台湾の小吃店のジャンル分け|おススメのお店とメニューの選び方

台湾のローカルフードやソウルフードと聞いて、ど真ん中ストレートと言えば、小吃になります。今回は、台湾の下町でよく見かける小吃店のジャンル分けをしながら、台湾の中華料理の魅力を現地台湾からレポートします。

台湾旅行の醍醐味と言えば、夜市や食べ歩きと考える方も多くいることでしょう。実際、数日間の台湾旅行では、台湾の美味しい食べ物を食べ尽くすことは出来ませんね。私は台湾に移住してから数年経過しましたが、未だに、台湾の小吃を食べ尽したという実感がありません。

台湾の下町では、どういう訳か、人が集まるエリアには、必ず小吃店と呼ばれる、ローカルフードを提供する食堂が密集しています。夜市は、その延長線上で食べ物以外のものも販売している発展系のようなものでしょう。

 

台湾の小吃とは?

小吃とは、店内や屋台、あるいは持ち帰りで、食べることが出来る一品料理や、それら一品料理の複合型のようなものです。例えば、麺類や飯類が主流です。

毎日、これらの小吃店で食事をしていると、小吃店でも大きなジャンル分けがされていることに気が付きます。台湾での小吃をほぼ食べ尽くした頃には、物珍しい小吃を見出せなくなります。(つまり、小吃に飽きてきたということ・・・?)

小吃の定義は曖昧ですが、小さな食堂が備わっているお店もあれば、ガスコンロ一つだけで作り、持ち帰り専門で商売をしているお店もあります。

今回は、小吃の主なメニューを基に、台湾でよく見かける小吃店のジャンル分類をしてみようと思います。

また、私の経験から、おススメの小吃店と、そうでない小吃店の見分け方、小吃店でオーダーする時に避けたほうが良いメニューの選択などもご紹介します。

 

台湾で小吃は台湾伝統のファストフード

思いつくままに小吃の例を挙げてみましょう。
麺類、炒飯、丼飯、包子などが思い浮かびます。その他にも、早餐店ではサンドイッチやハンバーガー、台湾風おにぎり、などもあります。さらに、夜市の屋台に行けば、揚げ物、ホットドッグ、餃子など何でもありです。

台湾の伝統的な小吃と言えば、やはり、小丼で出される麺類や丼物が非常に人気があります。これらの小吃が、人気があるのは、「安く!速く!旨い!」の3拍子が揃っているからでしょう。

例えば、麺類であれば、スープ麺か乾麺があり、スープ麺では陽春麺や担仔麺など、乾麺では炸醤麺や麻醤麺など、このような麺類は台湾のどこでも食べられるでしょう。

丼物であれば、魯肉飯や鶏肉飯などが人気があります。また、定食系の小吃の二大看板と言えば、排骨飯(豚カツ)や鶏腿飯(鶏腿肉フライ)は定番と言えましょう。

 

気になるこれら小吃のお値段ですが、最近は少しづつ全般的な物価上昇の影響を受け、値上げされていることも散見されます。

それでも頑張って値上げを踏み止まっている屋台も多くあります。例えば、私も小腹が空いたときによく食べている乾麺や魯肉飯は25元か30元くらいです。

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小腹が空いたときにはピッタリの小丼サイズですので、ガッツリ食べたい時は、ビッグサイズ丼の「大碗」にしてもらいましょう。プラス10元くらいで、食べ終わる頃には美味しさも忘れるくらいお腹がパンパンになることでしょう。

上記写真のような、乾麺と魯肉飯のスペシャルコンビを注文することも多くありますが、これは炭水化物の取り過ぎで体重を気にする方にはオススメできないセットです。

 

台湾の小吃、台湾流ファストフードとも言えます。台湾の小吃文化は、欧米に代表されるハンバーガーやサンドイッチのようなファストフード文化にも通ずるものがあります。

多くの台湾の方たちは、お腹が空けば、いつでも(お昼と夕方が多いかな)小吃を食べることが生活習慣の一部になっているようです。このような食生活の慣習は、あまり日本ではありませんが、敢えて言えば、牛丼やラーメン、掛けそばに象徴される丼系の食文化となるのでしょう。

最近、台湾では日本のラーメンの新規参入が相次いでいますが、今はちょっと値段が高く、敷居の高い食べ物の扱いですが、いつか日本のラーメンが台湾の小吃文化の仲間入りをする時が来るかもしれませんね。

 

メニュー別の小吃店のジャンル

湯麺類

これは敢えて言えば、ラーメンですが、日本のラーメンとは少し異なります。簡易ラーメンと言えば、少ししっくり来るかもしれません。日本のラーメンとは異なり、トッピングは多くなく、スープの味もコクも薄めです。

炒麺類

炒めた麺ですが、このように表現すると、焼きそばをイメージするかもしれません。ところが、台湾では日本のソースは今のところ妻割れていません。そのため、日本人からすると味も風味も淡白に感じます。台湾人は、よく甜辣醤を掛けて食べてます。

白飯類

日本的に言えば、丼飯系の小吃になります。典型的には、魯肉飯や鶏肉飯が非常に有名で人気があります。お値段は一杯100円程度で食べられ、ちょっと小腹が空いた時食べたりします。

また、昼食や夕食で食べるには、少し量が少ないため大盛りを注文したり、その他の小吃と一緒に注文すれば、丁度良い量になりお腹が満たされます。

炒飯類

チャーハンです。麺類や白飯類が日本で提供されるメニューとは、味や量の面で少し異なるのに対して、台湾のチャーハンは日本のチャーハンと、唯一同じようなメニューになります。

敢えて言えば、台湾のチャーハンの方が少し量が多いかなと言ったところです。お店によっても味は変わりますが、ほとんどのお店ではご飯の粒がパラパラで美味しいです。(偶にベタベタの外れもあり)

小籠包・餃子類

小籠包、水餃子や焼餃子を提供するお店になります。お昼時や夕方時には、何時立ち寄ってもお客で大変混雑しています。それくらい、台湾人にも人気が高い小吃ジャンルになります。

饅頭(マンドウ)類

大きく分けると、蒸し饅頭のお店と焼き饅頭のお店になります。このジャンルの典型的な小吃は肉まんのようなものです。また、焼いたものは胡椒餅のようなものになります。

揚げ物類

いや~、台湾には、実に多くの揚げ物の小吃がありますね。何でもかんでも、油で揚げてしまいますね。

そして、小吃店での揚げ物の提供は、二度揚げが基本で、一度揚げて店頭に出しているものを、注文後に再度揚げ直して、熱々の状態でもらいます。

揚げ物の定番メニューは、鶏の唐揚げですね。私が食べているのは、ポテトフライとイカフライですが、やはり定番の鶏唐揚げも偶にはいいですね。

滷味類

私の中では、滷味は「ザ・台湾ローカルフード」です。日本では、あまりこのような形態で食べ物を提供することは少ないですね。自由に自分の食べたいと思ったものを選べるのがいいですね。ただし、串で刺しながら食べるのは、ちょっと面倒くさいですね(笑)。

中華スイーツ類

上記のような小吃を食べた後に、別腹が空いている時には、ついつい手が伸びてしまいます。豆花仙草ゼリー、あるいは夏にはマンゴーカキ氷などを食べ過ぎてしまいます。

自助餐系

自助餐は私が今までで一番利用している小吃店かもしれません。何度利用しても飽きないのは、自分で自分が好きな料理を欲しいだけ食べられ、食べただけの料金を払うという勝手の良さが嬉しいですね。

日式系

たこ焼き、弁当、お寿司(まがい)、ラーメン(まがい)・・・その他まがい物多数。これ以上はノーコメントで。

最近、お好み焼きも日本から某アウトレットモールに新規オープンしたらしいですね。そのうち、お好み焼き紛いの小吃も出没しそうです(笑)。

義大利系

台中でもパスタやピザの小吃を見かけるようになりました。もちろん、ドミノピザやピザハットなどの本格的なチェーン店はどこにでもありますが、小吃という軽い形式でイタリア系の料理を提供するお店も増えつつあります。

 

まとめ

当初は、小吃店を5つくらいのジャンルに区分しようと思っていたのですが、今まで自分がよく利用した小吃店を思い返してみると、想定外に多くなってしまいました。

小吃店を利用する場合には、日本でも台湾でも同じことが言えますが、お店の前には人で混雑しているようなお店は絶対に外れはないですね。

逆に、テイクアウトのお客さんも店内にもお客さんが一人もいない店は、外れの可能性が高くなりますね。必ずしも、不味いと言うわけではないのですが、舌の良く肥えた台湾人は良く知っているということでしょう。

また、表看板などには惑わされずにお店を選んだほうがいいと思います。私の経験から言えば、外観が少し小汚い老舗っぽいお店で、お客さんも入っているお店は、まず間違いなく当たりです。

また、小吃店で小吃メニューを注文する時には、当たり前の話かもしれませんが、そのお店が最も売りにしているメニューをオーダーすべきでしょうね。

例えば、麺類の専門店で、ご飯モノの小吃を注文したら、麺の方はそこそこ美味しいのに、ご飯の小吃は残念な味のことが多いです。やはり、ご飯モノを食べる時には、飯類を専門としている小吃店で食べるべきでしょう。

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