台湾のレストランやローカル食堂の外食費について、それぞれの飲食店を種類別に区分した台湾のグルメの価格相場をレポートします。台湾は外食文化が一般庶民に根付いている社会ですので、街を歩けば飲食店に当たり、食べることに関して困ることはありません。
そこで今回は、台湾の一般庶民の目線で、一般的な台湾人はどのような飲食店で外食をしているのか、それらの飲食店の価格相場がいくらくらいなのかを探ってみようと思います。
(画像は台湾小吃の大腸麺(小)30元)
台湾ローカル食堂・庶民の味方「小吃」の特徴と値段相場は?
台湾で店舗数という点で、最も多い飲食店は、「小吃店」と呼ばれることが多いローカル食堂です。俗に、屋台も小吃店の一つの形態だと思います。小吃店の主な特徴を挙げてみましょう。
- 台湾ローカル料理を扱う店が多い
- 値段が圧倒的に安い
- お昼時や夕食時はお客で混雑している
- 昔ながらの老舗が多い
- 家族経営の店が多い
- 店内にエアコンがない店が多い
お昼時はビジネスマンやOLなどの方や肉体労働者系の方などで、ごった返していますが、夕食時には、塾に通い前の中学生や高校生をはじめ、子供を連れの家族で食事を取っている方たちも多く見かけます。
まさに、台湾庶民の胃袋を支える小吃店は庶民の味方であり、台湾人には最も馴染みの深い、なくてはならない存在です。
小吃店で扱うメニューは、お弁当屋のようなお店もあれば、麺類を扱っているお店、魯肉飯などの台湾ソウルフードを売りにしているお店もあります。
また、私も大好きな点心専門の店や餃子専門の店もあります。あるいは、台湾特有の主に朝食専門店も小吃店と言っていいかもしれません。
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それでは、小吃店のメニューの価格はいくらくらいだと思いますか?
このような形態の多くのお店では、その他のお店と比較すると圧倒的に安く、現在でも懐に優しい価格帯で営業しています。
私の感覚では、1人当たり50元から100元程度で食べられるお店が多いと思います。最近、台湾の食に関する物価は少しづつ上がっていますが、それでもチャーハン一皿50元と価格は安く、一杯20元のスープを注文し、お惣菜を2皿くらい注文しても100元未満で十分お腹一杯になります。
100元~150元/人の飲食店はエアコンが効いた食堂
それでは次に、もう少し価格帯が高くなる飲食店をご紹介します。敢えて言えば、「エアコンが効いた食堂」的な存在と言ってもいいかもしれません。
小吃店とは扱うメニューが少し異なりますが、伝統的台湾料理を扱うお店も多いため、小吃店とカブるお店もあります。メニューの価格帯は、100元~150元程度のお店になります。
このような飲食店で扱う料理は下記のようなもの(私がよく使うお店の種類)が多いです。
- ファストフード店(マクドナルドやモス)
- 日系ファスト食堂(吉野家など)
- 鍋料理
- パスタ
街を歩いていて、新たに開店するお店を見てみると、この価格帯の店舗が多いことに気が付きます。つまり、台湾では現在、一般的な外食の価格レンジは、50~100元の小吃から100~150元の飲食店へと移行しているのかもしれません。
150元~200元/人の飲食店は百貨店フードコートに多い
150元以上200元未満の飲食店は、ファストフード店や食堂というイメージを感じさせないレストランのイメージです。この価格帯の飲食店くらいから、ホール専門のスタッフがオーダーを取りに来るようなレストランが多くなります。日本で言えば、サイゼリア、デニーズ、あるいは王将のようなポジションでしょうか。
やはり、前述の100元~150元程度の飲食店と比較すると、150元~200元の飲食店は店舗数が少なくなります。この価格帯のお店は微妙な立ち位置で、例えば、日本人経営ではない台湾人経営の日本式ラーメン店での一人当たりの価格帯は150元~200元程度のお店が多くなります。(ただし、味は残念な結果になります)
最近、台中にも新規進出してきた丸亀製麺さんも、ターゲットとしている価格帯は150元以上200元未満/人のように感じます。それにしても、台湾でうどんブームが激しくキテいますね。この価格帯の飲食店の私のイメージは、百貨店のフードコードで営業してるようなポジションです。百貨店の床面積当たりの賃借料から考えても、一般的な台湾人の可処分所得から考えて、少し高めの価格設定のお店になるのでしょう。
価格帯が200元~400元/人未満の飲食店は中級レストラン
私の印象では、一般的な台湾人の庶民目線からみると、1人当たり200元以上のレストランは、中級レストランのイメージです。もちろん、日本人以上に富裕層の比率が高い台湾では、さらに単価が高いレストランは多くあり、そのようなお金持ちの方は中級レストランでさえ、食事を取らないかもしれません。
あくまで台湾庶民にとっては、日本円で700円から1,000円/人という値段は、単純に日本と台湾の物価が2倍くらい異なるとすれば、客単価は1,400円から2,000/人に相当します。そのため、4人家族であれば、一回の外食費が5,000円から8,000円程度に相当します。
一般的に、これくらいの価格帯以上のレストランでは、飲食費に対して服務費(サービス料)が加算されることが多くなります。
台湾のホテルやレストランでチップやサービス料は必要?
まとめ
全体的に、店舗数の絶対数は、価格が高い飲食店を頂点に価格帯が低い飲食店へとピラミッド状に多くなっていきます。私が台湾で外食する時も、一般的な台湾人と同様に、価格帯が低い飲食店、つまり小吃店を利用する頻度が最も高いです。台湾料理を食べ飽きた時には、ごく稀にサッパリした和食を挟むことがあります。
最後に、話が少し逸れますが、日本では庶民料理の筆頭であるラーメンは、台湾では一杯200元前後のところが多いです。上述の飲食店別価格帯に当てはめると、中級レストラン並みの値段ですが、台湾では日本食ブームが続いています。
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