台湾で家の中に侵入してくる困った生き物たちとその天敵たち

台湾での生活で自宅に侵入してくる虫やその天敵となる生き物たちを台湾現地からレポートします。

一般的に、台湾は日本と比べて、一年を通して夏の時期が長く温暖ですので、日本の夏の時期に厄介な害虫とも、比較的長い期間お付き合いしていかなくてはいけなくなります。

また、亜熱帯気候ゆえに、日本では見られない生き物たちとも、上手に付き合っていかなければならなくなります。そこで、今回は、主に家の中で格闘することになる害虫を中心に紹介します。

 

日本より蚊が多いのに日本の虫刺され薬を使っている台湾人

先ず真っ先に紹介したい害虫は、日本でもお馴染みの「蚊」です。蚊に刺される被害は日本以上に悩まされることになります。

特に、台湾に来た当初は、外出すれば、どこに行っても蚊に刺されていました。そのため、私は虫刺され薬のウナを持ち歩いていました。

台湾人の方が冗談半分に言っていたことが忘れられないのですが、「台湾の蚊は外国料理が大好きだ!」と的を得たことを言っていました。

正にこの通りで、台湾人の妻と一緒にいても、どういうわけか台湾人の妻は蚊に刺されることはなく、日本から来たばかりの私や子供たちが蚊の襲撃をくらっていました。

冬の時期である12月から2月頃までの期間を除いて、台湾では常に蚊との格闘を強いられているのにもかかわらず、台湾人は日本の虫刺され薬(ウナやムヒ)を使っていて、これらの薬は台湾では人気があります。

 

蚊よりも厄介な蚊の仲間である小黒蚊

また、台湾ではオランダから運ばれてきたと言われている、「小黒蚊(小嘿蚊)」という体長が数ミリの蚊の一種が大発生する時があります。

私の居住している地域では、それ程大発生しませんが、時期と地域によっては大発生する時があります。この小黒蚊に刺されると、皮膚をかきむしりたくなるくらい痒いです。

また、一般的な蚊のように大きくなく、非常に小さいため、ブ~ンという音もなく、痒いと思った時には3~4箇所、立続けに刺されていることが多いです。

皮膚が露出しているところは所構わず刺してくる上、ぼってもぼっても襲撃してくるため、気が狂いそうになります。一つだけ救いなのは、どういうわけか家の中にはあまり侵入してこないことです。

関連記事:台湾移住後の日本人が台湾生活で苦労する4種類の痒い害虫

 

梅雨時の食事はハエとの戦いから始まります

台湾では日本以上にハエが多く、その種類も多い気がします。特に梅雨の時期に、一旦雨が降り止んで、陽が差して温かくなると、とんでもないくらい大発生します。網戸などを使って家の窓や戸を閉め切っていても、人の出入りの時に侵入して来ます。

いつの間にか食事をする時には、ハエが集まってきてしまいます。体長が小さなショウジョウバエも生ゴミを1日くらい家の中に放置しておくだけで、時期によっては大発生してしまいます。

 

羽アリ…もう勘弁して下さい

台湾に来て最も驚いた害虫は、羽アリの大発生です。特に、梅雨時のジメジメした時期には、家の中のライトの光に集まってくるため、ライトを付けて楽しく夕食とはいかなくなることもしばしばありました。

家の中だけではなく、梅雨の時期は、夜になるとコンビニなどの店先のライトの光に羽アリが引き寄せられて、店内にも羽アリが飛びまくっている光景もしばしば目にします。(笑)

最近では、普通のアリが家の中に列を成して大発生しています。最も多い種類のアリは、非常に体長が小さい2ミリくらいのものが、寝室の隅のほうで卵のような白いものを運んで、真っ黒になり大発生して巣を作ろうとしていました。

 

衣類を食い荒らす蛾の幼虫

蓑虫のような袋で全長1.5センチくらいの灰色の物体が壁にぶら下がっていました。

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はじめて見る物体のため、何かの卵かなと思っていたのですが、少しの時間じっと観察していたら、僅かに動いています。そして、この物体の端の方から、偶に僅かな虫の頭のようなものが見え隠れしながら移動しています。

この蓑の中を知りたくなり、開いてみたところ、下の画像のような虫が現れました。体調1cm程度の尺取虫のようなものがモジモジと動いていました。

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調べてみると「衣蛾」と言う蛾の一種だということが分かりました。この蛾はタンスなどに忍び込み衣類を食い荒らす害虫だということも分かり、早速処分しました。

温かい台湾では、いろいろな虫と付き合っていかなければなりませんね。タンスには防虫剤も忘れないようにしないといけません。

 

ゴキブリが寝室にいたら耳を塞ごう(笑)

これだけでは台湾の害虫は止まりません。ゴキブリ!台湾のゴキブリは日本のGと比べると大きく、どこにでも発生します。

私は以前このブログ記事にも書いた通り、なんと耳の中にゴキブリが入り、耳の中をかじられるという生きた心地がしない恐怖体験をしました。

【閲覧注意】耳の中にゴキブリが入りパニックで起こした行動と結末(画像あり)

もうこれ以上、ゴキブリについては語りたくありません。(笑)

ゴキブリを一匹発見したら、即座に対処しましょう。私とゴキブリたちの戦いの結末は下記をご覧ください。

台湾生活で部屋にゴキブリが大発生!1匹いたら100匹いるって本当!?

その他にも、ゲジゲジ虫、ヤスデ、ムカデなどや、彷徨いこんできたバッタやコオロギなども家の中に侵入してくる時があります。

 

クモは害虫それとも益虫?

日本と同様に台湾でも常に家の中にはクモがいます。最も多く見かけるクモはハエトリグモですが、家の隅の方をよく観察してみるとクモの巣があったりするため、その他の種類のクモもいるのでしょう。

日本では家の中でクモを見つけたときには、駆除していましたが、台湾に来てからは、クモを駆除しなくなりました。

よほど大きなクモであれば、気持ちが悪いので外に追い出したりしますが、ハエトリグモのような小さなクモであれば、むしろ家の中に侵入してくる上記のような害虫を食べてくれるため、言わばペットのような扱いをしています。

 

ペットとしてヤモリを放し飼いの台湾!?

日本の家屋では見かけない生き物として、台湾の家の中ではヤモリをよく見かけます。台湾の人たちはヤモリが家の中をうろついていても、特に駆除をしたり外に追い出したりすることはしないようです。

それもそのはず、人間に害を加えることはない上に、家の中に侵入してくる害虫を駆除してくれるため、むしろ、家屋にすむ人間の味方だからでしょう。

ただ一つ困る点があるとすれば、あまり見かけることはないですが糞を撒き散らしているらしいのです。見方を変えれば、ヤモリも家の中で放し飼いにしているペットと思えば、気にすることもないでしょう。特に、梅雨時に大発生する羽アリを狙っているヤモリの光景をよく目にします。

 

台湾で生活していると、日本では考えられないことがよく起こります。その一つが、害虫との付き合い方かもしれません。駆除すべき害虫と家の中で害虫を駆除してくれる生き物(益虫)を見極めて、「郷に入れば郷に従え」的な暮らしが出来るかどうかも台湾で生活していく上で重要な要素になるかもしれません。

 

関連記事:台湾に移住するには? 条件や現地生活の12個の疑問にズバリ回答

コメント

  1. tomo より:

    台湾人気質

    一つは日本人に比べて子供、良く言うと親孝行、家族の絆が強い。
    悪く言えば、自立できていない、親の言うことばかり聞く。

    少し極端な言い方だったかもしれませんが、
    台湾の方の若者の成熟度は低い。良く言えば、素直、
    悪く言えば子供。

    ファッション、行動に見て取れる。
    いいぞさんは如何、思われますか?

    • いいぞっ より:

      毎度コメントありがとうございます。
      面白そうなテーマですね。
      台湾人の親子関係と台湾人気質・・・と言うようなテーマで少し考えてみたいと思います。
      おおむねtomoさんの仰っているように、ほとんどの台湾人の若者は上位の人に従順ですね。
      世代間ギャップも含めて、もう少し深掘りして考えて見ます。

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