中華文化圏での数字に関する縁起の良し悪しや好まれる数字と避けられる数字について紹介します。
日本で人気のある数字といえば、1と7となりますね。
それでは、台湾をはじめとした中華文化圏での数字の持つ意味と数字の力については、どうでしょうか?
こんな疑問に対して、今回は中華文化圏での数字の意味合いを調べてみると、数字の発音と中国語の意味に強い関係があることが分かりました。
以下では、台湾、中国、シンガポール、ベトナム、あるいは韓国も含めた中華文化圏での数字に関する謎解きをしていきます。
ここに注目
- 縁起が良く好まれる数字 :2、6、8、9
- 縁起が悪く避けられる数字:4、5
- 特にどちらでもない数字 :1、3、7、0
台湾で数字は重要
台湾では商売を始めようとしている場合には、数字へのこだわりは日本人以上のようです。
数字というのは企業業績という意味ではなく、電話番号や車のナンバー、あるいは事業を始める年月日に開始時間まで数字に強い思い入れがあります。
また、個人レベルでは固定電話や携帯・スマホの番号を決める時にも、特に末尾が8になる番号は非常に人気があります。
台湾での各数字の意味
台湾で1の数字
1の数字は日本ではNo.1を意味しますので、人気が高い数字です。ところが、台湾では特にそれ程強いこだわりのある数字だとは考えられていません。
台湾で2の数字
2は対になっているという意味で好まれる数字です。例えば、結婚式などのお祝儀(紅包)を渡す時には日本では割り切れない奇数のお金を包みますが、台湾では反対に偶数のお金を包むのが慣習です。その中でも200、2000、20000という数字は好まれるため良く使う金額になります。
台湾で3の数字
三(Sān)の発音と散(sàn)の発音が似ているため、3の数字を避ける人もいますが、特に強い意味はなく、良くも悪くもないと考える人が多いようです。
台湾で4の数字
四(Sì)の発音と死(Sǐ)の発音が似ているため、一般的に4の数字は縁起が良くなく避けられる数字です。
台湾で5の数字
五(Wǔ)の発音は無(wú)の発音と似ています。無は文字通り無いことを意味しますので、あまり縁起がよい数字とは考えられていないようです。
台湾で6の数字
六(Liù)の発音と流(Liú)の発音が似ています。「流」は順調を意味するため、一般的に6の数字は縁起が良いと考えられ好まれる数字です。
台湾で7の数字
日本では1の数字とともに7の数字も人気がありますが、特に良い数字という認識はないようです。日本人をはじめとした他諸国の人と同じように、ラッキーセブンとして好む人もいます。
敢えて言えば、七(Qī)の発音と起(qǐ)の発音が似ています。起は物や物事が上に向かうことを意味しますので、その意味では悪い数字だとは思われていないようです。
台湾で8の数字
八(Bā)の発音は發=発(Fā)の発音と似ているため、一般的には8の数字は縁起がよく好まれる数字です。台湾をはじめとした中華文化圏で、8の数字は最も人気のある数字になります。
台湾で9の数字
九(Jiǔ)の発音と久(Jiǔ)の発音は同じです。久は日本語でも永久とあるように、中国語では久は「長い」を意味します。長寿などのの意味があるように、一般的に9の数字は縁起が良く好まれる数字です。
台湾での数字の語呂合わせ
168の数字の意味
168(Yī liù bā、イーリョゥーパァ)」は「一路発(Yī lù fā)」と発音が似ています。一路発とは商売繁盛や更なる発展や繁栄を意味します。例えば中国語には「発財」という言葉があります。これは文字通り、財を成すということを示しますので、台湾や中華文化圏では168は非常に縁起が良い語呂の数字とされています。
1668や1688の数字の意味
1688と聞いて、アリババを思い浮かべた方もいることでしょう。中国最大のネットショッピングモールのアリババは「1688.com」というドメインを使っています。
上記と同じような発想で1668(一路路発)や1688(一路発発)も財産が増えるということを示す、縁起の良い数字とされています。
3288の数字の意味
3288(Sān èr bā bā)は「生意發發(Shēng yì fā fā)」と発音が似ています。生意はビジネスを意味し、発は「発展」の発を意味しますので、生意発発でビジネスが発展することを示しますので、3288も縁起がよく好まれる語呂の数字です。
六六大順の意味
上述した通り、発音の語呂により、6=流、大順=「大きい、順調」を意味します。そのため、順調なことを示す言葉として、よく使われます。日本語で言えば、万事順調と言う意味になります。
最後に、車やバイクのナンバーで168などの縁起の良い番号を探してみたのですが、なかなか見つかりませんでした。
その代わり、下の画像のように、893という番号は簡単に見つかりました。一瞬、ザ・ヤ○ザ…に見えました。
なかなか縁起の良い番号は身近では見つからないものだなと思っていたところ、ふとマンションの電話番号が目に入ったのです。
この電話番号の下七桁は1と6と8で埋め尽くされた番号になっています。やはり、中華文化圏の数字に対する思い入れは半端ないなと感じました。
コメント
“250”も良くないようですね。
ある日本製の機械の型番が中国輸出用に変更されたそうです。
コメントありがとうございます。
中国語の古い言い方で、250=マヌケを意味するらしいですね。
それと、49という数字は避けられるため、49歳の人は50歳と言う慣習もあるようです。
台湾人や中国人の数字に関わる拘りは、日本人以上に意識が高いようです。