日本ではあまり見かけない台湾料理にしかない特有の珍しい食べ物を台湾現地からレポートします。
はじめて台湾を訪れた時には、右を向いても左を向いても珍しい食べ物ばかりでした。
そして、台湾に移住して、台湾の食生活にも、かなり慣れましたが、日本人の目から見て改めて考えてみると、今でも台湾珍味だと思えるような食べ物をいくつか取り上げて見ます。
不味いかそうでないかは、人それぞれだと思いますので、不味いものを取り上げるわけではありませんが、日本人にとって口に合わない、あるいは苦手な食べ物と思われるものをピックアップします。
臭豆腐
臭い豆腐は台湾の名物料理として非常に有名ですね。
台湾に旅行に行けば怖いもの食べたさの気持ちに負けて食べてしまう人が多いのも事実です。
一旦食べると意外と美味しいことに気が付きます。
以前にも記事で書きましたが、臭豆腐には、揚げ豆腐と漬け豆腐があり、油で揚げた臭豆腐は白菜の漬物と一緒に食べるととても美味しいと思います。
ところが、油で揚げてない方の漬け臭豆腐は、かなり臭いが強く、口の中に入れてもかなりきつい臭いが残ります。
とはいっても、味が不味いわけではないですが…。ただ、食べた後でも臭いが口の中に残りますので、カップルの場合は避けたほうがいいのかな?
麻油雞
麻油鶏とは鶏肉を酒や漢方を入れて煮込んだスープです。
まず、お酒の苦手な人は100%食べられない一品です。
私は特にお酒が苦手でもないですが、このスープだけは美味しいと思ったことは一度もありません。
ところが、台湾の方はこのスープを不味いとは思っていないようで、それどころか、女性の体に良いと言われ、出産後の女性が食べる料理としてもよく知られています。
麻油雞が、なぜ不味く感じるのか、独断と偏見で考えてみました。
酒の臭いが強すぎ、漢方の風味も鼻に付くためだと思います。
この料理も八角と同じ理由で、料理として食べるのではなく薬として飲むのであれば、それほど抵抗はないかと思います。
台湾旅行の際には、是非、土産話を作るためにもチャレンジしてみてください。
青汁を飲むように罰ゲームをすると思えば、恐れることはないと思います(笑)。
猪血湯
猪血湯とは「イノシシの血のお湯割り」ではないですよ(笑)。
豚の血で作られた豆腐みたいな食べ物をスープにした料理です。
料理の材料もグロテスクですが、スープの見た目もそこそこレベルが高いです(笑)。
それでは味はというと、直感的には「・・・」となります。
そもそも、台湾のスープ自体、日本人の口には合わないという事情があります。
つまり、台湾のスープは日本人には味が薄く、どのスープを飲んでも味気なく感じます。
そのため、猪血湯を飲んでも、スープ自体の味は美味しいと思うようなものではありません。
豚の血の塊を味わってみても、少し固めの豆腐か寒天のような食感です。
ただし、豚の血を固めた食材だけあって、少しだけ豚の臭みを感じる場合もありますが、特徴的な味があるわけでもなく、コメントし難いというのが本音です。
敢えて、猪血湯という料理が存在することが不思議です。食べなければ食べなくてもいいのに、目の前にあれば食べても害はないという中途半端な存在です。
豬血糕
猪血糕は「イノシシの血で作ったケーキ」ではありませんよ(笑)。
豬血糕とは、モチ米に豚の血を加えて固めた具材です。
お鍋の具材やスープの中に入っていたりします。
わざわざ豚の血で鍋の具材を作らなくてもいいのにと思う日本人は多いのではないでしょうか。
食感は少し固めのお餅といったところですが、お鍋の具材にするだけ、まだマシだと思います。
日本人の感覚で、お正月のお餅と同じように、焼き餅にしたら…、どうなるのでしょうか?
肉鬆
肉髭は「肉とヒゲで作った・・・」ではありませんよ。
肉髭(肉鬆、ろーそん)とは、豚肉を乾燥させた、ふりかけのようなもの(でんぶ)です。
見た目は美味しそうですか不味そうですか?
お味は、醤油風味がしますがなんと甘いです(驚)。
そして、この甘味の効いた肉のふりかけを温かい白ご飯の上にたっぷりかけていただきます。
はじめて肉髭を食した時には、意表を突かれて、名古屋の小豆が掛かった小倉スパゲッティを思い起こしました。
炭水化物と甘いもののコラボは、いつまで経っても口には合いません。
ところが、子供たちには大好評で、お粥に肉髭を混ぜて食べるのが人気があります。
ご飯の上にかける以外にも、パンの惣菜やサンドイッチ、おにぎり、挙句の果てにはお寿司の具材として使われます。
皮蛋(ピータン)
日本でも、たまにスーパーで見かけますが、台湾では日常的にピータンを食べます。
お豆腐とピータンを一緒に食べるのが、一般的なようです。
家庭料理で出た時は、食べますが敢えて食堂に行った時に食べたいというほどのものでもないですね。
ピータンはアヒルの卵を熟成させたもので、外側は黒茶色で透き通った色で黄身は黒緑色です。
見た目も少しグロテスクですが臭いもあるため、好き嫌いが分かれるところです。
わたしは、味は苦手ではないですが見た目のハードルが少し高いため、敢えて食べるほどのものではないなといつも思います。
鶏の足(もみじ)
台湾では鶏は羽毛以外は全て食材になります。
そのため、頭も首からチョッキンと切り落として、そのまま炒めて食べることになります。
鶏冠にはコラーゲンが豊富に含まれていて、女性には良い食べ物だそうです。
それはさて置き、鶏の足(もみじ)は、ごく普通に鶏の食材を使った料理の際には家庭料理として食卓に並びます。
こちらも、コラーゲンがたくさん含まれており、お肌の美容には良い食べ物とされています。
鶏の足は醤油ベースで味付けられ、食べてみれば、味は悪くなく、むしろ美味しいと感じますが…。
いかんせん、外見のグロさのインパクトが強すぎて、他人が食べているのを見るのが精一杯となってしまうかもしれません。
やはり、日本人には鶏の足をチョッキンと切り落とした、そのままの足の見た目に食欲をなくしてしまう人が多いように感じます。
その他にも、アヒルの足も珍味として、台湾では人気がある食べ物です。
その他
八角入り料理
その他、八角という香辛料は、台湾料理のいろいろなものに入っています。
上記記事で日本人が八角が苦手な理由を考えてみましたのでご参照ください。
八角は肉料理を始めとした台湾の煮物料理やスープなどに入っていますが、敢えて、ここでは取り上げないことにしておきます。
パクチー入り料理
また、香菜(パクチー)が苦手な日本人の方も多いと思います。
私は香菜を初めて食べた時には、「ん~ッ」と思いましたが、台湾には、このような香りの野菜もあるんだと自分に言い聞かせました。
そのため、その後、自分の中で苦手な部類に入る食べ物には分類されませんでした。
その時、発想を間違えたら、世界で最も苦手な薬味になっていたことでしょう(笑)。
≫≫香菜(パクチー)の独特な匂いは台湾料理に合う?臭いと味は?
梅干し
それに、台湾の梅干は甘く漬けられてしまうため、不味くはないですが、甘い梅干に違和感を感じます。
梅干は塩辛く酸っぱいものという先入観があるため、意表を付かれて甘かったりすると、拍子抜けしてしまいます。
まとめ
以上、台湾で出会った珍しい料理や食べ物をご紹介しました。
人それぞれ料理に対する味覚は異なりますので、美味しいと感じる方もいれば、苦手だと思う方もいることでしょう。
まずいと感じてしまう理由は、味が想像していたものと違い、文字通り美味しくない、ニオイが日本食にはないため臭いと感じてしまう、食材が日本では見かけないため、グロいと感じてしまうためでしょう。
最後に、上記で紹介した台湾料理は、なぜ日本人にとっては不評とされてしまうのか、その理由とセットでまとめておきます。
ポイント
- 臭豆腐:臭い
- 麻油雞:酒臭い
- 猪血湯:グロい
- 豬血糕:グロい
- 肉鬆 :味が甘い
- 皮蛋 :グロい
- 鶏の足:グロい
- 梅干し:味が甘い
台湾に旅行に来た場合は、是非、100%美味しいと思うものだけではなく、イチかバチかチャレンジするつもりで、新たな味覚の開拓をすることも楽しいかもしれません。
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