台湾でのサッカー人気の現状と台湾代表のFIFAランキングについて、台湾現地からレポートします。
- 台湾でのサッカーの人気はどうなのか?
- 台湾代表のFIFAランキングは何位なのか?
上記の疑問について、私の台湾現地での経験と公式データーに基づき、現地事情と台湾サッカーの現状を解説します。
台湾のFIFAランキングは何位なのか?
国際サッカー連盟(FIFA)に所属する世界ランキングであるFIFAランキングが発表され、2015年4月時点では、台湾代表のランキングが179位だったことが判明しました。
台湾の過去最高ランキングは、2006年の144位です。アジア諸国の中では最下位は200位のモンゴルですので、台湾代表の現在の179位という順位はかなり低い順位であることが分かります。
以前、私は上記のような記事を書いています。つまり、2015年時点では、台湾代表のFIFAランキングは、以下のような状況だったわけです。
- 2006年 144位(最高ランキング)
- 2015年 179位(2015年4月時点)
そもそも、台湾にもサッカー代表としてサッカーチームが成り立ち、しかもFIFAに参加していること自体あまり知られてない事実なのではないでしょうか。
それでは、最新のFIFAランキングを確認してみましょう。なんと、サッカー台湾代表のFIFAランキングは、2018年5月時点で、121位まで上がってきていました。
ここまでランキングを上げた要因は国際試合の勝敗にあります。2017年の成績は、「6勝1分3敗(19得点16失点)」となっています。フィリピン、ラオス、モンゴルという下位チームだけではなく、バーレーンにも勝っています。そして、2018年にはシンガポールにも勝っています。
台湾でのサッカー人気の現状は?
当然、台湾にはプロサッカーリーグがないため、サッカーの人気も低く、台湾代表の何名かのメンバーは、中国のプロリーグで活躍しているようです。
台湾人の方に、台湾では人気のあるスポーツは何か尋ねると、バスケットボールと野球という答えが返ってきます。それもそのはず、台湾のテレビ番組は100局以上あるのですが、スポーツ番組のほとんどが、バスケットボールと野球です。
日本では、高校生や大学生が何人か集まってスポーツをしようということになれば、多くの場合はサッカーとなるところでしょう。ところが、台湾ではほとんどの場合はバスケットボールになります。
台湾の大学や高校を覗いてみても、バスケットボールのゴールはどこにでもありますが、サッカーのゴールは見たことがありません。そのため、彼ら若者がサッカーを楽しんでいる光景を見ることはほとんどありません。
台湾にはスポーツビジネスを醸成する土台はあっても、社会の中でのサッカーのプレゼンスを上げる状況にはないのが現状です。
このような状況では、国際舞台で大活躍するサッカー選手が現れないことには、サッカーというスポーツを社会に認識させることも出来ないため、その人気は今後とも低下したままになってしまうでしょう。
国際試合でサッカー台湾代表が良い成績を残し、サッカーの面白さが国民に伝わり、スポーツとして社会に普及し続ければ、少しずつ台湾でもサッカー人気が上がっていくことでしょう。
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