国父誕辰記念日とは?孫文の誕生日は11月12日

今年で生誕150周年を迎える孫文と彼に関する台湾の記念日に関して台湾現地からレポオートします。

中国大陸の南京で中華民国を建国した孫文が生まれて150年となり、節目の時期となるため台湾各地で様々なイベントが行われるようです。

そのイベントの1つとして、台湾の中央政府は、孫文を象った記念銀貨が発行されます。

そんな孫文について、改めて振り返りながら、台湾の歴史と現在の台湾の社会をご紹介します。

 

sunzhongshan

 

孫文とはどのような人物か?

まず、孫文の名前ですが、日本では彼の名前は「孫文」以外には知られていないですが、台湾や中国大陸では、彼は「孫中山」と呼ばれています。

それだけかと思っていたら、アメリカでは孫逸仙(Sun Yat-sen)を名乗っていたそうです。そして、日本に亡命していた時代があり、そのときの日本名は中山樵(なかやま きこり)と名乗っていたそうです。

また、高野長雄(たかの ながお)という名前を持っていたそうです。もう、こうなるとスパイのようでもあり、暗殺を避けるためとも勘ぐりたくなります。

  1. 1866年11月12日 – 1925年3月12日
  2. 中国の政治家・革命家
  3. 初代中華民国臨時大総統
  4. 中国国民党総理
  5. 辛亥革命を起こした人
  6. 「中国革命の父」
  7. 中華民国では国父(国家の父)と呼ばれる
  8. 中華人民共和国でも近年「国父」と呼ばれる
  9. 中国では孫中山先生と呼ばれている
  10. 現在は100新台湾ドル紙幣に描かれている
    (ウィキペディアより)

 

孫文についての主な肩書きや存在についてのポイントをピックアップしてみました。何となく、どのような人物であったか分かりますね。

 

孫文は医者だった!医者から革命家への道

生粋の政治家だと思いきや、幼少時代は農家の家に生まれハワイに移住した後、香港に移り医者を目指し、マカオでクリニックを開業したそうです。幼少時代から青年時代まででもかなりの波乱万丈の人生だということが感じられます。

医師を目指していたときに革命思想に目覚めた彼は、日清戦争終結後に広州で革命を企てたが密告により失敗した後一時的に日本に亡命しています。

実はその時に、当時国会議員だった中山忠能の邸宅に居住していたそうです。その中山という姓が気に入ったため、自分の名前を自ら中山と名乗るようになったそうです。中山とは日本人から採った名前ということになります。

今では台湾のいたるところで「中山」を目にします。中山大学、中山公園、中山路、中山堂・・・。

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また、孫文は当時、中国大陸に妻がいたにも関わらず、日本人妻となる大月薰と結婚しています。また、浅田春という妾を愛人として常に同伴させていたと言われています。うん、権力を持つタイプの人はこのようなタイプが多いですね。

その後、アメリカやイギリスなど世界中を回り、革命を起こすための活動資金を掻き集めたそうです。その間、アメリカ国籍も取得しています。その後、日本でも活動を続け、留学中だった蒋介石との繋がりも日本だったと言われています。

そして、1911年に辛亥革命が起こると孫文が革命派のリーダーになり、1912年1月1日に中国大陸の南京で、孫文を臨時大総統とする中華民国が建国されるという流れになります。

そのため、現在でも台湾では1月1日は元旦というよりも「開国記念日」と言われることが多いです。

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孫文生誕150周年記念銀貨と生誕記念日

孫文が生まれたのが1866年11月12日ですので、彼が生まれてから今年(2016年)で150年が経過します。節目の年となるため、台湾中央銀行は「建国の父」孫文の生誕150周年記念銀貨を発行することになったようです。

彼を記念する銀貨を3万8000枚限定で発行すると発表しました。価格は1セット1500元で、この記念銀貨の額面価額は100元だそうです。限定販売とはいえ、額面と比べると販売価格は少し高めですね。

孫文の誕生日は11月12日ですが、この日は台湾の国定記念日とはなっていないため、祝日ではありません。日本では過去の天皇陛下の誕生日は何らかの形で祝日になることが多いですね。

ところが、台湾では国父と崇められる人の誕生日でも祝日にはならないのは国の違いなのか、国民党以外の政党を支持する人たちへの配慮なのかもしれません。

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台湾へ11月に旅行を予定している方は、下記記事を参考にしてみてください。

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