台湾の夫婦別姓&子供の姓は抽選で決定!?|姓名の改名もよくある!?

台湾の夫婦別姓に関する現状とその子供の姓の決定について、台湾現地からレポートします。

また、夫婦別姓により問題となる子供の姓の改称と名改称についてもご紹介します。

 

台湾ではかつての冠姓から現在は夫婦別姓へ

現在の台湾では、日本とは異なり、結婚後の夫婦の姓は、夫婦別姓が原則です。1985年の法律の改正で、冠姓を名乗るのが原則とされていました。

冠姓とは、例えば、新郎の「王正男」さんと新婦の「陳正子」さんが婚姻した場合は、新婦の陳正子さんは「王陳正子」という姓名に変わるということです。

そして、1998年の法律の改正で、冠姓を使用しないで婚姻後も自分の姓を名乗ることができるようになりました。(ただし、冠姓を名乗ることも可)このことにより、台湾での夫婦別姓の流れが出来上がったといえましょう。

私の妻の母親も、現在は元々の本姓を使っていますが、郵便物の宛名書きなどを見ると、冠姓で記載されていることもあるため、以前は、ほとんどの既婚の女性が冠姓を使っていたのだろうと推測されます。

 

夫婦別姓の台湾では抽選で子供の姓が決められる!?

夫婦別姓になって問題となるのは、子供の姓をどうするかということになります。現在は、一般的には父方の姓を名乗るのが台湾での慣習となっています。

実際には、法律上、子供が母方の姓を名乗ることも可能です。2008年の戸籍法改正で父方の姓あるいは母方の姓のどちらの姓を名乗るかを決めて、双方の署名を入れ役所に届け出ることで子供の姓が確定します。

その中には、両家の対立で、子供の姓を父方にするか母方にするか対立してしまうこともあるようです。その場合は、どのように解決するのでしょうか?

その解決方法は、なんと「抽選」です。役所で抽選をすることで、子供の姓を決めるのだそうです。公平といえば公平ですが、こんな決め方で姓が決められた子供は、なんとも可愛そうな気がしてなりません。

 

台湾では運勢により姓名を変更することが可能

そのため、台湾では姓の変更もできるようになっています。子供が成年になった時には、子ども自身が一生に一回だけ自分の姓を変更できるのだそうです。

姓の変更だけではなく、台湾では名(名前)もよく変更されます。台湾では、日本とは異なり運勢というものを非常に重要視しているため、占いで名前を変更すれば運勢が良くなるとなれば、名前を変更することもよくあることだそうです。

実は、私の妻も一度、名前を変更しているのだそうです。日本では、両親から貰った姓名を、そんなに軽々しく換えられないという考え方が主流ですが、ところ変われば考え方も随分と異なるものです。

極端な例ですが、運勢が悪いと言う理由で、台湾では「王正男」さんの名前は、「陳良男」という名前に変更されることもあるということです。名前だけ見たら全く別人になってしまいますね(笑)。

日本では姓名を変更するには、特段の理由がない限り認められないようです。姓名の変更には裁判所の判決が必要だと聞いたことがあります。

コメント

  1. より:

    子供が一定の年齢に達した後に自分の名前を自分で決定・変更できる国があるのかを調べていたらこちらの記事に辿り付きました。

    台湾では名前だけではなく姓も変更できるんですね。

    大変勉強になりました。

    • いいぞっ より:

      初コメントありがとうございます。
      お役に立てて嬉しく思います。
      今後ともよろしくお願いします。

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