台湾のお酒と言えば何ですか?アルコールの種類と銘柄は?

台湾でのお酒について、台湾人が好んで飲んでいるアルコール飲料や台湾で販売されているアルコール類、台湾でのお酒の考え方など現地事情に関して台湾現地から詳しく紹介します。

一般的に、日本人にとっての台湾のお酒のイメージは「紹興酒」という酒類を思い浮かべます。実際に、台湾人が日常的に気軽に飲んでいるアルコール飲料は、どのようなものなのでしょうか? そして、現地のリカーショップやスーパーなどで販売されているアルコール類はどのような種類なのか?

 

紹興酒を日常的に飲む台湾人は少ない!?

台湾のお土産と言えば、台湾の空港の売店で売られているお酒も紹興酒が最も多いですね。そのため、台湾人の方は、いつでもどこでも紹興酒ばかり飲んでいるのかと思っていました。

ところが、意外にも台湾で紹興酒を飲む機会はほとんどありません。お祝いの宴会の席では紹興酒が出されることがあるかもしれませんが、普段の生活の中で紹興酒を飲んでいる場面はあまり目にすることはありません。

紹興酒(しょうこうしゅ)とは?
元々は、中国浙江省でも生産された。もち米を主原料に麦麹などで発酵させた醸造酒。アルコール度数は種類により14~20度程度。黄酒とも呼ばれ、長期間熟視したものを老酒と呼ばれています。

紹興酒はお酒として飲むだけではなく、料理に使われることもあります。中華料理のコクを出す時には、紹興酒が頻繁に使用されます。

≫≫ 台湾の紹興酒の値段とレビューを見てみる

 

台湾での飲酒の場では欠かせないお酒の種類と銘柄は?

台湾のお土産と言えば、紹興酒の印象が強いため、台湾でのお酒の席では、当然、紹興酒を飲むのだろうと思っていました。ところが、台湾人の方たちとガッツリとお酒を飲む時はあまり紹興酒は飲まず、その代わり、必ず出てくるお酒があります。どんなお酒か分かりますか?

それは、「高粱酒」というお酒です。高粱酒のアルコール度数は40-60%くらいですので、かなり強いお酒の部類に入ると思います。主産地は中国の北部・華北地方だと言われています。

さすが、ロシアのウォッカと同じく、寒い地域で作られたアルコール飲料はアルコール度数が高いですね。寒い地方ではアルコール度数の高いお酒で寒さを凌ぐというように生活に密接に関わっていることが伺えます。

台湾では、「金門高粱酒」という銘柄が有名です。この銘柄は、歴史に名高い金門島で造られたお酒になります。これはアルコール度数が非常に高いため、飲み過ぎると、本当に酔っぱらってしまいます。適度に飲む分には香り高く、辛さの中に甘みがあるような特徴のある酒ですので、上品に飲めば美味しいお酒だと思います。

高梁酒(こうりゃんしゅ)とは?
モロコシやトウモロコシを主原料にキョクシという麹を混ぜて蒸留した蒸留酒。アルコール度数は種類により40~60度程度。白酒とも呼ばれています。

≫≫ 日本でも購入できる高粱酒を見てみる

 

台湾発のウイスキー「KAVALAN」

台湾でもウイスキーを製造する酒造メーカーがあります。それは金車股份有限公司という企業です。

台湾北東部の宜蘭縣という場所にウイスキー専門の工場を持っており、2008年に製造以来たった数年で世界に誇るウイスキーを製造するにいたり、中国語では「噶瑪蘭威士忌」または「KAVALAN」として知られています。

カバランは台湾全土に直営店を展開しており、大型ショッピングセンターなどでも購入することが出来ます。お値段は若干高めですが、贈り物やお土産として人気が高い商品とされています。

参考≫≫ 台湾でのカバランのウイスキーの値段はいくら?現地価格は安いのか?

 

台湾製造のワイン「玉泉紅麹葡萄酒」

台湾でのワインメーカーと言えば、台湾菸酒公司。台湾菸酒公司は元々は専売公社でお酒やタバコを製造する会社です。

そのため、台湾でのアルコール飲料のシェアはナンバー1で、商品ラインナップの一つとしてワインも製造しています。

ワインのブランド名は玉泉とされ、赤ワインと白ワインを製造しており、店舗などでよく目にする主力商品は下記のようなものです。

  • 玉泉紅麴葡萄酒
  • 玉泉台灣之美紅葡萄酒
  • 玉泉洋蔥紅酒
  • 玉泉台灣之美白葡萄酒
  • 玉泉金香白葡萄酒
  • 玉泉特級玫瑰紅酒

 

台湾製造の清酒「玉泉清酒」

日本統治時代は台湾でも日本酒が台湾で製造されていましたが、戦時中に製造を中止した後、戦後には再び製造を始めた時期が合ったのですが、1970年代に全ての清酒の製造中止になりました。

その後、上記の台湾菸酒公司が1997年に清酒を製造を始め、出来上がった清酒が「玉泉清酒」です。現在では玉泉清酒はショッピングセンターや食品スーパーでも販売されており、比較的廉価で販売されています。

ところが、台湾人とのお酒の席で玉泉清酒を見かけたことはほとんどありません。現状では、台湾での清酒の消費量は減少傾向だとのこと。その現状を台湾現地の生活の中でも実感しています。

 

台湾でも最も人気が高いアルコール飲料は?

とはいえ、台湾で一般的に最も人気が高く、よく飲まれているアルコール飲料はやはりビールです。台湾は1年の内でも夏は長く、非常に暑い、その一方で、冬は短く比較的温かいため、喉越しの良い冷えたビールが好まれているのでしょう。

台湾人の方とビールを飲む時は、「金牌台湾ビール」をよく飲みます。台湾ではアサヒビールなどの日本のビールもよく見かけますが台湾産のビールと比べると、少しお値段が高いようです(ただし生産国が中国の日本ビールは安いです)。

台湾産のビールは味も切れもアルコール度数も薄く感じるため、夏の暑いときに冷えたビールを飲むには、丁度良いです。一方、ガッツリ飲むような飲みの席では少し物足りなさを感じます。

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参考情報台湾から日本へ持ち込めるアルコール類の免税対象は?

  • 免税対象:酒類3本(容量760ml/本以内)※2,280ml以内
  • 超過した場合の酒類の課税額:種類により200~300円/リットル
  • 日本で台湾のお酒を購入したい方 → 台湾紹興酒を見てみる

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