語学留学で失敗しないための注意点‐挫折する人の7つの特徴とタイプ

海外で語学留学をする際、失敗してしまうケースを海外在住者の視点でいろいろ考えてみました。外国で語学習得をする場合に、1年あるいは2年間の語学研修期間を無駄にしないための注意点を、失敗する人の特徴やタイプに焦点を当て7つ挙げてみました。

下記の7つの特徴に当てはまってしまった人は、語学留学前には、もう一度語学留学の目的、計画、自分自身を振り返ってみて、しっかりとした覚悟をもって語学留学をすれば、海外での語学留学が充実したものになることでしょう。

下記の注意点のほとんどの項目に該当してしまった人(私のような人…笑)でも、じっくりと腰を据えて粘り強く継続して学習を進めれば、ある程度までは誰でも語学力は身に付くのですから…。

 

外国の現地生活に慣れない

日本人にとって台湾は中国ほど文化や習慣の違いはないものの、初めて台湾を訪れた日本人は遅かれ早かれ文化や習慣の違いに違和感を感じることがあるでしょう。

このような個人的な経験から、海外での生活に慣れるかどうかということは、語学学習にも良い影響を与えると同時に、日常生活に慣れない場合は語学習得に悪影響を及ぼすことが多くあります。

例えば、食文化の違いであったり、衛生面での習慣の違いであったり、国民性の違いによる人間関係の問題(欧米諸国の場合は差別問題など)であったり、言葉の壁が間接的な要因になり、上記のような問題が拡大することもありえます。

語学習得どころか、現地の生活習慣の違いに悩まされていては、語学力の向上は望めません。語学留学前には、ある程度のカルチャーショックなどは予め覚悟しておく必要がありそうです。

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性格があまりにも内向的過ぎる

必ずしも性格が内向的だということが語学習得の障害になるわけではありません。ところが、外交的な性格の人と内向的な性格の人を比較すると、外交的な性格の人の方が語学習得の成長は速い傾向があります。

その理由を一つひとつ挙げる必要はないかもしれませんが、最も大きなことは、人とのコミュニケーションに積極的に関与することが多ければ多いほど、語学の習得は加速度的に速まるという点になります。

また、外交的な性格の人は現地の友人の輪もどんどん広げられるため、現地での人間関係も良い傾向にあり、語学習得には大きなメリットになります。

ところが、内向的な性格の方であっても、語学習得という一つのステージに立っているという意識を持ち、自分を仮想するなどのことが出来れば、内向的な性格であることは、特に大きな問題にはならないでしょう。

 

勉強も努力も大嫌い(学習意欲が極端に低い)

現地に行けば、外国語と接する機会が多くなるため、時間の経過とともに語学力も向上するだろうと妄想することがあるかもしれません。断じて言えることは、そのような軽率な考えの方は、失敗する可能性が高くなります。

実際に、海外で生活していれば、最も使われている言語はその土地の言葉であるため、日本で生活しているよりも外国語に接する機会は多くなるのは事実です。

ところが、子供の言語習得過程と大人の言語習得過程は異なるため、子供が1年足らずで外国語を聞き取り話すことが出来るようになるのに反して、残念ながら大人の場合は、努力に見合った分でしか語学力の向上は見込めません。

そのため、学習することが億劫なタイプや努力をすることが出来ない人は、時間の経過に見合った語学力の向上も見込めないと考えておきましょう。つまり、大人が外国語を習得するためには、学習意欲により、その習得スピードも異なってくることになります。

例えば、「あれ?このような状況では、どのように表現すればいいのか?」などの気付きのセンスを常に磨いておき、その都度、外国語の発音を確認したり、練習したりすることをおススメします。

 

外国では短期間で語学習得出来ると誤解している

学習する言語が話されている国へ行けば、短期間で外国語の習得が出来るなどという幻想を捨てましょう。日本にいても、外国へ行っても、世界のどこにいても、語学習得に必要なプロセスは変わりません。

簡単に、そのプロセスを言うと、コミュニケーションに必要な言葉は「聞いて、覚えて、話す」だけです。その語学習得過程を、如何に効率よく進めるかにより、語学習得の成長曲線は決まってきます。このプロセスを切り取って考えれば、時間に比例する要素は日本にいても外国にいても変わりません。

それでは、語学習得をする場合に海外でのメリットは何でしょうか?
上記「聞いて、覚えて、話す」プロセスの「覚える」過程は日本でも出来ます。インターネットが発達した現代では、「聞く」過程も日本で十分訓練できます。海外で外国語を学習する最大のメリットは、「話す」過程になります。

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つまり、外国で語学学習をする場合でも、意識して「聞く」ことと「覚える」ことの努力は日本で学習する場合と同様に必要になります。海外での語学留学をすれば、短期間で外国語が習得できるというような魔法の杖は存在しないと思います。

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精神的・肉体的な体力が余りにも不足している

語学習得は非常に地味な基本練習や訓練という土台の上に成り立つものです。そのため、単純な作業を継続的に進めていく、精神的な強さが必要になります。また、時には海外でのストレスに耐えうる肉体的な体力も必要になるかもしれません。

語学学習をマラソンに例えれば、継続的に一定のスピードで走り続ける忍耐強さが必要です。そして、時には短期間で、がむしゃらに単語の発音を暗記したり、表現を暗唱したりして、言葉の使い方を覚える突破力も必要になります。これは、ランニングのトレーニングに例えれば、急な坂を一気に上りきるようなイメージです。

あまりにも、飽きっぽい性格の人や継続性の足りない人は語学習得の過程では、苦労する時期が多くなるかもしれません。

 

語学習得を受身の学習だと勘違いしている

例えば、数学や物理学であれば専門的な数式を基に論理的に考える能力が最も重要な要素になります。また、法律学や哲学であっても、文章を論理的に読み解き、論理的に考える能力が必要になります。これらの能力は、いずれも数式や文章を読むことに重点が置かれています。

ところが、外国語の習得は受身の学習ではあまり効率よく身に付けることが出来ません。むしろ、言語脳を活性化し、能動的に・積極的に耳を使い口を動かさなければ、語学習得の成果には結び付かないと言ってよいでしょう。

特に、海外で語学力が停滞期に入り、マンネリ化した時に、自ら新たな一歩を踏み出そうとする意欲がなくなってしまった場合は、語学力の成長曲線は、そこで停滞したままになってしまいます。

 

語学習得が最終目的になってしまっている

台湾をはじめ、海外での語学留学をする場合、最も注意したいことは学習開始前の動機付けにあります。つまり、語学習得の目的は何かという部分は、学習を継続すること、停滞期を突破するため、出来るだけ短期間で効率的な学習をするめるため、など全ての面で重要なファクターになります。

ただ単に、海外で外国語を学ぶことが目的となると、壁にぶつかった時には突破することが出来なくなってしまうかもしれません。語学習得の目的は外国語の習得そのものではなく、別の目的があるはずです。

例えば、より良い就職のため、海外での転職のため、大学進学のためや大学院での研究のため、海外で生活するためなどです。語学留学中は目的を見失わないように計画的に学習を進めたいものです。

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