台湾での動物園や水族館の現状について、台湾現地からレポートします。先日、日本の某動物園では、動物も高齢化しており、老衰により象やキリンが姿を消してしまい。海外から動物を調達しようとしても、海外での動物の調達価格の高騰により、新たに購入することが出来ないという報道を見ました。動物園の運営も大変な時代になったのだと思っていましたが、台湾の動物園や水族館に目を移してみると、意外なことに気が付きましたので、簡単にご紹介します。
日本での動物園や水族館の現状
日本では、主要都市には必ずと言っていいくらい、動物園や水族館が存在しますね。日本で最も有名な動物園と言えば、東京の「上野動物園」を筆頭に、大阪では「天王寺動物園」、名古屋では「東山動物園」など、おおむね各都市の大きさに見合った動物園が存在します。また、同様に、水族館も各都市に同じようにあるのが一般的です。
また、各都市には民間のサファリパークもあり、私も以前行ったことがある「富士サファリパーク」は良い意味でも、事故などで悪い意味でも有名です。このような、動物園やサファリパークは、主に子供たちへの教育投資の一環としての意味もありますね。その意味では、日本は世界に類を見ないほど、生き物に対する教育に理解がある大人が多いのかもしれません。
台湾の動物園や水族館の現状は?
それでは、私が現在在住している台湾の動物園や水族館の現状は、どのようなものでしょうか?
台湾で最も有名な動物園は、「台北市立動物園」でしょう。その他の動物園を考えてみても、頭に浮かんでくるような動物園はありません。実は、台湾で最大の動物園である台北市立動物園は、元々は日本統治時代の1914年に開園したものだそうです。
一方、台湾にある水族館はと言えば、・・・ほとんどの方は水族館の名前さえ思い浮かばないのではないでしょうか。よく調べてみると、台湾には「国立海洋生物博物館」と言う名前の水族館が、これまたマイナーな都市・屏東縣(台湾南部の方の墾丁)にあります。
そして、私が居住している台中市では、動物園や水族館と言えるような立派なものはありません。台湾第二の都市である高雄には、「寿山動物園(壽山動物園)」があります。私は訪れたことがないため、この動物園がどれくらい立派なものなのか、あるいはどれくらいショボイものなのかわかりませんが、サイトを確認する限り、それなりの動物園のようです。台湾でのその他の動物園では、新竹市立動物園があるようです。
つまり、台湾では台北、新竹、高雄以外の都市では、小規模な動物パークのようなものを除けば、動物園が存在しないようです。また、水族館に至っては、「国立海洋生物博物館」以外で見つけることが出来ません。
動物園や水族館の運営が経営的には非常に厳しいことは、日本の現状を考えればよく分かりますが、それ以上に、動物園が少なく、水族館はほとんど存在しない台湾では、生物に関する子どもへの先行投資はあまり重視されていないようにも思います。
台湾の動物園と水族館の情報まとめ
台北市立動物園
開園時間:9:00~17:00(旧正月のみ休み)
入園料 :60元/人
場所 :台北市文山区新光路二段30号
アクセス:台北捷運(MRT)文山線動物園駅
新竹市立動物園
開園時間:8:30~17:00(月曜日休み、旧正月休み)
入園料 :20元/人
場所 :新竹市博愛街111号
アクセス:新竹駅から徒歩10分
高雄市壽山動物園
開園時間:9:00~17:00(月曜日休み、旧正月休み)
入園料 :40元/人
場所 :高雄市鼓山區萬壽路350号
アクセス:高雄駅から地下鉄「鹽埕埔」站(56番の市バス)
国立海洋生物博物館
開園時間:9:00~17:00(冬期)/18:00(夏期)
入園料 :450元/人
場所 :屏東縣車城鄉後灣村後灣路2号
アクセス:高雄駅から國光客運、高雄客運、屏東客運の各バスあり
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