台湾には大型ショッピングセンターのカルフールが出店していますが、さらに同系列でMarket便利購という形態の店舗も出店攻勢を仕掛けています。
カルフールは日本への出店をしたものの、業績が振るわなかったためなのか、イオンに売却して、日本ではカルフールのブランドも消滅してしまいましたね。
その一方で、台湾ではカルフールと統一企業との合弁で、1989年に高雄でカルフールが開店して以降、主要都市を中心に新規出店をしてきました。
そして、カルフール系列の食品スーパーとコンビニを合わせたような形態の「Market便利購」というブランドの店舗の出店が相次いでいます。
私が住んでいる台中にも出店したため、足を運んで、お店の使い勝手を確認してきましたので、台湾現地からカルフール系列のMarket便利購を紹介します。
カルフールとMarket便利購の紹介
カルフールって何?
ご存知と思いますが、カルフールとはフランスに本社を置く大型スーパーマーケットのチェーンストアですね。
そして、カルフール本体は日本をはじめとして、中国やマレーシアでも失敗してしまい、アジアでは苦戦を強いられていますが、台湾では何とか生きながらえています。
そして、カルフールと大型ショッピングセンターの形態に加えて、台湾ではMarket便利購というブランドでも多店舗展開を目論んでいるようです。
Market便利購って何?
Market便利購を大雑把に紹介すると、一般的な食品スーパーを凝縮して、さらにコンビニのような要素を盛り込んだ店舗形態のように感じました。
逆に言えば、コンビニの商品ラインナップを最大限に拡大して、それに加えて、食品スーパーの主力商品である肉、魚、野菜、果物などの生鮮食品を販売している形態の店舗になります。
- 2009年7月 府中店
- 2009年12月 永和永安店
- 2013年9月 南竹店
- 2014年4月 中山北路店
- 2015年2月 台中昌平店
- 2015年12月 台中漢口店
- 2017年7月 台中興安店
Market便利購の特徴
生鮮食品が豊富
(一部画像引用元: Market便利購)
Market便利購と一般的なコンビニの違いは肉や魚、野菜、果物が食品スーパー並に販売されていることでしょう。
もちろん、コンビニでも生鮮食品は販売されていますが、生鮮食品の値段は、コンビニでは比較的高めの価格設定ですが、Market便利購は食品スーパーと同じ程度か、大型ショッピングセンター並みの安い価格設定になっています。(カルフールと同じ値段かな?)
日用品・生活雑貨の品揃え
カルフールでも商品の回転率が高そうな日用品や生活雑貨の品揃えもあり、商品ラインナップが一通り網羅されているのは嬉しいですね。
トイレットペーパーがなくなった!洗剤がなくなった!部屋にゴキブリが発生した!このような時には安心して利用できそうです。
世界各国からの輸入品
コンビニや食品スーパーとの差別化として、日本をはじめとした、韓国、東南アジア諸国、欧米諸国からの輸入商品も豊富に販売されています。
たぶん、商品の回転率が良いものを中心に店頭に並べられているのでしょう。日本の清酒・大関が販売されていたという事実から、日本からの商品ラインナップを察してください。
ローストチキン
店舗に入店した直後からローストチキンの匂いがプ~ンと漂ってきました。店内には専用オーブンが備え付けられており、オーブンでこんがり焼かれたローストチキンが販売されていました。
たぶん、自社製のローストチキンを販売して他店舗との差別化をしようとしているのではないかなと直感しました。
コンビニでは販売されていない商品で、ファストフード店にも販売されていない商品、しかもファストフードのハンバーガーやフライドポテトとも対峙できる商品を…。
Market便利購の便利なポイント
24時間営業
24時間営業というだけで便利さと安心感が倍増します。
コストも掛かるのに、かなり攻めの運営しますね。
ATM
玉山銀行のATMが利用できます。(店舗により提携銀行は異なるかも)
玉山銀行のユーザーは無料でATMの利用が出来ますね。
イートインコーナー
座り心地の良いシングルソファーとテーブルが3セットとカウンター席が5席~6席ほど用意されていました。
パソコン持ち込んで長居している人がいましたが、台湾のイートインコーナーを見ているとそれも問題なしのようですね。
店舗の屋外にもテーブルとイスがあり寛ぐことができます。
Free WiFi(無料インターネットサービス)
最も驚いたサービスはフリーインターネットサービスで、他のコンビニとは異なり煩雑な登録など一切不要で利用できて、使いたい放題というのがポイント。
セキュリティーなどがどうなっているのか分かりませんが、スマホでもPCでも自由にネットに繋げて利用できるようになっていました。
画像のように電源もUSBも無料で自由に利用できるようになっているのは、ありがたい!
コピー/ファックスサービス
まだ利用したことがないですが、コピーやファックスのサービスも利用できます。
宅配便受付
宅配便の受付サービスも備わっています。
タクシー予約サービス
店内専用端末からタクシーの予約サービスもできます。
無料ウォーターサーバー
無料のウォーターサーバーも利用できます。
コーヒー・アイスクリーム
一般的なコンビニと同じように、ホットコーヒーやアイスコーヒーも飲めます。
こちらもコンビニと同じですが、アイスクリームも販売しています。
トイレ
最後に、トイレも自由に利用できます。
イートインコーナーで長居する時にはトイレがあると助かりますね。
まとめ
以上、カルフール系列のMarket便利購という食品スーパーのようなコンビニを紹介しました。
プレスを確認すると、今後、毎年20店舗~30店舗程度の出店を予定しているとのことです。
このような店舗がどんどん増えてくると、今までのコンビニにとっては脅威となる形態の店舗になりそうです。
エアコンも効いているし、無料でネット利用もやり放題で、お腹が空いたら焼きたてのローストチキンも食べられるし、食品スーパーよりも安い値段で、いろいろなものが購入できる…メリットばかりのお店でした。
オマケに店員の対応も爽やかでGOODでしたよ。
お買い物の際はレジ袋は無償提供されませんので持参しましょう。
店内では、お買い物袋を有料(38元)で購入できます。
関連記事: 台湾のコンビニエンスストア事情
コメント
コストコで、買い物するユーチューブをよく見ています。
量が凄いですね。
品質は、良さそうで、魚、肉の鮮度が良いようです。
買って小分けして、冷凍保存するのが良さそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=tWMFFArbN6k
会社の方に聞いたら、コストコのブリ、サーモンが本当に
美味しいそうです。
私は、一つだけ、台湾と日本のスーパーの違いを言えと言われたら、
魚だと思います。日本のスーパーの魚は、新鮮ですよね、
さば、さんまなら、安いし。
台湾のコストコも魚は良いと聞きましたが、
一度、行ってみたいです。
コメントありがとうございます。
台湾のコストコやカルフールには行ったことがないですが、同じような大型ショッピングセンターの食材の品質は比較的安定しています。
台湾の(生の)魚は鮮度が良いものと悪いものがありますね。
伝統市場では何でも値段が比較的安いですが、品質にバラつきがあります。
大型ショッピングセンターの魚は店頭でも冷蔵保存されていることが多く、まあまあだと思います。
ちなみに、台湾で安い魚は断トツで生サンマで、3匹30元程度です。
また、養殖の香魚(あゆ)がなぜか、いつも1匹30元(100円程度)の激安価格で販売されています。(←不思議)
さんま、あゆは、
安いですね
たぶん、台湾の方は、日本人のように、焼かない
さんまを炒める料理が、多いですね
コメントありがとうございます。
台湾のガスコンロには魚焼き用のグリルがないため…
油を引いて、フライパンで焼くか、揚げ物のようにフライにするかですね。
特に、さんまは素揚げや油でのさんまフライがほとんどです。