に必要な最も重要な2つの要素は、実際には学習を始める前に決まっていることです。

外国語を習得する必要があるのかどうか、その目的は何か?

そして、何が何でも語学を身に付ける必要があれば、面子や恥ずかしさなどといったことを気にしている場合ではないでしょう。

このことを、自分の中国語学習の今までのプロセスに照らし合わせてみると、見事にピッタリと当てはまっていることに気が付きました。

まるで、数学の計算をする中で公式通りに数字を当てはめてみたら、答えがピッタリ合ったかのように・・・。

台湾移住後の私の中国語習得について、下記の記事にまとめています。

≫≫ 台湾移住後の3年間の中国語習得プロセスと語学習得に必要なこと

上記の記事で比喩的に下記のような表現を使っています。

「戦場に立てば、必要最小限の武器でも、最大の戦績を挙げることが出来る!」

もう少し言葉を付け加えれば、戦場に立った時に初めて敵と向き合って、戦場での目的(外国語習得)を実感したため、その目的に向かって走り始めたのでしょう。

話は変わりますが、外国人との恋愛で外国語が一気に向上するのはなぜだと思いますか?

目的(恋愛が成就すること)がハッキリしており、そのためには周りの状況は関係なく(面子も恥ずかしさも関係なく)厚かましいまでに外国語で相手とのコミュニケーションを取ろうとするからではないでしょうか?

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