台湾で頻繁に耳にする感動詞について、3つに厳選して、台湾現地からレポートします。
「アィヤ~」
「エイッ⤴︎!?」
上記の3つの感動詞(感嘆詞)の意味と実際に台湾で使っている場面を具体的に紹介します。
台湾での「ハーッ?」の意味と使い方
「ハーッ⤴︎?」の声調は喉に若干力をこめて、息を吐き出すように、力強く、語尾を上げる感じで発します。
日本で、このように相手から言われたら、状況によってはビックリしてしまいますね。
台湾で初めて「ハーッ?」の洗礼を受けたのは、ドリンクスタンドで、下手糞な中国語で注文した時でした。
タピオカミルクティーを一杯頼んだつもりが、相手の店員には全く通じていなかった模様でして…店員から思いっきり、「ハーッ⤴︎?」と言い返されてしまいました。
吐き捨てられるように言われると、怒られたような感情と同時に、こちらはお客さんだぞ、もっと丁寧に対応しろと若干怒りモードになってしまいます。
後に気が付いたことですが、台湾と日本での「ハーッ?」の意味は少し違うニュアンスで使われているのですね。
台湾での「ハーッ?」は一般的に相手に聞き返す時の「何ですか?」「何て言ったの?」「もう一度言ってくれる?」このような意味で使われています。
一方、日本での「ハーッ!?」は一般的に相手に若干のプレッシャーを与える効果がありますね。「何言ってるんだ!」「冗談じゃない!」「いい加減にしろ!」このような意味を含むことが多いですね。
台湾と日本では「ハーッ?」の発音は全く同じですが、その意味は随分と異なることがあります。少なくても、台湾での「ハーッ?」は相手を威嚇するようなニュアンスは全くなく、そのように使われています。
そのため、日本人は台湾人に「ハーッ?」とはじめて言われると、かなりビックリすると思いますが、実は台湾人は相手の言っていることが聞き取れなかったため、聞き返しているだけで、それ以上の意味はありません。
台湾での「アィヤ~」の意味と使い方
カタカナで表記すると「アィヤ~」(アイヤー)のようになると思いますが、発音をする場合は特に強い声調ではなく、「アィ」の部分に若干ストレスを掛けて、ヤーを伸ばす感じで発音します。
この感動詞も台湾では頻繁に使われます。「アィヤ~」の意味を日本語で示すと下記のようになると思います。
- 「あら~」
- 「うわ~」
- 「ええ~」
- 「おお~」
何となく、どんな状況で、どんな感情を示しているか分かりますね。文字通り感動を示す感動詞です。
素晴らしいもの、圧倒されるもの、ビックリするくらいの状況、初めて見たもの聞いたこと、などの状況で頻繁に使われます。また、物事が上手くいかず、失敗してしまった時などにも使います。(やってもぅた~)
ちょっと面白い話を紹介します。外国人夫と台湾人妻が夫の国へ行き、台湾人妻は何を見ても何を聞いても感動するばかりだったそうです。
その度ごとに、「アィヤ~」を連発していたらしく、外国人夫の家族は聞いたこともない感動詞が印象的だったため、台湾人妻のニックネームは「アィヤ」になったらしいです。
台湾に旅行中や滞在中は「アィヤ~」の感動詞だけでも使えるようになると、台湾人との心理的距離をグッと近づけることが出来るかもしれませんね。
台湾での「エイッ!?」の意味と使い方
物を投げたり、力を込めて何かをする時に発する「エイッ⤵ !」と言う発音は語尾の声調が下に向きますね。
今回紹介する「エイッ⤴︎!?」の発音は語尾の声調が上がり、強く吐き出すように声を発する感じです。(「アイッ⤴︎!?」と聞こえる時もあります。)
この感動詞も台湾では、まあまあ頻繁に耳にします。「エイッ!?」の意味を日本語で示すと、下記のようになると思います。
- 「アッ!?」
- 「アラッ!?」
- 「オッと!」
- 「オイッ!」
上記の感動詞からどのような状況が想像されますか?
みなさんが想像された状況で、大体合っていると思います。
例えば、買い物をして、レジでお金を払おうとして、バックの中から財布を出そうとしたら、財布を忘れたことに気が付いた時、「エイッ!?」。
レストランでミディアムサイズのパスタを注文した時に、店員が持ってきたのがビックサイズのピザだった時、「エイッ!?」…「ちょっ、ちょっ、ちっ、違うでしょっ!?」
台湾での「エイッ!?」を使う時の状況はビックリした感情と同時に、自分や相手への疑問を示す時に使われていることが多いです。
まとめ
「ハーッ?」
「アィヤ~」
「エイッ!?」
台湾でよく使われる感動詞および疑問詞について、日本人の視点から面白いなと思った3つのものをピックアップして紹介しました。
所変われば言葉の使い方も変わるものもあれば、はじめて聞くと、若干心にストレスを感じるような声音の感動詞もあります。
このような言葉の違いを知っておくと、台湾での旅行中や滞在中に、台湾人との心のすれ違いを防ぎ、相手が意図したこと汲み取り、コミュニケーションが上手くいくことでしょう。
また、このような感動詞を覚えておき、使う状況にジャストミートした時は、現地の台湾人に言葉の使い方という点では、現地化つまり言葉の化学反応が起きている証拠でしょう。
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