台湾と日本のパスポートと国章に関する関係を紹介します。
日本のパスポートの表紙に描かれているデザインが気になった方もいるのではないでしょうか?
パスポートは海外旅行へ行く時くらいしか使用しないため、あまり気づかなかった方もいるかもしれません。
日本のパスポートの表紙には菊の花のようなデザインが描かれています。
なぜ、日本のパスポートにはこのようなデザインが描かれているのか、という疑問に、台湾のパスポートのデザインと併せて、お答えしていきます。
パスポートに描かれているデザインは国章だった!?
あまり知られていないことかもしれませんが、どの国のパスポートにも表紙には独特なデザインが描かれています。
一般的に、パスポートの表紙には、どの国のものでも国章が描かれているとされています。
それでは、そもそも国章とは何かという疑問について…
国章(こくしょう)とは、国家を象徴する徽章をいう。一般に国旗よりもデザインが複雑な為、その国の風土、歴史、文化などが象徴的に表現され、その国を理解する上で国旗よりも多くの情報を読み取ることが出来る(狭義の国章)。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
つまり、どの国家かを示すためのデザイン化されたマークといえましょう。
日本のパスポートと国章
日本の国章について、日本の場合は明確に国章と言えるものがない(法的に定められたものはない)のだそうです。慣例的に「十六八重表菊」という皇室の紋章を用いているとのこと。
他国の国章と比較してみると、非常にシンプルなデザインになっています。この紋章どこかで見たことがありますね。海外旅行へ行く時に絶対必要なパスポートの表紙に描かれているあれです。
ところが、よく見比べてみると少し違ったデザインになっています。パスポートに描かれているデザインは「十六一重表菊」と言って、皇室の紋章を少し変えたものになっています。
台湾のパスポートと国章
それでは、台湾のパスポートと国章については、どうなっているのでしょうか?
台湾の場合は台湾の国旗として用いられている左上に描かれているデザインです。このマークのことを「青天白日」と呼称しています。青色と白色の意味は青色は空、白色は太陽を象徴しているとされています。
そして、太陽は、1年=12ヶ月と干支の12支、12宮、12刻を表わしており、中華民国の絶え間ない発展を象徴しているとのこと。十二支という考え方は、実に中華文化らしく感じます。
国章は各国の特徴が現れており、本当に奥が深いものですね。そして、台湾のパスポートの表紙にも、台湾の国章である「青天白日」が描かれています。
各国のパスポートに描写されている国章
今回、疑問に思ったことを調べていく中で気が付いたのですが、ほとんどの国のパスポートには国章が描かれているのですね。今まで他国のパスポートを気にしたことがありませんでした。
今回、いろいろ調べてみると、どの国のパスポートも表面は国章が入っていました。日本の国章は世界の中でも最もシンプルなデザインですが、外国の国章は非常に複雑で手の込んだデザインになっていることも分かりました。
そもそも国章自体、普段の生活の中ではあまり身近に感じることがない存在で、国章が何なのかもよく分かっていなかったのが現実でした。こうして、日本に居ては気が付かなかったことを発見することも海外移住の醍醐味かもしれません。
最後に、そもそも台湾の国旗や国章は、実は中華民国・国民党を象徴しているものだという事実をご存知ですか。台湾国内には、台湾の国旗として用いられている「青天白日満地紅旗」(上の画像)は、台湾の国旗ではないと主張する台湾人の方(台湾独立派)にも何度か出会いました。
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