<台湾の食文化

台湾の食文化

台湾の食文化について、台湾料理を中心とした台湾で食べられている家庭料理やソウルフードをたくさん食べてきた私が台湾現地からレポートします。

ココに注目

  1. 台湾の食文化とは、どんな感じなのか?
  2. 台湾料理とは、中華料理とは違うの?
  3. 台湾の食文化の特徴は何?
  4. 台湾と日本では違う食文化は?

上記のような台湾の食文化に加えて、台湾人の食生活についても簡潔に紹介します。

台湾料理とは?

中華料理と言うと、中国の北京ダックや広東料理などを思い浮かべる方もいるかもしれませんね。

中華文化圏すべてを含めて中華と言いますので、北京料理、上海料理、広東料理、台湾料理…、これら全てが中華料理になります。

その中でも台湾料理は、台湾独自の特徴がある料理を「台湾料理」と呼んでいます。

ところが、台湾の中にも様々な原住民がおり、各原住民独自の食文化があり、それぞれの原住民料理があります。

また、台湾の中でも独自の存在感を示す、客家民族をベースにした客家文化には客家料理があります。

また、台湾の歴史は非常に複雑で、400年の歴史の中で、中国などの海外から移民をしてきた人が多く、多様な民族や文化が融合して、現在の台湾社会が構成されています。

そのため、原住民に加え、福建省から移民してきた本省人が台湾人の中心をなし、彼らが台湾料理の原点にあります。

その後、国民党とともに大陸から外省人が移民してきた歴史があり、中国大陸の食文化の影響も強く受けています。

このように、台湾の複雑な歴史と多民族の融合の上に、台湾の料理は多様化し、独自の台湾料理に発展してきたという背景があります。

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台湾での食文化の特徴

台湾での食文化の特徴とは、どのようなものなのか?

台湾料理に限らず、一般的に台湾で食べられている料理の全てに目を向けて考えると、台湾の食文化の多様性が見えてきます。

基本的には、台湾では稲作文化が発達してきた背景をもとに、米食文化でした。

その後、中国東北地方の食文化である、麺食や包子(パオツ)などの小麦を使った食文化も浸透してきました。

さらに、香港では有名な広東料理や中国の上海料理などが中国大陸から伝承されました。

また、戦前は日本が台湾を統治していた時期があるため、日本の食文化の影響も受けています。

民主化以降は、急速に食文化の欧米化が進み、ハンバーガーなどのファストフード店やサンドイッチを専門とする店などが急速に広がりました。

このように、現代では台湾の文化は歴史的に多くの移民で成り立っていますので、食文化も多種多様な特徴を持ち合わせています。

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台湾の食生活は外食文化が特徴

台湾の街を歩いてみれば分かるように、台湾では「小吃」といわれる食堂が多く、外食文化が非常に発達した国です。

台湾では多くの人が、朝昼晩の3食をきちんと取るのが一般的です。

そのため、朝食専門店は朝の7時前から開店しているお店が多くあります。

また、夜食を食べる習慣もあるため、深夜遅くまで営業している屋台などの飲食店も多く存在します。

一方で、夕方から開店をして、夜間や深夜に食事をする人をターゲットにした小吃店もあります。

そして、24時間営業のおかゆ屋さんやサンドイッチ屋さんなどは、いつも繁盛しています。

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台湾の屋台と夜市文化

台湾旅行で外せないのが台湾の屋台、特に夜市での食べ歩きかもしれませんね。

台湾では、どの都市でも、都市中心部であっても郊外の地方都市であっても、必ず多いな夜市があります。

一般的に、夜市は夕方17時頃から始まるところが多いですが、大きな夜市では昼食の時間帯からお店を開いていることも多いです。

夜市が繁盛するのは気候的に暑い時期が長いため、夕方以降で暑さを避けて、外出する習慣が夜市文化を醸成してきたのかもしれませんね。

夜市では、台湾料理を提供する小吃店もありますが、多くのお店は手軽に食べられるジャンクフードや冷たい飲み物が人気です。

台湾旅行の際には、台湾人のように、夜市で食べ物を買って、ビニール袋に入れてもらった食べ物を歩きながら楽しむのもいいでしょう。

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台湾のテイクアウト文化

台湾の食に関する習慣で、日本と異なる点は、テイクアウトでしょう。

ローカルフード店に行くと、必ず、お店で飲食をするか、テイクアウトか、を聞かれます。

ほとんどのお店で、持ち帰り用のビニール袋が用意されています。

そして、ほとんどの料理でテイクアウトが可能です。

また、レストランで食事をした後、食べ切れずに料理が残ってしまった場合でも、持ち帰るのが台湾スタイルです。

宴会などで食べ残った料理や、残ってしまった料理の量にもよりますが、多くの台湾人は食べ残った料理を店員に袋で包んで貰い持ち帰ります。

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台湾の素食文化

台湾の食文化の特徴として、日本ではあまり見かけない料理として、素食があります。

素食は精進料理とも呼ばれ、肉、魚、卵などを使用しないで、野菜を中心とした食文化です。

一般的には、台湾では宗教的な理由で素食を食べる習慣が根付いていますが、健康のためや単純に野菜が好きだから素食をする人もいます。

台湾での素食食堂やレストランは、日本では考えられないくらい、頻繁に見かけます。

そして、スーパーなどで食品や飲料を購入する際に、表示されているラベルを確認すると、「素食」の文字が記載されている商品も多いです。

日本では、素食文化はあまり社会的な存在感は薄いですが、台湾では素食文化は社会に深く根ざしています。

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